千九百六(うた)　行動日記(米粉のパン、見沼分流、加湿器、土地の売り出し)
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十二月二十四日(土)
妻が米粉パンを買ってきた。麦はアレルギーがあるためだと云ふ。これは同感だ。ヨーロッパはパンを食べて来たから、パンに合った人ばかりになる。日本は米を食べて来たから、米に合った人ばかりになる。子孫を残す比率が一割違ふと、五世代後には六割異なる。
ところがパンの脇書きを読むと、米粉の比率は１１％だ。残りの８９％は麦だから、我が家の健康法は空振りに終った。
我が家では健康の為　お米には麦を一割五分程度　米粉パンを買って来た米は一割含むのみ　これでは麦を加へ減らした
(反歌) 子の嫁に貰ったリンゴのジャムを付け美味しくパンをお米とともに
このジャムは、地元の県立農業高校の製品で、東京では買へないから貴重だ。

十二月二十六日(月)
本日は六時間勤務なので、昼を家では食べない。炊いて時間の経つご飯がある上に、米粉パンが二枚ある。どちらかを食べないと明日に持ち越すため、米粉パンを持って行った。前回と似る。
そしてご飯は、夕食で食べきった。炊飯後三十六時間だった。二十四時間目からは点滅するため、十二時間の超過だった。
炊飯器二十四時間超えたとき経過時間が無限点滅

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十二月二十八日(水)
家から歩いて１０分の現場は本日で終了した。かういふ現場は今後もやりたいのに、既に来月はぎっしり希望者が埋まってゐる。
見沼代用水の分流から曲がってすぐだが、本日は帰宅時に手前の道を曲がった。神社や自治会館があり、その先の左折する道は昭和五十年代に自転車で蕨方面に行くときに走った。東京外環道路で南北が分断されたため、外環が建設中になってからは通らなくなった。
その先に、同じく昭和五十年代に行った床屋がある。券が十枚溜まるとタオルが貰へて、九枚溜まったときに店が長期休業になった。後に再開したが、このときは既に別の店へ行くやうになった。そんなことを考へるうちに見沼支流の通りに戻った。
代用水脇の小道は思ひ出が積もると云へど　水が絶え公園になりだが水は復活せずに月日が積もる
(反歌) 西縁の各分流は田植ゑ期に大量の水魚とともに
(反歌) 辻用水田植ゑ期以外少量の水に生息牛蛙の声

十二月三十日(金)
我が家の近くで、一軒家が土地のみとして売りに出された。家は立派だと思ってきたから、なぜ壊すのかと見上げると、壁が変色し古い。玄関が白木の引き違ひ戸だ。これで高級な家なのかと今までずっと思ってきた。
ちらしを見ると、土地は斜めで間口より奥が狭い。三十坪で狭いが、駅まで十二分は魅力だ。
各家が車庫を持つため近年は　建ぺい率の余りから緑が消えて四十年経つ
(反歌) 郊外の街も今では都区内の古い街より緑少なし

十二月三十一日(土)
売り出された土地は、我が家と比べて駅まで五分ほど近い。ここなら便利だが、区画整理のときに売り出した土地ではなささうだ。その理由は土地が変形だ。区画整理があったのは、駅から遠い南側だけらしい。駅に近いので、民間で開発したか。私道とセットバックが無い所を見ると、早い段階で区画整理があったのか。
二十年ほど前まで、売却は古家有りが普通だったが、今は更地ではないと売れないらしい。それだけ贅沢になったのと、改修は新築と比べて費用が掛かるやうになったためだらう。かつてこの辺りに高い木があった。夏に蝉がよく鳴いた。今は木が切られ、ほかの家を含めて庭は駐車場になった。
近くの文化センターの位置に、教員養成所が一時移転したことがあった。数年後に上尾に移転したと思ってゐたが、ホームページを調べると昭和五十六年(幼稚園教諭養成課程)、昭和五十九年(小学校教諭養成課程)に廃止され、残った養護教諭養成課程は平成七年に廃止された。ホームページに興味深い記事があった。
Q1　大学から、県立教員養成所（県立養護教諭養成所）が下記のような条件を満たしている機関である旨の証明書を取るよう求められた。発行してもらえるのか？
　（1）修業年限2年以上であること
　（2）課程の修了に要する総授業時間数が1,700時間以上であること
回答は何と
A1　発行することはできません。
（1）(2)については、専修学校から大学への編入学の基準のことだと思われますが、県立教員養成所（県立養護教諭養成所）は学校教育法上の教育機関ではありません。また、（1）については学則で修業年限は2年であると明記されておりますが、（2）については授業時間数の規程がないため換算できません。
大学進学率が、今と大きく異なる時代に作られた教育機関であった。とは云へ、発行してあげればいいのに。学校教育法上の教育機関ではないが、授業日数と時間数は学校教育法と同等だと教育委員会が一行書けば済む。
大学の進学率が伸びたため　偏差値だけが人間を判断するの物差しに　もう出ないのか　田中角栄
(反歌) 大卒の同種者のみで国は回らず　陸大が国滅ぼした事忘れるな

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十二月二十九日(木)
本日は、加熱型加湿器を一時間ほど使用した。応接でテレビを見るときに暖房を入れた。暫くして暖房を切って、加熱型加湿器を入れた。加熱型加湿器は床に置いて、蒸気で手を温めながら、鼻からも吸い込まれる。
ジャンバーを着たことも理由だが、寒くは無かった。火鉢に当たるみたいなものだ。我が家には、超音波式加湿器と加熱型加湿器がある。後者は過去に二十回程度しか使用機会がなかった。睡眠時に使用するのだが、加熱式は蒸気が上に行くから効果がほとんどない。だから昼間に使用できる機会は、逃さず使用したい。
機械にも命があると考へよ　作られ使ひ古くなり壊れるまでは生きてゐる　資源有効利用のために
(反歌) 加湿器は冷風温風二種がある夜は冷風昼は温風(終)

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