二千六百十一(うた)小浜経由計画は破棄を
新春前甲辰(西洋発狂人歴2025)年
一月一日(水)
これまで北陸新幹線を小浜経由で造ってはいけないことを五回(12345)指摘してきた。
Yahooニュースに
北陸新幹線延伸問題は、なぜ「千年の愚行」と呼ばれたのか~実は法的根拠のない与党PTの強硬策が原因か

が載ったので、これを紹介したい。神戸国際大学経済学部教授中村智彦さんの執筆である。
2024年12月20日、京都仏教会が西脇隆俊京都府知事に、「小浜・京都ルート」の計画再考を求める要望書を手渡しました。この中で、現在の北陸新幹線小浜・京都ルートの計画を「千年の愚行であり、再考を強く求める」と強い表現で批判しました。

「千年の愚行」に賛成。
北陸の新幹線を小浜にて南下させるは 千年に一度の愚行建国後 承久の乱盧溝橋真珠湾にも匹敵をする

反歌  盧溝橋真珠湾とは二つにて戦一つを起こすきっかけ
承久の乱までは、朝廷と幕府で権力を分け合った。これ以降、朝廷は力を失ったから、承久の乱は起こしてはいけなかった。
盧溝橋事件は参謀次長多田駿作戦部長石原莞爾の云ふやうに解決しなくてはいけなかった。同じく真珠湾攻撃は、アメリカ内の戦争反対派と組んで対立を解消しなくてはいけなかった。
日本は建国以来これまでに、愚行が二つあった。小浜経由の新幹線は三つ目になるか。西洋発狂人歴2024年で三つは多すぎるが、紀元2684年で三つなら統計どほりか。昭和十五(1940)年に「紀元二千六百年」と云ふ国民奉祝歌が作られたさうだ。
推進派の人たちが主張する決まり文句に「すでに決定事項である」というものがあります。これは、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会(以下「与党PT」が2017年3月において、敦賀以西のルートを小浜・京都ルートにすると決定したことを指します。
(中略)計画が与党PTによって、小浜・京都ルートに決定されたのは、2017年3月のことです。
それから、すでに7年以上が経過し、その間の経済状況の変化、人口減少の加速化、さらには自然災害や、資材、人件費の高騰など、取り巻く環境は大きく変化しています。「民間企業で、7年も前の計画を、再検討しないで、そのまま実行するところがありますか」と、北陸地方の企業経営者が言うように、決定事項だからと強弁するのは、少し無理があると言えるでしょう。

これは、小生が思ひつかなかった。
この与党PTの存在には法的根拠がありません。
(中略)なぜ与党PTの委員長が、自分の好き勝手に委員数を減らしたり、自分の意見に批判的な委員の任命や専門家の招請を行わないという恣意的な行動ができるかというと、あくまで与党の私的な検討委員会であるからです。

これは小生も疑問だった。
さらに安全神話の崩壊です。(中略)ある大手建設会社の幹部社員は、筆者に「政治家や一部の学者が絶対安全だという言葉を使う度にひやひやする。一定の調査はできるが、実際の地面の中がどうなっているかなど、誰にも分らない。真面目に現場の工事を行っている担当者や技術者で、そんな言葉を軽々に使う人間はいない」と言います。

これは一番目と同じで、思ひつかなかった。
12月2日には、京都府酒造組合連合会と伏見酒造組合が、京都府に対して「伏見の酒蔵が使用する井戸の深度と新幹線のトンネルの深度はほぼ一致するため、京都府内の酒蔵の地下水に影響を及ぼさないルートとなるように国や関係機関に働きかけ」を求める要望書を提出します。

これは同感。小生は日本酒応援運動もしてゐるので重要だ。そして
実は、これまでもB/Cは、「実施ありきで、反対を封じ込めるために、経済波及効果を恣意的に高く出している」と批判されてきました。つまり、新幹線や高速道路などはもちろん大型公共投資などで、推進派がこの経済波及効果を主張し、そのB/Cを利用してきたのです。
ところが、今回、推進派の政治家や大学研究者が「経済波及効果に囚われる必要はない」、「国土強靭化のためには、経済波及効果は考慮しなくてもよい」、さらには「経済波及効果の計算など、いくらでも都合よく調整できるのだから、意味がない」といったこれまでとは真逆の主張を繰り返すようになりました。
こうした状況を生んだのは、(中略)2024年7月発表の試算では、小浜ルートは、3兆9千億円で、B/Cは、着工条件の1.0を下回る0.5となりました。物価上昇分を加えれば、5兆円を超す見込みであることも出されました。一方の米原ルートは、1兆円超で、B/Cは1.1となりました。

すべてはこれで決まりだ。投資効果が半分しかないのでは、中止しかない。
「結局、問題は原発でしょ」そう筆者に話したのは、関西地方のある自治体の幹部職員です。(中略)「新たな原発立地は、結局、福井県になるでしょう。そのためには、福井県の要望を聞き入れざるを得ないということになります。(中略)福井県への原発立地の対する見返りとしての新幹線ならば、別に京都市内を通る必要はないし、特にわざわざ松井山手に駅を作る必要は私は感じないのですが、恐らくそれは別の理由ですよね」と説明してくれました。

原発問題は、小生も指摘してきた。
「これだけ京都で紛糾しているのに、30年経ってもできるかどうかわからない。(中略)北陸・中京新幹線として敦賀から米原へのルート早期建設を訴えたらよい」と、ある北陸地方の議員は話します。実際、こうした意見を石川県や富山県では、議員や中小企業経営者から多く耳にします。
(中略)「中部地方の企業の経営者からも、北陸地方との経済的な結びつきが希薄になりつつあるとの意見を耳にすることが多くなっています。また、中部国際空港への北陸地方からの集客の必要性もあり、今後、北陸・中京新幹線建設への愛知県を中心とした行政や政界からの政府への働きかけも重要になるでしょう」と、中部地方のある自治体職員は指摘しています。

小生は、米原経由または湖西線経由を主張してきたが、米原経由がよいやうだ。
首都圏と近畿のほかに 中京の利便考へ米原を経由するのが 遍く広し

反歌  東海道リニアが開通したのちは北陸からは直通列車(終)

兼、北陸新幹線は米原または湖西線へ5  兼、北陸新幹線は米原へ7

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