八百五十二 シロアリ政党(民進党とそれに与同する日本共産党)を撲滅しよう

平成二十八年丙申
六月二十五日(土)
参議院選挙が始まった。すべての一人区で共産党が立候補を取り下げた(民進党が取り下げたところもある)。まづ自民党のすべきは、複数人区で民進党と共産党の票を減らすべきだ。それには「民進党を応援する共産党」を批判するのが一番よい。共産党批判だけだと票が民進党に行く。民進党を応援する共産党はこんな主張を掲げてゐます、民進党を応援する共産党は過去にこんなことがありました、と2分以内で話す。しつこく話してはいけない。あとは自民党の政策を宣伝すべきだ。

六月二十六日(日)
昭和四十年代後半に、国会議員選挙の開票速報の途中で、テレビ局は生放送で各党へのインタビューを行った。社会党(野党第一党で、大都市を抱へる都道府県では知事は社会党、共産党が推薦する革新系無所属だった)は毎回議席を低下させるので不景気な発言に終始したが、自民党は「我が党は国民全部のための党だから、これだけ議席を獲得しました。」と威勢が良かった。
自民党は「国民全員のための政治だ」を強調するとよい。併せて民進党と共産党は、働く者全員ではなく一部の既得権者だけの政党だといふことを云ふと良い。

六月二十七日(月)
シロアリ2党は典型的な大都市政党だ。首都圏以外の選挙区では、民進党や共産党は首都圏のための政党だ、といふことをどんどん宣伝しよう。この2党が議席を維持したらますます首都圏の独り勝ちになる。これは間違ひない。
ここで注意すべきは、大都市政党だと云ってはいけない。青森県では青森市が大都市だし、山口県では山口市と下関市などが大都市だ。大きい小さいの感覚は地域によって異なる。首都圏の独り勝ちになると云へば、誰もが納得する。関西や名古屋も納得する。

六月二十八日(火)
私のような六十歳から上の世代は、共産党に投票しようといふ気持ちがない訳ではない。大都市圏の知事、市長に社会党、共産党の推薦候補が連続当選した記憶があるからだ。まだベトナム戦争が続いてゐたから、国民の間にアメリカは野蛮だといふ気持ちは強かった。理論で云へば、先祖代々続いた自然経済が資本主義経済になることへの反発が社会主義経済への賛意となった。或いは、先祖代々続いた伝統文化をアメリカ文化が破壊することへの反発が民族解放を謳ふ共産主義への賛同となった。
昨年共産党を調べたことがある。本当はたくさん調べるはずだったが少し調べた段階で、共産党は左翼ではなく左翼崩れだといふことが判った。全労連のメーデーにも参加した。そのときはまだ志位さんの演説に親しみを感じたが、参加団体の八割は左翼崩れ、二割が左翼。これが私の感想だった。理論で云へば、中小企業の多数派組合は労使協調になるし(これは共産党の独占資本、海外資本に反対し、民族資本と連携する理論から云っても正しい)、公務員組合や医療など保護された産業は純民間とは感覚が異なり国民の支持は得られない。
世代の相違もある。終戦のときに成人だった世代は、左翼も右翼も民族独立を掲げる。ちなみに私は「民族」といふ言葉は西洋野蛮人の発明した単語だからほとんど使はないが、主張自体は正しい。終戦のときに子供だった世代は社会を破壊することばかりをする。今の共産党は、この世代の感覚を引きずってゐる。
シロアリ民進党と共闘する共産党の藤野政策委員長がテレビで防衛費を「人を殺すための予算」と発言した。その場で他党に訂正するよう促されたが訂正せず、後で問題が大きくなってから取り消した。これなんかは社会破壊世代の感覚そのものだ。

六月二十九日(水)
藤野が政策委員長を辞任した。共産党が単独で選挙を闘ってゐるのなら、その素早さに多くの国民は感心したかも知れない。しかし民進党との選挙協力が理由だから、誰も感心しない。事実、記者会見で「選挙をともに戦っている野党共闘の関係者の皆さん、支持者と党員の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする。」とした。
自民党と公明党は、藤野が辞任したことを大々的に取り上げるべきだ。発言内容ではなく「民進党と共闘する共産党の藤野政策委員長が辞任しました」と取り上げることで、聴衆に印象付けることができる。

七月一日(金)
民進党と共産党の共通点は、どちらも単純唯物論だ。マルクスは単純唯物論(資本主義)に反対するために弁証法的唯物論といふ新しい方法を考へた。ところがソ連崩壊の後、多くの左翼が左翼崩れになってしまった。日本共産党も調べると例外ではなかった。ソ連のレーニン(或いはスターリン)は単純唯物論だった。単純唯物論ではあるが、帝国主義各国に対抗するため民族独立を掲げるなどベトナム戦争では単純唯物論を克服したかに見えた。
単純唯物論とは宗教を信じないことではない。人間が築いた社会と文化はごく稀に起きた確率の結果だと気付かないことだ。地球上にあるのと同じ物質が存在し、恒星から太陽光と同じ強さの光があれば、地球と同じ生物が誕生し、人類は地球と同じ国々に分れ、同じ言語を話し、同じ社会を構築すると思ってしまふことだ。
実際はそんなことはない。まったく違ふ生物が誕生し、まったく違った人類が誕生する。なぜさうなるかと云へば、多くの失敗があるなかで極めて僅かの結果が現在だからだ。

七月四日(月)
四年前、シロアリ民主党の野田が消費税増税をごり押ししたときに、社民党は増税に反対した。ところが党首(当時)の福島みずほは、可決した直後の労組の全国集会で「護憲、護憲」と叫んだ。この女は国民のことをまったく考へてゐないなといふことがよく判った。村山富市に至っては、可決されるずいぶん前に「消費税を5%に上げたのは正しかった」と発言した。上げるかどうか攻防してゐる最中に、村山はそんな発言をした。これで社民党の反対は口先だけといふことがよく判った。かつて鳩山政権が誕生し福島が閣僚に就任し、労組の全国集会に来たとき、私は本当に連立政権の誕生を喜んだが、これ以来、社民党とは敵対関係になった。
同じことが今回の共産党にも云へる。消費税増税反対を掲げるくせに、共産党が共闘するシロアリ民進党は消費税増税賛成派だ。選挙の直前にシロアリ民進党は増税延期を口先だけ主張したが、財源は赤字国債発行だといふ。こんなものは駄目だ。直間比率を変へない増税、つまりシロアリ民進党の圧力団体の「中の上」への実質増税しか方法がないことは明らかだ。シロアリ民進党なんかと共闘する共産党は国民の敵だ。(完)


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