千七百三十(歌) さいたま市は衰退する
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
四月三十日(土)
十五日に塩尻宿へ行ったときに思った。塩尻市役所が、塩尻駅のすぐ近くにあるので、塩尻市は衰退するだらう、と。
同じことがさいたま市でも起きた。昨日、市役所を新都心駅東側のバスターミナルに移転する条例が可決された。これでさいたま市は衰退する。
しかし考へてみると、塩尻市とさいたま市は衰退すると云ふくらい発展した市なのか。塩尻はかつて塩尻宿が栄えたが、塩尻駅は市の外れに作られた。しかも松本方面から来た列車が名古屋方面に行くために、向きを逆にしなくてはいけない。そのため昭和五十七(1982)年に駅が移動した。駅が移動しても構はないところの近くに市役所を作っても、市が発展する訳がない。
さいたま市も同じだ。さいたま新都心駅は平成十二(2000)年に開業した。西側は操車場跡地、東側は木々に囲まれた工場用地みたいなところで、西側ならよいが東側に市役所を移転してはいけない。
さいたま市に唯一残された方法は、西側の駅から遠いところに移転することだ。或いは前にも指摘したが、さいたま市保健所、或いはさいたま芸術劇場がお勧めだ。
足立郡三つの街が合併し 埼玉郡と無縁にて 埼玉市とは名乗れずに平仮名による変な地名に
(反歌)
郊外の三市に加へ岩槻も後に加はり超郊外に
五月一日(日)
塩尻市は松本の郊外、さいたま市は東京の郊外として人口が膨張した。市内にそれほど産業がある訳ではないので、駅の近くに市役所と云ふ発想になるのだらう。駅の近くは商業地か娯楽地にする。或いは事務所街にする。これは常識だ。プラザ合意以前なら、工場も悪くはなかった。
まだ駅前に、ニワトリ小屋か家畜解体場を設けたほうがいい。卵や肉を売るのに便利だ。間違っても豚小屋や牧場を作ってはいけない。市役所移転はそれと同じ程度に変だ。
桜折る馬鹿 柿折らぬ馬鹿 駅の近くに 市役所の馬鹿
茂吉みたいに醜い内容を歌にするのではなく、ことわざをもぢった。だから紫色ではなく別の色にした。(終)
(見沼代用水と地元の話題、三十)
(見沼代用水と地元の話題、三十二)
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