三千七十五(うた)いろは亭、金原亭馬好(雪とん)(陸奥間違ひ)
丙午(西洋地球破壊人歴2026)年
一月七日(水)
いろは亭の鳳雛の会(若手真打一人会)を鑑賞した。今月から若手の会が第一部と第二部に分かれ、第二部の第一回目だ。観客は十五人ほどで、水曜としては今までにない多さだ。
馬好さんを選んだのは、菊春三木助二人会の見届け役がよかった。あのときは二つ目で、今回は三つ目。と云ふのは冗談で、今回は真打。前回より、顔が少し太ったかな。或いは、真打になったので、顔に自信が付いた。或いは真打のお祝ひで飲食が過ぎて、本当に太ったのか。
「雪とん」は、「お祭り佐七」の一部で、田舎から江戸見物に出てきた若旦那が、船宿のおかみさんの手筈で、一目惚れした若い女性に会ふ筈が、犬と遊ぶうちに、別の男が下駄の雪を払ふ音を勘違ひした若い女性が木戸を開けて中へ入れる話だ。別の男は女郎屋へ行く途中なので、純愛物語とは異なり、話の筋が悪い。とは云へ、演じる馬好さんは悪くない。
「陸奥間違ひ」は、前にもどこかで聞いたことがあり、しかし落ち(縁起が悪いので下げ、と呼ぶことが多い)が異なるので、前回は浪曲だったか、と考へた。
今回の落ちは「地違ひです」と聞こえたので、陸奥守を伊達家のみにするため、旗本が河内守に替はるのか、と考へた。帰宅後に調べると「意地違ひ」の聞き間違ひのやうだ。
家違ひそれが起こした意地違ひ落ちが分からず聞き違ひ故
この特集を組むときに、菊春三木助二人会へのリンクを張らうとしたところ、何と前回も馬好(前回は、馬久)さんだ。落ちを変へたのかな。インターネットで検索すると、Youtubeが二つあり、落ちには三つある。
(1.08追記 思ひ出してみると、前回も意地違いひだった。前回は聞き違へなかったので、落ちがすぐ分かった)
最後は、めでたしめでたしの、お正月に合った演題だ。「雪とん」は、「陸奥間違ひ」を盛り上げる為の、ひざがはり(トリの一つ前)かな。開口一番、では失礼だ。演題は前座噺(にしては、少し重い)、演者は真打。
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帰りに、尾久駅の洗浄線の東側に黄色で交直両用の事業車二両が止まってゐた。JR化後の車両は興味がないので、型式は見たが記憶しなかった。洗浄線の作業通路台が片側のみにあるが、ここに操車担当らしい人二名が立ち、暫くして運転席へ入り、南側に走って行った。成程、運転士の乗降台としても使ふのか。
尾久駅の構内客車操車場 寄席の帰りに珍しき線に停車は初見にて初笑ひ後の初楽しみに
反歌
珍しき線の入れ換へ以前には見たことが無し人生初見
平日のこの時間に尾久へは行かないので、あの位置の入れ換へは初めて見た。(終)
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