千四百八十五(モリカケ桜疑獄百九十八の六) 安倍の汚名は先祖に及ぶ
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十一月二十八日(土)
最近、先の戦争の敗戦責任は、東條英機、山本五十六、岸信介と云ふやうになった。()
先祖の汚名を孫にまで及ぼしてはいけない。逆に、孫の汚名を祖父に及ぼすことは構はない。安倍のモリカケ桜が、祖父の敗戦責任を蘇らせた。
祖父と父親の七光りがなければ、首相はおろか議員にさへなれなかったのだから、遡及するのは当然だが。

十一月二十九日(日)
敗戦は、ミッドウェイ海戦が原因だと云はれる。しかしアメリカも、真珠湾攻撃で既に同じやうな損害を受けた。
損害を受けても、軍艦を修理し、新造する。その工業力と資源力の差が、真の敗因だ。日本は日華事変で、工業資源が不足した。新たな戦争は無理だった。
そのことを閣議で指摘すべきだった。当時は首相に解任権はなかったから、岸が反対すれば内閣は崩壊した。
判り易く云へば、あと一人反対すれば戦争が避けられるときに、岸は反対しなかった。しかも敗因は、岸の責任範囲だ。岸は最大の敗戦原因者と云っても、過言ではない。

十一月三十日(月)
昨日の件を、サッカーを例に判り易く説明すると、サッカーは点数を取ったり取られたりする。最後に点数の多いほうが勝ちだ。戦争も同じで勝ったり負けたりする。
それなのに日本の場合だけ、一回でも負けたら敗戦。こんな戦争はしてはいけない。
陸軍の強さを過信した陸軍大臣と、長期戦を戦へば危ないことを主張しなかった海軍大臣。どちらにも責任がある。しかし一番悪いのは、工業力と工業資源の大幅な差を主張しなかった商工大臣岸信介だ。

十二月一日(火)
先の戦争における、膨大な数の戦死者と空襲被害者と原爆被害者は、敗戦原因者の責任だ。その後、朝鮮戦争やベトナム戦争があり、日本の国内も二分する騒ぎになった。たまたまそんな状況だったので、岸信介にも出番があった。
朝鮮戦争やベトナム戦争がなければ、岸の敗戦責任は厳しく追及されただらう。今、安倍のウソ答弁が厳しく追及され始めた。前に作った替へ歌を思ひ出してしまふ。
忖度と 嘘答弁が ザクザク ZAKZAK


十二月二日(水)
NHKのホームページに
「桜を見る会」懇親会めぐり 弁護士ら安倍前首相の捜査を要請

と云ふ記事が載った。それによると
「桜を見る会」の前日、夜に開催された懇親会をめぐり、政治資金規正法違反などの疑いで、安倍前総理大臣らに対する告発状を提出している全国の弁護士らのグループが、徹底した捜査や安倍氏らの起訴を求める要請書を東京地方検察庁に提出しました。


十二月三日(木)
日刊現代のホームページに
安倍「桜疑獄」地元・山口で大炎上 “子分”下関市長は恐々

と云ふ記事が載った。
安倍氏に近い橋下徹元大阪府知事が民放番組で「議員辞職やむなし」と発言するなど、シンパが離れているだけでなく、地元・山口も大炎上。市民から非難が続出しているのだ。

更に
「桜の会や前夜祭に参加した市民からは、『〈何で前夜祭なんかに参加しちゃったの?〉と周囲から問い詰められるのがツライ』『軽い気持ちで参加したが今となっては後ろめたい』『もう人には言えない』といった声が続出。皆、参加したことを隠している状態です」


十二月四日(金)
安倍氏同様に立場が危うくなっているのが、下関市の(氏名略)市長(44)だ。下関は安倍氏の選挙区のうえ、(氏名略)市長は安倍氏の元秘書。桜を見る会に安倍後援会が大量参加したことについて「地元の方々に喜んでもらうことが悪いのですかね」と発言し、評判ガタ落ちだったが、来年3月の市長選への再出馬を表明している。前夜祭事件によって“安倍ブランド”失墜の今、「(氏名略)周辺は慌て始めている」(地元記者)という。
氏名を省略したのは、私のホームページに安倍の子分どもの名を列記したくない。

十二月五日(土)
ジャーナリスト田中良紹さんの
コロナに敗れて権力を手放し訴追を免れなくなった2人の政治家

と云ふ記事がYahooニュースに載ったので、紹介したい。二人とはもちろんトランプと安倍のことだ。
安倍前総理は「モリカケ桜」と河井克之・案里夫妻の公選法違反事件との関りというスキャンダルを抱えていた。(中略)「森友」では一切の関わりはないと強弁し、そのため財務省は公文書の改ざんを行う羽目になり、それをやらされた職員は自殺した。
「桜を見る会」の前夜祭を巡っては、(中略)政治資金収支報告書に記載がない事実を認めなかった。誰が聞いても嘘としか思えなくとも、安倍前総理が現職総理でいるうちはそれ以上の展開は起きない。

ところが
潮目が変わったのは黒川弘務前東京高検検事長の定年延長を強行しようとしたことだ。この無理筋の人事は安倍前総理が総理を辞めれば手が後ろに回ると恐れているように私には見えた。


十二月六日(日)
検察は自民党から河井夫妻に渡された1億5千万円と安倍総理の関係を追及し始め(中略)それと前後して安倍前総理が「桜を見る会」に招待した「ジャパンライフ」会長の詐欺事件が立件された。
すると安倍前総理の健康不安説が流され、(中略)本当に車列を組んで病院に行く姿を撮影させ、国民に持病の悪化を信用させた。そして安倍前総理はあっさり退陣表明を行った。
しかし私はこの病気退陣を信用しない。本人も「病気で辞める」とは言わなかった。「正しい判断ができなくなることを恐れて辞める」と言った。それは「いずれ復帰する」という意味だ。


十二月七日(月)
病気を理由に退陣してから2か月しか経っていないのに、メディアには出るわ、IOCから五輪功労賞を貰うわ、ポストコロナの経済政策を考える議員連盟の会長に就任するわ、さらには総理の専権事項である解散の時期にまで言及した。
これ見よがしな菅潰しの行動である。(中略)読売新聞とNHKに情報のリークがあった。(中略)検察からのリークかと思いきや、官邸からのリークだと言われる。官邸が安倍前総理の菅潰しに反撃したことになる。

それにしても
政治資金収支報告書への記載がなかったことは秘書の責任になるだろうが、それより国会で嘘をつき続けた安倍前総理の政治責任は何にも代えがたいほどに重い。日本の政治史上こんなめちゃくちゃな嘘を言い続けた総理はいたのだろうか。前代未聞だと思う。(中略)議員でいる事にも耐えられない。

ドン・キホーテの前社長が、株式の事前情報をお友達に漏らし、逮捕された。前社長は捜査の始まる二か月前に社長を辞任した。ドン・キホーテ本社は、辞任は逮捕と無関係だと云ふ。そこに怪しさが潜む。創業者と前社長の対立があったのではないかと、疑ってしまふ。
漏らしただけで逮捕は初めてだが、株を購入する人たちへの薄く広い損害を考へれば当然のことだ。安倍のモリカケ桜も、多大な損害を与へた。逮捕されるかどうか。(終)

その五、(モリカケ桜疑獄百九十八の五)その七、(モリカケ桜疑獄百九十八の七)

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