千七百七十一(うた) 日帰り四回旅行のまとめ
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
六月三十日(木)
今回は、一日目565Km、二日目526Km、三日目716Km、四日目386Kmで、合計2193Kmだった。(前回まで)
三日目は二駅からほとんど見どころに行かなかったのに、乗車距離だけ多かった。尤も作並温泉、秋保温泉をインターネットで調べるきっかけになったので、貴重な往復ではあった。
切符を一ヶ月前に購入したときに、今回は梅雨を心配した。それなのに梅雨が明けてしまったため、猛暑が大変だった。
六月の梅雨明け猛暑屋外は空調が無い野生生物


七月一日(金)
JR東日本に苦情がある。(1)大宮駅の新幹線ホームの時刻表が古いままだ。東京寄りの一ヶ所で、他は撤去してポスターを貼ってある。乗り遅れる人が出たら大変だ。
(2)切符の磁気が壊れて、途中から使へなくなった。そのため古川停車の新幹線に間に合はなかったり成東駅で帰りの時刻表を見るのを忘れた
(3)本日定期券を購入しようとしたところ、Suicaがエラーになる。再度試したが駄目で、「よびだし」を押し、その機械は呼び出し中なので駅員と別の機械で操作したら購入できた。Suicaと最初の機械の相性が悪いのか、私の操作が間違ってゐるのかは不明だ。操作を間違へるとは、今までの定期は昨年で切れたのに更新しようとしたなどが考へられるが、それならさう云ふメッセージを表示しなくてはいけない。私はコンピュータに詳しいし、鉄道にも詳しい。私が操作を間違へるなら、ほとんどの人も間違へる。
(4)前にも指摘したので、当時の文章を引用すると
「はやぶさ」と「こまち」は盛岡まで併結する。大宮駅の電光掲示板は「はやぶさ」「こまち」の発車時刻などを表示し、その右に「はやぶさ」全車指定席、と表示する。
あれ「こまち」は全車指定席ではないのかと見続けると、暫くして「こまち」全車指定席と表示が換はった。この瞬間で見始めた人は、「こまち」だけが全車指定席だと思ってしまふ。

七月二日(土)
今回の旅行では、二日目の大宮長野間と、三日目の大宮仙台間は、どちらも往復とも混んだ。特に長野から大宮への帰路は立つ人が出た。その理由は、二往復とも一番早い列車に乗った。
青春18切符も同じだが、大人の休日倶楽部パスはすいた列車でのんびり旅行するところに醍醐味がある。だからかつて、夏の青春18切符は七月二十日直後に旅行した。梅雨がまだ明けないおそれがあるので、この時期に旅行する人は少ない。
欠点として、列車がすき過ぎて冷房が強すぎる。今でも覚えてゐるが北陸本線や山陰本線、湖西線などは一両に一人から数人しかゐなかった。
四年前に大人の休日倶楽部に入ってからも同じで、フリーパスの旅行はどこもすいて、のんびりと旅行ができた。しかし今回に限り、混むやうになった。コロナ騒ぎがひと段落したためだらう。
フリーパスで旅行する人は、混んだ列車に乗ってはいけない。用事のある人に席を譲るべきだ。東北新幹線と北陸新幹線で、一番早い列車以外に乗っても、20分前後余分に掛かるだけだ。それならゆったり旅行したほうがいい。
仕事とか実家に行くの目的がない旅行ではゆったり乗らう


七月三日(日)
前回も今回も、旅行中に起きた失敗は有効に対処して、より一層楽しくなった。前回は、長岡、柏崎で乗り換へて良寛美術館に行くはずだったが、燕三条で乗り換へたため吉田駅で二時間の待ち合はせがある。急遽予定を変更し弥彦駅まで乗り、五合庵と乙子神社社務所を観て、次回(今回)の旅行での予定には無かった分水良寛史料館も観ることができた。
今回は三つあった。(1)浅間温泉では裏山にある左千夫の碑を見るはずだったが暑くて中止した。早く松本駅に戻ったため、駅と運転所に関する調査(その一、(その二)に繋がった。
(2)三日目に、大人の休日倶楽部パスの磁気データが壊れたため、仙台から古川までの新幹線に乗れなかった。代はりに作並(これは第二案で最初からあった)、愛子(これは現場で急遽追加した)で降りて、帰宅後に作並温泉、秋保温泉をインターネットで調べた。二つの温泉は仙台の奥座敷と云はれるが、まったく性質が異なる。二つの温泉は太白区と青葉区にあり、この二つの区は異常に細長い。これは前から知ってゐたが、なるほどと実感できた。
(3)同じく三日目も、大人の休日倶楽部パスの磁気データが壊れたため、成東から東京駅までの特急に乗れなかった。普通列車で千葉まで行き、すぐに成田エクスプレスがあれば乗るし、無ければ千葉で昼食を食べて成田エクスプレスに乗らうと思った。二十五分後に来ることが分かり、指定席発券機が使へないのでみどりの窓口の場所が分からず駅員に訊いてそこへ行き、数人並んで窓口三つのうち二つはもたもたしてゐたが一つで間に合ふだらうと予想したら、五分ほど余裕があった。横浜まで乗った。武蔵小杉で富士通小杉ビル(の跡地)を新幹線から見逃す訳が分かった。新幹線は高架なので、更地だと見えない。
これらを鉄道技術を用ゐて解説すると、一度の失敗で旅行が駄目になる人は直流機関車型だ。一旦空転すると、モーターの電力を止めるかしかない。失敗で計画を変更できる人は交流機関車型だ。空転しても力走を続けることができる。だから直流機関車は動輪が六つあるが、交流機関車は四つで済む。

切符の磁気データが壊れる原因について、三日目に仙台で発生した時は、磁気読み取りとの相性を考へた。関東と東北で製造元またはヘッダの保守会社が異なる。
ところが帰りに大宮で再び読めるやうになった。この時点で、往路と同じ改札機を通り、往路のデータがあったので復元したのかと考へた。相性を考へなくなったのは、東北地方で改札と新幹線改札と指定券券売機で毎回通してみた。相性が悪くても、一回くらいはうまく通れるはずだ。
四日目の東京駅で再び壊れたときは、温度と湿度を考へた。ズボンのポケットに財布ごと入れるためだ。だから財布をかばんに入れるやうにした。しかし四日目は最後まで回復しなかった。
JR東日本にお願ひがある。磁気の壊れた切符は、新しいものと交換してほしい。列車に乗り遅れたり、みどりの窓口の場所を訊いたりして、手間が掛かる。(終)

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