千九百七十四(和語のうた) 空振りに終った田子の浦旅行計画
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
三月二十一日(火)
大人の休日倶楽部ジパングのうち、ジパング機能を使って毎月東海道新幹線の近場(往復で200Km以上)へ旅行をしてきた。来月は、田子の浦に行かうと計画した。熱海まで新幹線で行き、在来線の吉原駅で降りる。歩いて太平洋の田子の浦と、田子の浦漁港を見る。
ほぼ決定しかかったときに、万葉集で詠われた田子の浦はべつの場所だと判った。そして計画は消えた。
吉原ゆ打ち出でて見れば田子の浦 詠まれたときははるか西 後に田子村現れて 徳川の世が過ぎたあと近くを合はせ田子の浦村

(反歌) 富士の嶺は昔も今も変はらずに冬には姿真白にぞなる

三月二十二日(水)
御殿場へ行く案もあった。しかし御殿場だと小田急のほうが安い。JRの場合、国府津で乗り換へだから、小田原より手前で新幹線に乗る機会もない。
ジパングが東海道新幹線の豊橋以東に偏る理由は、大人の休日倶楽部機能を使へばJR東日本管内を旅行できる。だから東海道新幹線に偏る。そしてジパングは「のぞみ」が割引きにならないから、名古屋から手前のみになる。
前期の会員のときに一回、昨年十一月切り替へ後が五回。そろそろ行く所が無くなったかな。ジパング倶楽部も購入票は、裏面に駅の記入欄があり、正規運賃、発売運賃、差額の記入欄がある。小生が想像するに、ジパング倶楽部会費を全国でプールし、事務局運営費一割程度を除き、残りをJR各社に差額で比例配分するのだらうと、最初思った。
しかし、JR各社は自社内で完結する切符は自社内の制度に誘導してきた。例へばJR東日本の場合、大人の休日倶楽部に同じ割引率の制度がある。配分されるなら自社内に誘導する筈が無いから、ジパング事務局が差額の一割を販売促進手数料として徴収するのではないか、と最近は思ふ。ジパング事務局はJR各社で運営するが、手数料は全国でプールするのだらう。
草枕伊豆と駿河へ行く旅は 六つを重ねそろそろは行く所尽き次の旅立ち

(反歌) 打ち寄する駿河は富士の麓にて冬温かく人も優しい

三月二十三日(木)
来月は、大人の休日倶楽部機能で、水戸へ行く事にした。東京近郊区間内のため、途中下車ができない。その為、時間が余る。対策として、往復とも普通列車を使ふことにした。
年寄りの月に一つの日帰りは心と体若さを保つ
(終)
(追記)六時間後に、水戸旅行は中止にした。全区間普通列車ではつまらないし、常磐線の特急は全席指定で座席未指定券方式だ。全席指定特急に原則として乗らないのは、小生の旅行方式だ。三月二十三日分は削除しようと思ったが、歌が一首ある。作った歌には命が宿る。捨てないことは、小生の作歌方式だ。

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