二千六百七十三(うた)偽装個人事業主会社と手を切ったいきさつ
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
三月八日(土)
(前から)「偽装個人事業主会社と手を切ったいきさつ」を今回書きはじめたきっかけは、確定申告に必要なので一昨年11月と12月の明細を知りたいと伝へた。振り込まれた金額は分かるが、勤務分と交通費を分ける必要がある。昨年九月に契約解除(雇用で云ふ、解雇や退職)のときに、昨年分は明細をダウンロードした。しかし二カ月遅れで支払はれるため、一昨年の11月と12月もダウンロードしなくてはいけなかった。
メールで明細の件を伝へた。返事が来ないので、再度メールを送った。それでも来ないので電話を掛けて、担当者に連絡させると云ふので、こちらの電話番号を伝へた。それでも電話が来ないのは、いつものことだが、あの会社は本当に対応が悪い。社内の人間ではなく、下請け(個人事業主)だと軽く見てゐるのであらう。
昭和にも一人親方事業主へ仕事を割り振る人たちは 手配師またはピンハネと呼ばれ皆から軽蔑された
反歌
雇用には労働者への保護がある有給休暇労災保険
まづ手を切った理由は、集会に手当なしで参加を強制させようとするので、欠席と伝へたところ、出席しないなら契約解除だと云はれた。人手不足の時代に、あんな会社に利益を上げさせることはない。だから契約解除を選択した。前回、減点評価をするやうになったことを書いた。それも大きい。あの前まではやる気に充ちてゐた。
確定申告のときに困るのではないか、との心配は不要である。昨年1月から9月までの分から、勤務分と交通費の比率は分かる。それで案分すれば誤差は100円程度だ。
三月九日(日)
対応の悪い所は、性能の悪いコンピュータなのだと思ふことで対処してきた。人間だと思ふから、不満が出る。入力すれば応用の効かない出力が出る。それも旧式のコンピュータだから不備だらけだ。
それでも不満が出ることがある。八丁堀の仕事は、東京駅で京葉線への乗り換へが遠いし、帰りは通路に観光客の待ち合はせが多くて歩きにくい。マンションが古くて排水口が詰まるし、ごみ箱が不衛生だし、一階の印刷工場から有機溶媒臭がする(小生は作業環境測定士だから、健康に有害だと分かる)。それでも中央区の仕事は珍しいので、一ヶ月ほど続けた。
マンション情報書の更新は500円の手当が出る。しかしその扱ひで対応の悪いことがあり、その直後に来月の仕事提案が来たので即、断った。マンション情報書の件が無ければ、引き受けるつもりだった。普段は抜き打ち検査を担当する人が「急遽勤務してくれと云はれた、遠いのに」と不満を言ひながら引き継ぎに来た。
旧式のコンピュータだと考へて悪い対応気にせず流す
不満を和らげる仕組みに、エリア会があった。リーダーと副リーダーは参加者で選出し、最初の年のリーダーは「労災の保険に入るやう会社と交渉する」と働く側の立場だった。仕事と多彩な趣味(マンドリン、卓球など)に充実した人生を送る人だったのに、二年後に契約解除(雇用で云ふ解雇、退職。どちらかは不明)になった。
三月九日(日)その二
どの企業でも、研修会を行なふ。この会社の集会は、研修会とは異なりシップと称する。要は、会長が自慢話をしたいだけだ。一回目は、手当ても食事も出ず、交通費だけだった。しかし、新型コロナの最中で、次回は食事付きで行います、と云ふので不満は無かった。
二回目は、五時間拘束(昼休みと懇親会は含めず)されてお昼の弁当は千五百円程度、懇親会は料理が粗末で酒類を含めて千円程度。懇親会は社員が買ひ出しと机に並べたので、その人件費を考へれば千五百円。
五時間で三千円だから、最低賃金をかなり下回る。しかしこのときは、まだ帽子問題と一番上のボタン問題が起きる前だし、モノレールに乗り、大井埠頭を散策し、不満は無かった。
三回目は、出席と回答した。ところが叔母(母の妹)が二十年ぶりにわが家へ来る。事情を書いて、集会を欠席にしてもらった。集会終了後に、欠席した人用に四回くらい集会を行ひ、内容は本番と同じだと云ふ。そこで一回目に申し込んだ。念のために、懇親会があるのか訊くと、無いとの回答だった。前に会長が、食事が出るから手当ては無しだと云ったことがあるので、手当てが出るのかと再質問すると、それも無いと云ふ。
だから欠席を伝へたところ、支店長から電話があり、その月の末で契約解除になった。これも変な話で、その一ヶ月ほど前にシップとエリア会に出席することを更新の条件にする新しい契約書に、署名したばかりだ。欠席しても一年後の契約更新までは有効の筈だ。とは云へ、熱意が冷めたので終了に同意した。
三月十日(月)
引き継ぎ問題もあった。以前は、実際の勤務前に引き継ぎへ行き、手当て五百円と交通費が出た。それが廃止されたのは、事務手続きに時間が掛かるとのことで、これは一理ある。しかしもう一つ、経費節減が大きいのではないか、とそのとき思った。
物件によっては管理会社の希望で、その後も引き継ぎ必須がある。この場合に、交通費しか出ない。交通費と手当てを出すのと、交通費だけ出すのは、事務手続きは変はらないから、事務手続きに時間が掛かると云ふのは、口実だったことが判ってしまふ。
最初のエリア会リーダーで、二年後に契約解除になった人が、交通費だけでも出してくれればよいのだが、と言ったことがある。管理会社の希望で引き継ぎを行ふときは、交通費だけが出る。本人が希望して行くときは、交通費すら出ない。初めての場所で、しかも警報解除が必要な時は、交通費自分持ちで引き継ぎを行ふ人が多かった。この会社は、多くの人たちの善意で支へられてゐるのに、上層部は自分たちのことしか考へない。とんでもない会社だった。
小生が勤務した現場にも、予約なしに引き継ぎに来た人が何人かゐた。前は、管理室に電話を掛けて引き継ぎの日時を決めて、それをスマホで登録して、当日に出掛けた。引き継ぎが廃止され、自主的に来たのだが、予約なしに来ても親切に教へてあげた。交通費自分持ちの熱意に応へた。
以上の結論として、偽装個人事業主会社の仕事をしてはいけない。人貸し会社の仕事をしてもいけない。マンションの仕事をするなら、管理会社に勤務すべきである。研修会のときは、懇親会があっても給料は支払はれる。有給休暇もある。労災保険にも加入してゐる。次へ(終)
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