二千八百七十七(朗詠のうた)JRを手段とし、目的とせず(旅行計画の変更)
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
八月四日(月)
鉄道に関係する特集が、2873から2876まで続いた。今回の2877も鉄道の話題なので、さぞ鉄道に熱中してゐるのだらうと、誰もが思ふことでせう。ところが昨日の一日間で、大逆転が起きた。
次の旅行は、SLばんえつ物語にする予定だった。ところがたまたま、二〇二三 年十月一日から、乗って楽しい列車の指定席券が840円に、今までの330円または530円から値上げした過去の報道を目にした。これまでSLみなかみに一往復(延べ二回)、Shu*kuraに一回乗った。840円が高いとは思はない。とは云へ、熱が醒めた。
山の奥水上へ行く煙吐く車に乗るの次の旅 越後を出でて会津まで乗るはずなのが取りやめとなる

反歌  水上は本の歌から取るものを多く作りて思ひ出残る
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次に、新津駅周辺を見に行く計画を立てた。ところが昔の配線図を見るうちに、昔の鉄道は面白かったことに気付いた。つまらなくなったのは、旅客と貨物を分けたことが原因だ。これで新津に行く計画は中止した。JRは手段として、目的とせず、である。
鉄道を調べるのは、国鉄時代の、それも貨物を組成駅経由で輸送した時代の客車が中心だ。だからJRになった後の車両形式は、昨年辺りにカシオペアが26系を知っただけで、あとのすべての形式は知らない。
秋津洲四つの島のすべてから 物を運ぶの車あり繋げて走り 時々は人の車に人乗せず連ねることもまた楽しみに

反歌  くろがねの道の車に乗るときは旅へ行く為車に非ず
大井川鉄道のSLを観に行く計画はある。これは中小私鉄だから、問題は無い。とは云へ、東海道新幹線を使はなくてはならないことが、難点だ。葛西の偏向発言を考へると、JR東海は乗りたくない。
(路面電車、客車、その周辺、六十六)へ
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郡山と福島へ行く計画もある。これはJR東日本なので実施したい。一度に両方回るか、別の日に行くかは未定である。
草枕旅の行き先立てては消える 行き先を立て調べるも楽しみのうち

旅行計画を立てては変更するのは、これまでも多かった。前回を見て、ずいぶん計画をたくさん変更したものだと驚く。そして枕詞を後ろに付けたり、両側へ付けたり、三つ付けたのはここだったのか、と思ひ出した。
煙立つ走る車に越後から会津へ乗るの 草枕旅は作るも煙が立たず

反歌  しなざかる越の国へと草枕さざれ波無く越路経る旅
(終)

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