二千六百五十(うた)橋爪大三郎の四大文明論は時代遅れだ
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
二月九日(日)
(前から)二年前にダイヤモンドのホームページに
橋爪大三郎・特別講義】日本人が知らない、中国を動かす「儒教の本質」とは?
が載った(たまたま数日前に公開されたページを見たら、二年前にリンクがあった)。橋爪の「儒教の本質」自体は取るに足らない内容で、その理由は儒教は時代とともに変化した。特に為政者に都合がよいやうに変化した。そのことを、橋爪は無視した。
このホームページに付属して、次のことが書いてある。間違った部分を赤色にした。
いま、世界には、四つの大きな文明があります。どれも、宗教を土台にしています。
・ ヨーロッパ・キリスト教文明 ……キリスト教を土台にしている
・ イスラム文明 ……イスラム教を土台にしている
・ ヒンドゥー文明 ……ヒンドゥー教を土台にしている
・ 中国・儒教文明 ……儒教を土台にしている
四大文明は世界史の教科書に載るから、誰でも知ってゐる。しかしそれは原始時代の話だ。それなのに橋爪はいまだといふ。これほど出鱈目な話はない。
まづ、今から二千五百年前に出来た仏法を無視した。次に、日本では神道、中国では道教、アジアの非イスラム圏の神々を無視した。
次に、こちらのほうが重要なのだが、産業革命(その前の印刷機の発明を含む)以来の変化を無視した。これを含めるなら
・大昔から続く平衡(人間と自然が永続可能)な宗教(カトリック、普通のイスラム教、南伝国では南伝仏法、大乗国では大乗仏法など)
・原理主義(プロテスタント、西洋文明押し付けに反対することで生まれたイスラム原理主義)
・プロテスタントが、近代科学により弱体化(第二時世界大戦辺りまで)更には無力化(ベトナム戦争終結辺りから)したことで生まれた、虚無主義つまり単純唯物論
・虚無主義つまり単純唯物論に反発する、唯物弁証法、イスラム、各国の歴史主義
これで分類すると、橋爪はさしづめ原理主義(プロテスタント)と虚無主義つまり単純唯物論(西洋猿真似)の混ざった状態だ。
以上の四つで、一番よいのは大昔から続く平衡宗教。これにより人類は永続してきた。一番悪いのは、虚無主義または単純唯物論で、地球を滅ぼさうとしてゐる。二番目に悪いのは、原理主義だ。戦争やら恐慌政治やらを行なふ。帝国主義の時代は、虚無主義または単純唯物論による戦争連続であったとともに、原理主義による市場獲得主義及び自国優先主義でもあった。
何のことはない。橋爪は、一番目と二番目に悪いものの混合物であった。
平衡に生きる事こそ尊きが 近代科学で欲が出て 戦を続け温暖化プラスチックで地球滅ぼす
反歌
虚無主義や単純唯物反対と平衡宗教協力がよい(終)
(歴史の流れの復活を、その五百十八)へ
メニューへ戻る
うた(一千百八十九)へ
うた(一千百九十一)へ