四百三十八、歌舞伎「シロアリ五人男」


平成25年
六月二十三日(日)「白浪五人男の現代版」
歌舞伎に「白浪五人男」といふ芝居がある。そこで今回は「シロアリ五人男」といふ現代版を作ることにした。あらすじはこれから考へるとしてまづ役を決めた。

詳細白浪五人男の役
嘘月(うそつき)野駄右衛門住民を騙し「シロアリ退治をする」と云ひながら実は自身がシロアリだつた日本駄右衛門
増税小僧菅之助(かんのすけ)幕府御禁制のシロアリ増税教狂信徒となり重大事件を引き起こす弁天小僧菊之助
大店(おおだな)遍歴尻軽男与謝平あちこちの大店を遍歴し皆に嫌はれる忠信利平
黒腹財務郎(ざいむろう)町奉行所会計掛の分際で藩政に口を出し菅之助や野駄右衛門をたぶらかし引廻しの上、磔獄門となる赤星十三郎
ニセ郎素連郷丸(れんごうまる)農民一揆のふりをするが、実は農民とは無縁の悪党だつた南郷力丸
裏切女清元清元の演者だが家元を裏切り摂津国の住民も裏切つたなし
不破哲左衛門別の歌舞伎「鞘当」の主役なのに間違へて出演した不破伴左衛門


六月二十五日(火)「第一幕、増税小僧」
慶応四年に江戸時代は終つた。その後の神仏分離、小作農の没落、工員の悲惨な生活、幾多の戦争を考へれば江戸時代が続いたまま改革を重ねたほうがよかつた。江戸時代が続いたときのその後を見てみよう。将軍と全国の殿様は名誉職となり選挙で政府の大老、各藩の筆頭家老を選ぶことになつた。
選挙は有権者が私心を捨てて幕府、藩に責任を持たなくてはいけない。ところが怪しげな圧力団体があり増税小僧といふパフオーマンスだけの男が筆頭家老になつてしまつた。しかも町奉行所会計係の黒腹財務郎にそそのかされ選挙公約に違反して増税、増税と叫び始めた。
財政が厳しいので直間比率を変へないまま増税といふならまだ判る。増税小僧の企みはどさくさにまぎれて間接税の比率を大幅に増やさうといふ実に腹黒いものだつた。

余りの悪どさに住民たちは怒り増税小僧を捕まへ公開反省会を開いた。反省し増税を取り消せば釈放するはずだつた。ところが反省せずニヤニヤしながら捨てせりふを吐いた。
知らざあ言つて聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が
歌に残せし盗人の
種は尽きねえ武蔵野に
そのシロアリの搾取振り
名せえゆかりの増税小僧
菅之助たあ俺がことだ
半時ほど過ぎて釜ゆでの刑になつた。五右衛門と同じ死に方にしたのはせめてもの配慮だつたが、釜の中で増税小僧はパフオーマンスなんかしなければよかつたと後悔した。

六月二十八日(金)「第二幕、嘘月野駄右衛門」
その次は嘘月野駄右衛門が筆頭家老になつた。シロアリを退治し消費税5%分を捻出すると云ふ触れ込みだつたが、筆頭家老になるや増税を強行した。そこで公開反省会が開かれた。ところが「私はバカ正直です」「だました人が悪いのか、だまされた私が悪いのか」ととぼけたことを言ふため死罪になつた。死ぬ前に少しでも生き延びようと
問はれて名乗るもおこがましいが
これまでまともな仕事はせずに
京葉ガスのアルバイト
口先だけで議員を重ね
藩と国から歳費を貰ひ
貰ひはすれど・・・
と叫んだ。しかし馬鹿馬鹿しいから誰も相手にせず途中でクビを刎ねられた。

六月二十八日(金)「第三幕、閻魔大王」
「白浪五人男」は、店をゆすらうとした弁天小僧の悪行を見破つた侍が実は日本駄右衛門で、店の主人を安心させておいて金を全部盗まうといふ策略だつた。ところが弁天小僧は店主の実子、駄右衛門は店の養子の実父だと判り、何も盗らないうちに追つ手に囲まれるといふ物語である。

「シロアリ五人男」では、増税小僧と野駄右衛門の背後に黒腹財務郎の策略があつた。ニセ郎素連拷丸の圧力や、尻軽男と裏切女の与同も含め、全員が上は磔から下は流罪までそれぞれ罰せられた。流罪になつた者も消費税増税で大不況となり多くの国民が苦しむのを見て狂死した。
六人全員が閻魔大王の前に引き出された。厳しい取調べを受けるうちに、増税小僧はキリストの敵であるユダの子孫、野駄右衛門はヒンズーの敵チヤーチルの子、与謝平は儒教道教神道の敵の子孫、財務郎はイスラムの敵アメリカ資本主義の弟、連郷丸はアジア共産主義の敵、裏切女は仏敵ポルポトの妹であることが判明した。
被告判明した内容理由
嘘月(うそつき)野駄右衛門ヒンズーの敵チヤーチルの子ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ギブアツプと叫んだ
増税小僧菅之助(かんのすけ)キリストの敵ユダの子孫政権交代への裏切り方がユダそつくり
大店(おおだな)遍歴尻軽男与謝平儒教道教神道の敵の子孫離党騒ぎを繰り返し無道徳を世に広めた
黒腹財務郎(ざいむろう)イスラムの敵アメリカ資本主義の弟カネで世界中の伝統文化を破壊
ニセ郎素連郷丸(れんごうまる)アジア共産主義の敵結成時に総評五項目補強見解を無視
裏切女清元仏敵ポルポトの妹文化破壊の唯物論者

閻魔大王は仏教、ヒンズー教、道教の神だが、地球破壊、文化破壊が進むため、キリスト教、イスラム教、儒教、神道、共産主義に敵対する者も取り締まるやうになつた。その結果6名は全員地獄に落とされた。

不破哲左衛門は十一年前に当ホームページに登場しただけで悪いことはしてゐない。だからこの世では無罪である。しかし共産党は昭和六十年あたりから政権交代を諦めた。さうすると例へ左翼の思想を保つても左翼崩れに陥る。共産党単独政権は国民が心配する。自民党と組んでもよいし第三極と組んでもよい。そして文化破壊の唯物論は放棄すべきだ。死後閻魔大王から査問されないためにも。(完)


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