千五百四十六(和歌)(モリカケ桜疑獄二百ニの四) 安倍が原発建て替への顧問
辛丑(2021)
四月十六日(金)
時事通信のホームページに
自民有志、原発建て替え推進で議連 顧問に安倍前首相

と云ふ記事が載った。
2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするとの政府目標に向け、自民党有志は12日、原発のリプレース(建て替え)を推進する議員連盟(会長・稲田朋美元防衛相)の設立総会を参院議員会館で開いた。安倍晋三前首相も参加し、顧問に就任した。

まづ私は、原発に反対ではない。原発と火力発電の両方に反対だ。今から七年前までは、東北太平洋沖大地震で被害を受けた人たちのことを思ひ、反対運動に参加した。反対運動は、脱火力発電にも向かふと云ふ期待もあった。
その後、消費税増税騒ぎが起きたにも関はらず反対しないので、原発反対には参加しないことになり現在に至る。自民党の一部議員が、原発建て替え推進の議連を立ち上げたのはよいことだ。原発反対は、世界全体で行ふべきだ。日本だけでやってはいけない。その理由は、日本だけ原発技術が遅れてしまふ。
今回のニュースの問題点は、安倍が顧問に就任したことだ。安倍は病気を理由に退陣した。
病気にて 首相辞任の あの男 コロナ投げ出し 仮病がばれた


四月十七日(土)
マスコミの目も厳しい。毎日新聞のホームページによると
「まるで喜劇」? 安倍晋三前首相、なぜ今「原発議連」顧問か

と云ふ題で
総会開催の案内文には(中略)呼びかけ人として(中略)、安倍氏と同様に顧問に就いた自民党重鎮議員が記載されているが、安倍氏の名前はない。
(中略)この10年間、これほど明確に原発の新増設を打ち出した議連はない。会場後方には報道各社の政治部や経済部の記者らが数多く集結。関心の高さがうかがえた。

しかし
「安倍さんがリプレース推進議連の顧問? まるで喜劇ですね」。エネルギー政策に詳しい国際大の橘川武郎教授(エネルギー産業論)はこう評する。
(中略)「『安倍一強』と言われるほど政治基盤は強固でしたが、(中略)首相を退任したらリプレースを訴えるとは……。経産省の職員が一番怒っているんじゃないでしょうか」と話した。

当の経産省は
「びっくりしたよ。安倍さんが総会にいたんだって?」と驚くのはある幹部。「僕たちとしては新増設をエネ基に書き込むのは大賛成だけど、これまで新増設案を持ち込ませなかったのは誰だよ!と。正直、そう思いますよ」と複雑な思いだ。別の幹部も「首相を辞めた途端に……。じゃあなぜ自分でやらなかったんだよって。もう笑っちゃうよ」と話した。


四月十八日(日)
産経新聞のホームページに石破茂さんのブログが紹介された。
石破氏は、同学部には国家戦略特区に認める条件の「新たな分野のニーズ」として「獣医学が得手とする『新型ウイルスによる感染症や新たな人畜共通感染症』『新たなバイオテロ』」が想定されていたと指摘。その上で「既存の大学では対応できないが、新学部が優れた教授陣を招聘(しょうへい)し施設を設けることで対応可能となると見込まれる場合には、特区として認めるものだ。新型コロナ禍はこれに合致する」と書き込んだ。

特区に該当しないのだから、解除し廃部にすべきだ。産経新聞は、拝米と安倍無批判と云ふ欠陥があるが、今回もそれが次に現れる
当時の安倍晋三前首相が加計学園理事長と親しい間柄にあったことから、安倍氏の意向を官僚が「忖度(そんたく)」して設置されたとする批判を念頭に、「実情を知らないままの的外れのものもあるだろう。信頼を得るには実績で示すことが有効だ」と指摘し、同学部に積極的な提言を求めた。

実績では駄目だ。特区取り消し以外にない。石破さんは、前回の総裁選で勝算の無い戦ひをした。それは安倍の問題点を指摘せず、何でも反対派になってしまったためだ。
何でも反対派のレッテルを払拭するには、安倍の問題点だったことに集中することだ。モリカケ黒桜には妥協せず、その他は柔軟に菅内閣を支へる姿勢が必要だ。今回のブログは、モリカケ黒桜に妥協し過ぎた。

四月十九日(月)
桜で辞任した公設秘書が私設秘書として勤務してゐることは、四月十二日に引用した。この話は、萩生田の件と酷似する。萩生田は落選中にカケの千葉科学大学客員教授をやり、今でも名誉客員教授を名乗ったまま文部科学大臣だ。
私設秘書と文部科学大臣の二人は不適切だから、辞任させるべきだ。

四月二十日(火)
デイリースポーツのホームページに、小沢一郎さんのツイッターが紹介された。
「安倍氏が『日本モデルでコロナを収束させた』とまで言ったのが昨年の5月。今、どうか。安倍氏は憲法改正や原発再稼働の活動をする暇があるなら、今日の『命の危機』を招いた自らの当時の判断と責任について国民に説明すべきではないか。結局、政権が国民の命よりメンツや利権を優先した結果が今日」と指摘。

記事は、安倍の当時の発言についても紹介し
安倍氏は昨年5月25日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を全面解除した際、会見で「日本ならではのやり方で、わずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができました。まさに日本モデルの力を示したと思います」(官邸ホームページより)と述べた。

流行を収束させたのなら、第二派、第三派が起きるはずはなかった。今回の第四派は、変異型も原因なので、安倍の責任は半分だが。

四月二十一日(水)
朝日新聞のホームページに
安倍氏、憲法改正推進本部最高顧問に 「喜んで」と快諾

と云ふ記事が載った。
自民党の衛藤征士郎・憲法改正推進本部長は20日にあった同本部の会合で、同本部最高顧問に安倍晋三・前首相が就任したと明らかにした。

これについて
出席者の一人は、安倍氏の最高顧問就任について「あんまり表に出てこないほうがいい。逆効果だ」と述べた。

そのとほりだ。モリカケ黒桜、新型コロナ敵前逃亡男、仮病辞任男が表に出たため、今回の憲法改正は無理だらう。

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