二千九百七十九(うた)文化の日、上野三館巡り、東側の留置線、谷中墓地
乙巳(西洋地球破壊人歴2025)年
十一月三日(月)
文化の日は、博物館などで無料になるところがある。今まで知らなかった。今年は初めて参加した。それを記念して、今回から「上野動物園」のリンクを「博物館動物園」に変更した。京成電鉄の博物館動物園駅が平成九(1997)に休止されて(その後廃止)以来、二十八年ぶりの名称復活である。
文化の日上野へ行きて展示館 観た記念にと考へて博物館に動物園 名称復活京成の休止後はたとやつ年ぶりに
反歌
文化の日上野の三つ展示館無料と知りて老後の喜び
「博物館に動物園」は、東京の路面電車を歌った「電車唱歌」の、本唱歌取り。
まづ科学博物館である。本館(現、日本館)のシアター360の行列を横目に、新館(現、宇宙館)から入った。子供を連れて来たときは、シアター360はまだ無かった。
動物の説明が、上野動物園より詳しいではないか。動物園は現在のみ、博物館は過去から、の違ひだ。恐竜の骨がたくさんある階は、下の子が喜んだのを思ひ出す。あのときは、本館の一階にも恐竜の骨が一つあった。
霧箱で四種の宇宙線を見る展示と、その近くのスーパーコンピュータで予想した宇宙、銀河、惑星、月の生成過程は、興味深く足を長時間止めた。
生物の進化と、子孫生き残りの智恵も興味深く観た。感心したのは、専門用語にカタカナを用ゐず、きちんと日本語を使ったことだ。今度は、平日の空いたときに、再度入館したい。とは云へ、リピーターパスを購入するほどではない。
ここまで書いて、65歳以上はもともと無料だと分かった。エスカレータで、一つ前にボランティアの札を付けた人がゐた。小生は動物園のボランティアに応募して抽選にはずれましたよ、博物館にも応募しようかな、と云ふと、一年間の研修があるさうだ。それは動物園も同じだった。
次に、国立博物館へ入場した。本館、平成館、東洋館、庭園、法隆寺宝物館を観た。西域やインドなど、ゆっくり観たいものは、後日また来たい。国立博物館は七十歳以上が無料で、あと数ヶ月だ。
国立博物館に、一つ言ひたいことがある。アジア館で「てくてくコリア」と云ふ奇妙な名称の展示があった。コリアと云ふ日本語はない。もし「韓国朝鮮散歩」「朝鮮半島展」だったなら、隣国との関係は重要だ、と喜び、そして見た。悪質偏向マスコミは、「コリアン」と云ふ奇妙な語を用ゐる。コリアンに比べれば、コリアはそれほど語感は悪くない。しかし日本語にない単語を使ってはいけない。もう一つ「てくてく」も、語感が悪い。だから「てくてくコリア」は見なかった。代はりに、中国、西域、インドは時間を掛けて観た。
三番目に、西洋美術館へ入場した。ここは、美術館自体を観ることを目的にした。どうも西洋美術には、関心が向かない。だから何もしないと、一生入場する機会がない。そのため無料日に入場したのだが、六十五歳以上はもともと無料だった。
館外に列がある。売店への入場待ちだ。美術愛好者が多いことに感心した。小生は、西洋文化過剰の日本に在って、西洋美術には関心が向かない。しかし、西洋美術に関心を持つことで心が豊かになる人は、大いに西洋美術を愛好してほしい。
外出の時は、例によっておかずだけ持参し、調理パンや菓子パンではない、普通のパンを買ふ。今回は、三館を廻ったところで十二時半になった。上野公園内は適切な店が無いので、陸橋で線路を渡り東側へ降りた。次の陸橋から先は風紀の悪い地帯で、歩きたくない。そこで陸橋の手前側の階段を上った。
--------------------ここから(路面電車、客車、その周辺、七十五)----------------------
我が家のお墓から鶯谷駅へ帰るときは、陸橋の向ひ側を上がる。今回初めて手前を上がってから線路を覗くと、留置線が三本ある。うち二本は洗浄設備がある。今まで気付かなかった。

上野駅留置線三本
今までは、電車の窓から見える一線を留置線だと思ってきた。しかしあれは引き上げ線だった。
古い上野駅配線図を見ると1961年は、洗1から5と、それに平行の留置線、転車台、修繕線か(不鮮明)。北側は、入換1番、2番、短い線(機関車引き上げ用か)。
1967年は、洗1から5と、北側に入換1番、2番。そこから南側に短い留置線(機留?)。
1969年は、留置1から5と、短い6と更に短い7。高架と地平を結ぶ入れ替へ線が撤去。北側引き上げは1本。
1980年は、留置線が3本で、現在の形態。この時点でも、引き上げ線から地平の総てのホームへ行ける。
このあと谷中墓地で昼食を食べた。そして偶然、徳川慶喜の墓を見た。これは後日に、別の特集で挙げたい。日暮里駅から帰宅した。
慶喜が幕府崩壊その後は 長岡会津の悲劇起き 薩長過激派政権に 神仏分離混乱今も
反歌
神仏を分離僧侶の妻帯が先の戦争敗戦となる
これらが敗因になる理由は、日本人から大らかさが消えた。(終)
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