二千四百七十九(うた)行かぬ旅行の旅算用
甲辰(西洋発狂人歴2024)年
九月十三日(木)
妻と妹が海外旅行をすることになり、しかし直前に義父が亡くなり、海外旅行は延期になった。その海外旅行のときに、小生は上野動物園と広小路亭へ行った。
これで母が一時外泊する行事は終了と思ひきや(なぜ文語の過去を表す助動詞「き」を使ふのか、と疑問を持つ人がゐると思ふので説明すると「思ひきや」は慣用句)、義父の葬儀のときに来れなかった義母の親戚参りと墓参りに、妻、子供二人、妻の妹、が松山へ行くことに、そのとき決まった。松山は義母の出身地である。
妻が旅行の時は、母も一時外泊し、その間に小生はどこへ行くか。案が次々に出ては、消えて行った。まづは玉島の円通寺の坐禅会に参加する。良寛荘の予約が、土曜宿泊は満員だ。
良寛荘以外のホテルを調べると、幾つかある。しかし円通寺朝六時からの坐禅会には、間に合はない。一箇所、何とか通へさうなところが見つかったが、朝が早いとホテルの扉が閉まってゐることがあり、円通寺は中止にした。
玉島の良寛和尚が修行したお寺で坐禅することは 意義深くともその時を得ず

反歌  玉島は工業地帯がすぐ近く水島倉敷やや近くあり
次に、車内でお酒を楽しむShu*Kura号で上越妙高から、新潟、越後湯沢、十日町のどれかへ日帰りだ。土曜の仕事を終へてから、または日曜の朝出掛けることを考へたが、大人の休日倶楽部割引の指定席をえきねっとで買へない(乗車券を先に買ふ必要がある)を何回も試すうちに、今回は行かないことにした。いつか宿泊を伴ふ機会があるだらう。
一週間ほどして、たまたまSLぐんまのニュースを見たので、これに乗るか、と予約ページを見たが満席だった。次に、乗らなくても高崎駅まで行くことを考へた。土曜に仕事が終はった後か、日曜の朝である。この場合は、高崎までだと往復200Kmに足りず、ジパング割り引きにならない。渋川までなら大丈夫だ。
大人の休日倶楽部ではなく、ジパング倶楽部機能で買ひたい。まづJR西日本系の旅行会社のホームページを見ると、予約には申込内容を書く欄があり、切符のみは無い。そして、切符のみは待たされますとある。中には切符だけでも手間の掛かる人もゐるかも知れない。小生は、旅行会社と同じくらいあっと云ふ間に終はる。しかしこの旅行会社は取引禁止にした。
JR東海ツアーズは、窓口が新横浜しかない。東京駅まで行く用事は無いから、JR東海の切符売り場も使へない。JR東のみどりの窓口でジパング倶楽部の切符を購入してもよいのだが、割引率が同じなので大人の休日倶楽部なら、指定席券売機で買へる。相手がどの業界でも、余計に手間の掛かることはしないのが顧客側の礼儀だ。
と云ふことで、今回はどこにも行かない予定だった。そこに大逆転の計画が浮かんだ。
旅支度まづ計画が楽しみも 立てて取りやめ重なりて疲れた時は一旦休む

反歌  計画を立てて取りやめ繰り返し日本旅行とツアーズ超える(終)

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