千九百七十五(和語のうた) 閲覧注意桜の時季のメモ書き長歌反歌
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
三月二十五日(土)
桜の咲き始めから、散り始めて二日目までを歌にした。
桜の木 一つより出て国の中そめいよしのが花開く お祭り騒ぎ美しく だが違ふ木も残し伝へよ
(反歌)
あちこちで桜の花が咲き始め明日辺りには盛りとならう
数日後は
花曇り 花を見るには暑くなく眩しくもなく寒くなし だが晴れた日も木々は喜ぶ
(反歌)
花曇り昼より雨と予め云はれたとほり花残れるか
朝早く 公の園勤め行く道で抜ければ 土の上花びら敷くも木々の枝花衰へず盛りは続く
(反歌)
土の上花びら増えて木の枝はまだ盛りだが終はり近づく
(反歌)
二日目も雨が続いて花びらは落ちる速さを増したか否か
公園を離れて
或る家の前庭に咲く一ツ木は十は並べる木の見栄えあり
別の道では
梅の木やそのほかの木も 桜とは異なる色と大きさや形などにも 美しさあり
(反歌)
桜にもそめいよしののほかがある咲く日と見た目共に異なる
本日は
寒い日に戻り 長雨降り続く 帰りの道で花びらがどれだけ落ちたかきに掛かる だが通らずに乗り合ひの車で帰る雨と寒さに
(反歌)
家までは行きも帰りも日々歩く病知らずで今日のみは乗る
最後に
昼前も空薄暗く心まで暗くなること桜が防ぐ
三月二十六日(日)
北武蔵武蔵浦和のすぐ横に花と緑の小道あり 桜並木が美しい話に聞いて出かけるか だが雨降りで昼強く 次の春まで観るのは待たう
(反歌)
田へ水の路追ひ昔中浦和終はるを知らずこの路を追ふ
見沼代用水西縁から高沼用水へ分水し、高沼用水が西縁と東縁に分れる。東縁は中浦和駅近くで途切れ、130m東から花と緑の散歩道が始まるので、これが下流だと今まで思って来た。しかし市役所のホームページによると、ここで終結し鴻沼排水路に落ちる。花と緑の散歩道は、別所沼から流れ出るか、或いはその上流の常盤緑道と繋がるらしい。
三月二十七日(月)
雨上がり 仕事へ歩く公の園は桜が満ち開く 土に積りた花びらも 枝の花まで減らすことなし
(反歌)
見る限り枝の花には変はりなし西の丘では葉が少し出る
帰りも公園を歩いたが、朝と変化する筈がない。しかし公園の高台西端にある桜の木は、葉が出だしたことを発見した。
きのう行くはずの小さな散歩道 昼めしを食べ家を出て 花と緑の小道着く 左と右の車みち 中に桜の並ぶ道二つの間を人の道 土の花びら枝の花すべてが満ちて四つが並ぶ
(反歌)
きのうには次の春まで待つと云ふ今日は昼めし食べてすぐ発つ(終)
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