二千三百六十七(朗詠のうた、普通のうた)行動日記(母のぼけ、本醸造酒、尾久で駅からハイキング)
甲辰(西洋未開人歴2024)年
六月十日(月)
母が夕食後に「婆さんは夕飯を食べたかな」と云ふ。今食べたではないかとは思ったが、自分の事を婆さんと呼ぶのは変なので詳しく訊くと、母の母だった。「おばあちゃんは今九十二歳だから、田舎の婆さんが生きてゐたら百二十歳以上で、何十年も前に死んだよ」と説明したら、分かった様子だった。
自分が今食べたことを忘れたら重症だが、祖母が亡くなったことを忘れたなら軽症だ。数年前から「xxさんはどうしてるかな」「xxだよ」の会話が稀にある。
みすずかる信濃の祖母が亡くなりて三十(みそ)年ほどを過ぎた今 子らの心に思ひ出はまだ残る故ときどき帰る
反歌
認知症少しづつだが進む為数年前と同じは安堵
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六月十二日(水)
田原と玉島へ二泊三日の旅行をしてから、酒への嗜好が少し変はった。まづ酎ハイを回避しなくなった。それまで酎ハイは、発泡酒などと同じで純正ではない印象があった。しかし飲んで見て、美味しいのに驚いた。中旅行で、気軽に飲むには丁度良い。一つは、駅の売店や、街中の安売り薬店で日本酒を売ってゐないためでもある。
二つ目に、特定名称(本醸造、純米、吟醸など)を気にするやうになった。それまで小生は、辛口で淡白の酒が好みだった。しかしいろいろな味を楽しまうと、最近は銘柄を変へることにした。
吟醸酒は、独特の香りと味で、たまに飲むと美味しい。しかし2リットル買って飲むと、飽きが来る。純米酒は幅があり、雑な味に感じることがある。精米歩合に制限が無いためか。本醸造は、精米歩合と添加アルコール量に制限があり、一番合ふ。
今回の調査で分かったが一般酒は、添加アルコール量が特定名称酒の二倍強まで認められる。かうなると味の調整ではなく、安く作る為だ。普段は本醸造に、ときどき気分転換で吟醸にするのがよいと思ふ。
お酒では特定名称お勧めで 本醸造が中(なか)の酒 吟醸純米特定の分野勝れる上(うえ)の酒にて
反歌
日本酒で特定名称無きものは下(した)の酒にて文化と無縁
酒造り文化は、次世代に伝へるべきものだ。
六月十三日(木)
安売りスーパーへ行ったところ、純米酒と大吟醸はあるが、本醸造が無かった。そこで前回に引き続き、純米酒にした。アルコール添加は、江戸時代からあったが、これは腐敗防止が目的だ。それなら純米酒がよい。ここ二年程、辛口淡麗に固まってしまった。
行く向きが早くも変はり純米酒ほかの店にも気持ちを変へて
(6.19追記)国税庁や農水省の資料によると、日本酒出荷量の減少と一般酒の減少がほぼ一致し、特定名称酒は横ばいだ。しかし特定名称酒の中でも、本醸造酒だけは減少が続く。
一般酒は、焼酎や酎ハイに代はられ、本醸造酒は地味なためかな。高級品の吟醸酒や純米酒に対し、及第品の本醸造酒に注目したが、目立たないやうだ。
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六月十四日(金)
尾久駅前で、今日から二十日まで、駅からハイキング「荒川区の自然と歴史に触れあう」が始まった。開始直後で駅長、助役を含む駅員が六人くらい居た。テントを張り、次々にパンフレットを受け取った。小生も一枚頂いた。
前からの疑問は、カシオペアが出発日の朝には定位置の検修庫横から南側に移動してある。九時過ぎに北側に入換機関車を連結して二回往復の後、機関車を南側に付け替へて洗浄線に入れる。二回往復の理由を考へた。
一、北側踏切から先へ行けなくなったので、配線の都合で別の引き上げ線に入れるため二回往復する
二、自動洗浄
三、自動仕業検査(そんな機械があるかは不明。磁気、映像で、仕業検査の一部を行ふ)
一回目の北行きのときに、途中で極めて低速になることが後に判り、それからは二か三だと思った。駅長さんにお伺ひしたところ、二だった。自動洗浄のあと、手で洗浄するとのことだった。
尾久駅に常備の客車 カシオペアひと編成と予備用の電源車のみ 貨車及び 休車の青色寝台車二両のみにてあとは電車が
反歌
四季島と和(なごみ)は電車尾久配置入れ替へにより検修庫へと
「あとは電車が」は、中身が複雑だ。四季島と和は電車だが、四季島はディーゼル機能も持つ。よその電車区に配置の電車が、朝の通勤時間帯を過ぎると尾久へ着線し、整備、留置、仕業検査を行ふ。
駅からハイキングは、宮前公園、尾久の原公園、三河島下水処理場上部の公園、荒川ふるさと文化館、千住大橋と小橋を経て、南千住が終点だ。パンフレットを提示すると、尾久駅前のNewDaysで、三種の飲料水が二十円引きになる。喉が渇いた訳ではないが、催し物への協賛を兼ねて十六茶(百四十円引く二十円)を買った。
余談だが、高崎の電気機関車とディーゼル機関車が廃止になるさうだ。今後は、JR貨物に委託して電気機関車とディーゼル機関車の牽引列車を続けてほしい。民営化で旅客と貨物を分けたときに、かうなることは分かってゐた。
鉄道は旅客と貨物共通で機関車運用効率上げる(終)
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「日本酒、その二十四」
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