二千六百九(朗詠のうた)浮んでは消えた旅行計画
甲辰(西洋発狂人歴2024)年
十二月三十日(月)
旅行を計画したものの中止した特集を、過去に二回(行かぬ旅行の旅算用七つの旅行中止)作った。そして、今回が三回目である。
  1. 母が入院したので、青春十八切符を買って、十二月二十九日から一月二日(または十二月三十日から一月三日)の日帰り旅行を計画した。行き先は、前橋、奥多摩、熱海、鎌倉、横浜線沿線。ところが、通常の料金とあまり変はらない。鎌倉と横浜線沿線では、あちこち途中下車するから、多少安くなる程度だ。新しい青春十八切符は不便になったので、旅行そのものを取りやめた。
  2. 東京メトロの二十四時間券が、三月十五日から七百円に値上げされる。その前に、本日(または明日)、一月二日(または三日)の二回、根津、上野、池袋、新宿、渋谷を廻らうと計画を立てた。こちらは明日と新年があるから、二回とも消えた訳ではないが、行かない可能性が出て来た。
    その訳は、インフルエンザの流行だ。小生は一ヶ月前に予防接種を受けたから、まづ大丈夫だ。ところが、冬に入り鼻に血の塊ができるやうになった。鼻の粘膜が荒れて、少しづつ出血する。寒く乾いた空気だと悪化する。そんなときにウィルスが付着したら、予防接種を受けても許容範囲を超えるウィルスが侵入するかも知れない。だから、行かない可能性が高くなった。
  3. 梶原いろは亭へ、大晦日笑ひ納の会を観に行く。これは明日なので、行く可能性はある。浪曲と講談と漫談も出演する。
  4. 上野動物園は、一月二日から開園する。年間パスポートがあるので、これを観に行く計画は今のところ有力だ。
旅行を取りやめる理由が、もう一つある。今は本歌取りに熱中してゐる。牧水を八回、啄木は空振りだったが一回、左千夫を二回。このあと、赤彦、茂吉と続けたい。更に萬葉集、古今和歌集も手掛けたい。
そのため、良寛和尚や原始仏法は一時休止状態だ。ミャンマー経典学習会は、母のインフルエンザ対策が主目的だったが、本歌取りに熱中したことも理由の一つだった。こちらは母がインフルエンザに感染したため、主目的が無くなった。
-------------------ここから「和歌論」(二百十九)------------------
日帰りも旅へ行くには草枕新たに浮び新たに消える

枕詞は体言より前に付けるが、初の試みで後に付けてみた。

十二月三十一日(火)
敷島の大和の国は秋津洲流行り風邪越せ年越し迫る

更に新しい試みで、体言の前と後ろの双方に枕詞を付けた。この気魄でインフルエンザを乗り越えよう。もう一つ「流行り風邪越せ」は、初め「流行り風邪越え」だった。それを「流行り風邪越し」に変へて「年越し」と対にした。最後は、入院中の母もさうだが、全国民(国内に居住する外国人を含む)がインフルエンザに負けるな、との思ひで変へた。
(1.1追記) 更に新しい試みで枕詞を三つ用ゐた。
敷島のそらみつ大和秋津洲病を越える新しき年

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-------------------ここまで「和歌論」(二百十九)------------------
昨日立てた根津、上野、池袋、新宿、渋谷を、根津、上野、浅草、東京駅八重洲口側に変へて、廻ることにした。昨日までと明日以降の最高気温が12℃なのに対し、本日は16℃だ。ところが左千夫の歌(その一)に(追記、汽車会社の話題)と、赤彦の歌に本日分を書くうちに、中止することにした。
結局のところ、鼻の中が荒れて、僅かだが出血する。それが血の塊りになるので、温度と湿度の低いところに出るのは止めよう、となる。母のインフルエンザは、小生と妻には感染しなかった。小生は予防接種を受けたこともあり、インフルエンザは心配しないが、鼻の荒れが心配だ。

------------------ここから行動日記(百二十七)------------------
一月一日(水)
本日は、川口神社、川口宿本陣跡を見に行くことにした。ところが京浜東北線に乗ると気が変はり、赤羽で乗り替へることにした。赤羽で再度気が変はり、西口に降りて駅前商業ビルの開店日を見ることにした。
これは南浦和でも同じで、妻と上の子がコンビニで航空チケットの発券をする間に、西口二ヶ所の開店日を見た。そのあと合流し下の子の家へ行き、おせち料理を差し入れた。少し疲労気味なので、実家には来なかった。
赤羽はイトーヨーカ堂が元日から開店してゐた。買ひ物の予定は無かったが、ノジマで超音波式加湿器を購入し帰宅した。予定とはまったく異なった行動になったが、すべては鼻の荒れが尾を引く。
来る年に終はり無き世のめでたさを おせちを食べて家なかで祝ふも母が心残りに

反歌  ふた年の前に来る年母病子の車にて浦和へと行く
二年前母が急に嘔吐連続状態になり、慌てた。浦和駅近くの休日急患診療所へ行ったが、処方しようとした薬は認知症で飲む薬の副作用(吐き気など)防止に飲んでゐた。座薬を処方され、何回かの服用で収まった。
終はってみれば、大したことは無かったが、診てもらふ前は慌てた。

一月二日(木)
上の子は、入院中の動物とペットホテルの世話をする為に、お雑煮を食べた後、直接職場へ向かった。母は、入院中だ。上の子を含めて、医療関係者の皆さん、ありがとうございます。
本日は、上野動物園へ行くことにした。当日の朝に決めたのでほぼ確実だった。ところが赤彦の歌の本日分を書き終へて、十一時から早めの昼食を取って、出掛けようとして、本日の動物園は獅子舞を見る目的もあったことに気付いた。インターネットで調べると十一時から十二時だ。そのため中止にした。
今回の中止は、赤彦の歌に時間が掛かったのではなく、昼食を早く取ってから行くことにしたのが原因だった。十一時から十二時なのだから、昼食を取らずに行かなくてはいけなかった。
生き物の園へ行くため 昼前に食べて獅子舞昼までを見に行くことは 能はざる旅

反歌  西の洋(うみ)狂ひた人ら星壊す野の生き物を救へ人々
動物園の園長挨拶は、園内のディスプレイで観る予定だったが、インターネットで観た。

一月三日(金)
入院中の母が、面会可能になった。本日は午前に上野動物園へ行き、午後に面会へ行くことにした。土日祝日は、面会は予約制である。
ところが朝から曇り空で、気温が上がらない。上野動物園は中止し、面会だけにした。予定と実際が、まったく異なる一週間になった。(終)

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