千五百七十一(和歌)(モリカケ桜疑獄二百三の四) 1.菅内閣は萩生田を解任しろ、2.山口県民は安倍岸一族に怒りの声を
辛丑(2021)
五月三日(月)
三月十二日のMag2ニュースに
「モリカケ、桜」と同じ火消しに唖然。東北新社の認定取り消しで幕引き図る菅政権の愚行
と云ふ記事が載った。そのとほりだ。菅内閣は、安倍との違ひを出すため、萩生田の解任くらいはすべきだ。
萩生田については、最近だけでもずいぶん言及してきた(1、2、3、4、5、6、7)。
五月四日(火)
日本は敗戦後遺症から回復できてゐない。「戦争責任」と云ふ奇妙な用語は、その一つだ。「戦争責任」を問ひ始めたら、昭和三十五(1960)年辺りまでは世界中ほとんどの大統領、首相が該当する。戦争は無くすべきだ。しかし戦争責任では達成できない。
さて、日本で問ふべきは敗戦責任だ。今まで敗戦責任を問はなかったため、岸信介の責任が忘れられてきた。日本の敗因は(1)工業力と資源、(2)軍需産業、だ。開戦時の商工相、敗戦が見へ始めてからの国務相兼軍需次官だった岸信介の責任は重大だ。
山口県は、吉田松陰、高杉晋作、久坂玄随、前原一誠を生んだ。その栄光を岸信介がぶち壊した。山口県民は、安倍岸一族に怒りの声を上げたほうがいい。
五月五日(水)
長州の志士たちが幕末に消えたあとの、明治政府高官どもはひどかった。幕府と倒幕側が相手の一流を狙ったから明治維新後は三流四流しか残らなかった、とする歴史専門家の意見は正しいだらう。
そんな中で、伊藤博文の政策は、それほど悪くはなかった。朝鮮半島の民族服を来た写真を見ると、伊藤が生きてゐたら併合はしなかったとする意見に真実味がある。しかし伊藤博文は女関係がひどかった。明治天皇から注意を受けた話には真実味がある。山縣有朋と井上馨は失格だ。
長州の 志士らの犠牲 維新後に 現れたのが 三流や 四流以下の 無能政治屋
(反歌)
長州の 首相排出 異常だが モリカケ桜 これを終はらす 輩出違ひ
明治維新後の長州は、もともと低い評価しか受けてこなかった。ところが安倍のモリカケ黒桜が、岸信介の東條英機に次ぐ敗戦責任を露見させ、それが幕末の志士たちの評価まで傷つけてゐる。
五月六日(木)
自民党政調会長の下村博文が三日「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と話したさうだ。これは許し難い暴言だ。新型コロナで、亡くなった方、療養中の方、経営危機や失業された方、日夜奮闘する医療関係者が多数ゐる中で、この発言は許し難い。モリカケ桜のうちカケで文科相だったのが下村だ。
モリカケ黒桜の関係者には、ろくなのがゐない。
五月七日(金)
東スポのホームページに
【東京五輪】中国も報じた「安倍前首相〝オールジャパン発言〟で総叩き」
と云ふ記事が載った。前文は
隣国でも理解不能の発言のようだ。安倍晋三前首相(66)の東京五輪「オールジャパン」発言がネット上で総叩きにあったと4日、中国『人民日報海外网』が報じた。
本文では
安倍前首相は3日放送の「BSフジLIVE プライムニュース」で、「菅義偉首相や東京都の小池百合子知事を含め、オールジャパンで対応すれば何とか開催できると思う」(中略)と発言。根性論ともとれる言葉に、ネット上では(中略)批判の嵐となった。
「人民日報海外网」は「安倍氏のこの発言は日本の多くのネットユーザーが世論を無視した発言と非難」と報道。(以下略)
この報道に対し、中国のネット上でも「安倍はまだ夢を見ている。(以下略)」「ウイルスの方が団結しているよ」「逃げた首相」と、安倍前首相に対して厳しいコメントが付いている。
五月八日(土)
日本国内では、安倍発言に批判が続出した。一番早かったのは登山家の野口健さんだらうか。スポーツ報知のホームページによると
4日、自身のツイッターを更新。(中略)感染症に精神論は通じない。そもそも水際対策の大失敗から始まった感染拡大。あれから一年以上が経過しましたが、今だに水際対策は不甲斐ないまま
更にツイートし
このような状況でオールジャパンと言われても、なれる筈もない。何事にも『していい無理』と『してはいけない無理』がある。山の世界ならば『してはいけない無理』に足を踏み入れてしまえば死ぬのは簡単。もはや東京五輪開催も『してはいけない無理』の領域に片足踏み込んでしまったのではないか
だいたい安倍はモリカケ黒桜で、国民政治屋官僚の信頼をぶち壊した。どうしても云ひたいならAll Japan except Abe(安倍を除く全日本)としなくてはいけない。
五月九日(日)
日刊スポーツのホームページに「政界地獄耳」と云ふコラムがある。ここに
安倍発言 この程度じゃキングメーカーとしての迫力もない
が載った。
3日の憲法記念日に前首相・安倍晋三が首相辞任後初のテレビ出演し、近況や政局を語った。(中略)まず、夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックについて「(前略)オールジャパンで対応すれば何とか開催できると思う」「日本だけではなく、世界が夢や希望が持てる、そういう大会にしていきたい」と開催への期待を語った。
無能な政治屋の特徴は、夢、希望など無意味な言葉を並べる。安倍もその例外ではなかった。
ところがこれが「精神論でコロナ禍は解決しない」など一斉に反発を浴びる。(中略)この発言は今のコロナ禍が制御されていないことに関連付けられてしまう。
世界はインド、南米を中心に膨大な死者を出し、大変な状態にある。安倍はどう「世界が夢や希望が持てる、そういう大会」にするつもりなのか。下村の「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と並び、許し難い発言だ。
五月十日(月)
Yahooニュースに田中良紹さんの
東京五輪はオールジャパンで対応すれば開催できるという安倍前総理のポエム
が載った。
3日夜、BSフジのニュース番組「プライムニュース」に辞任後初めて生出演し、(中略)翌4日の産経新聞朝刊は、「憲法の未来を語る」という(中略)対談を、新聞の1面すべてを使って掲載した。(中略)安倍前総理が総理を辞任してもなお日本の政治を動かしているのは自分であることを国民に印象づけ、再々登板に意欲を燃やしていることを改めて感じた。
病気を理由にコロナ対策から敵前逃亡したくせに、呆れるばかりだ。
参議院広島選挙区は自民党の牙城である。2013年の選挙結果は、自民党の溝手謙正氏が52万票余りを獲得し、(中略)その溝手氏は自民党内にありながら安倍総理を批判する政治家だった。
そのため
溝手氏を落選させる計略が練られた。(中略)自民党広島県連は大反対したが官邸の意向に押し切られ、さらに新人候補であることを理由に、案里氏には溝手氏の10倍の1億5千万円が自民党本部から提供された。
そしてカネをばらまき逮捕された。
二階幹事長は「党としても他山の石としてしっかり対応を考えなければならない」と発言した。(中略)自民党幹事長の自分が知らないところで、その計略が進められたことを二階氏は示唆したと思った。(終)
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