千百六十五 安倍様のNHKを再度批判
平成三十戊戌
七月八日(日)
森友担当記者の移動に始まる安倍様のNHKを、再度批判することにした。一番批判すべきは森友担当記者移動問題だ。解決法は元に戻すことだ。元に戻すまで永久にNHKを批判し続けようではないか。
二番目に批判すべきは「西郷どん」だ。世の中は皆、好景気や不況の中を努力して生活してゐる。なぜこんな駄作を平然と造り続けて、高給を貰ふのか。
今回は「西郷どん」を二重組織問題(安倍批判百二十五へ)から考へてみたい。大河ドラマは、歴史の事実が上部組織だ。原作や脚本が下部組織だ。ともすれば上部組織があるからと、下部組織は安直な筋書きを造りがちだ。
歴史の事実は興味深い話だ。しかし誰もが知ってゐる。だから上部組織が面白いからと言って、下部組織で手抜きをするととんでもない駄作が出来上がる。誰もが知ってゐる話は、既に興味深い話ではないからだ。
それを防ぐために、二つの方法がある。一つは下部組織を面白い話にする。「水戸黄門」や「遠山の金さん」がその典型だ。二つ目は歴史の事実であまり知られてゐない話を入れることだ。これだと大河ドラマの固定層が悦ぶだらう。
今回は、つまらない話で、しかも事実とはまったく異なる作り話の連続だ。二つのどちらにも反するから、二重につまらない。

七月十日(火)
「西郷どん」に不満を増大させる原因として、お友だちと思はれる人たちのナカマロ批評が目につく。主題曲の途中で「あー、あー」と歌ふ部分は気味が悪い。ところが「澄んだ歌声ですね」と書いた人がゐる。歌手のお友達なのか、番組制作者のお友達なのか。
批判する人は気味の悪さが不快だから、必要に迫られて投稿する。一方でお友達と疑はれる人は、本当は感想がないのに無理に誉めるから空虚な内容になる。似た例として、大久保が、或る時は嫉妬したり、或る時は大人びて説教したり、或る時は西郷のために藩主を説得したりと、脚本が中規模、大規模な話に統合されず脈略の無い小さな話を羅列することを前に批判した。ところがこれも「藩主を説得するなんて大久保さんは親切ですね」と褒めたりする。本心から誉めないから空虚な感想になる。
不特定多数の書き込みだけではなく、専門家の批評にもお友だちと思はれるものがときどきある。一年の後半は西郷の性格が変はり面白くなる予感、と批評する記事があった。まだ始まってもゐないのに、どうして面白いと判るのか。この人は専門家だから予め見たとも考へられる。しかし予感だから見てゐないと思ふ。

七月十五日(日)
もしNHKがXX会脱退者を「心の時代」に出演させてXX会批判をさせたら、公明党の議員がNHK会長に面会を要求したり国会で取り上げたり大変な騒ぎになるだらう。だから「触らぬXX会にたたりなし」で批判したりはしない。これは他の宗派や団体に対しても同じだ。
それなのにNHKはミャンマー上座部仏教脱退者を出演させ、しかも批判をさせた。
経典に自分の呼吸を見る、相手の呼吸を見る、自分と相手の呼吸を交互に見る、とあることを見つけ指導僧に質問した。しかし自分の呼吸を見ることしか答へてくれず、この男は納得しなかった。指導僧からミャンマーの仏教を受け入れるか帰国するかどちらか選べと云はれ、後者を選択した。カナダで心理療法、セラピーで教へてほしいと云はれ、これらを学び自分、相手、自分と相手の交互の呼吸の意味が判ったと云ふ。

ミャンマーやタイでは、一時出家が広く行はれる。そして還俗したのちは信者として仏教を支へるから、還俗しても批判されない。この男は出家中の七年間を周囲の善意に支へられながら、還俗の後はギターを使った瞑想など、仏教に敵対することをしてゐる。なぜNHKはこんな男を出演させるのか。
だいたいこの男の発言で印象に残ったのは次だけだ。
右手で食べて、左手で便所。うんちが手に付いてこするとつぶがあったりする。閉鎖病棟みたいに、うんこで遊ぶ

右手で食べて左手でお尻を洗ふのはインドや東南アジアで昔からの習慣だ。紙を使はず堆肥にしたり川に流すから環境にやさしいし、慣れれば衛生的だ。今はウォシュレットが現れたが、これだって水を手に付ける方式の改良版だ。
もし紙を使ふ方法のウォシュレットならトイレットペーパーがインクリボンみたいに下から現れてお尻を自動で拭き取らなくてはならない。それなのにこの男は、手で洗ふ方法を閉鎖病棟呼ばはりした。

七月十六日(月)
NHKでよくないのは、アナウンサー崩れに駄目な人間が多い。前にもNHK解体論(日本で一番賎しい職業はテレビのアナウンサーだ)で批判した。アナウンサーが定年までアナウンサーなら悪くはない。専門家ぶって解説委員やディレクターになるからよくない。テレビカメラの前の様子はテレビに映るが、テレビの前はテレビカメラに映らない。さう云ふ技術的欠陥があるだけで、アナウンサーが偉い訳ではない。あと、司会は芸能人、解説は専門家にまかせるほうがいい。アナウンサーは原稿を読むことに徹するべきだ。(終)

「安倍様のNHKその他の横暴を許すな93」「安倍様のNHKその他の横暴を許すな95」

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