千四百八十五(モリカケ桜疑獄百九十八の五) 続、安倍の失敗が今も影響
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十一月二十一日(土)
西村康稔は、とんでもない阿呆だ。朝日新聞のホームページによると
「感染がどうなるかっていうのは、本当に神のみぞ知る……」。政府で新型コロナウイルス対策を担う西村康稔・経済再生相は19日夜の記者会見で、今後の感染者数の動向をめぐり、こう語った。

まづ西村は、閣僚失格だ。こんな無責任な発言は許されない。二番目に、日本では墓がお寺、七五三や結婚式は神社と云ふ人が多い。それ以外に、無宗教、XX教徒、イスラム教徒、儒教道教ユダヤ教などがゐる。
閣僚たるものは、すべての人に受け入れられる発言をしなくてはいけない。それなのに、「神のみぞ知る」は誰からも受け入れられない。 まづ仏道では、神は生命体だ。人間が善行を積んで来世は神になることもある。その神が流行を知る筈がない。
神道と一神教では、「神のみぞ知る」は神が知ってゐるのに何もしない存在だと西村が宣言したことに猛反発するだらう。西村は神を非情、無責任な存在だと発言したのだから。
無神論は、神と発言した段階で西村に嫌悪感を持つ。
つまり西村の発言に賛成する人は、日本国内一億二千六百数十万人のうち、西村ただ一人だ。かう断言すると「私は賛成します」と云ふ人が多少は出るから、一億二千六百数十万人のうち百人だ。

十一月二十二日(日)
多人数や密室を自粛すれば感染は縮小するし、今の状態を続ければ拡大する。つまり感染は、人間の努力に掛かってゐる。努力を無視して「神のみぞ知る」は、非常識も甚だしい。西村は閣僚不適格だ。即刻解任すべきだ。

十一月二十三日(月)
Yahooニュースに、大阪日日新聞編集局長相澤冬樹さんの
住民投票「公文書廃棄」と報じた読売新聞がモリカケで報じたこと報じなかったこと

と云ふ記事が載った。読売新聞の
「都構想公文書、大阪市が故意に廃棄…議員には存在を隠蔽
この見出しの新聞記事を見てどのように感じるだろう? 普通の感覚なら、公務員が公文書を廃棄するなんてけしからんと、まず思うだろう。しかも議員に隠ぺいまでしている。(中略)ここで言う「公文書」とは、11月1日に投票が行われた大阪市の住民投票をめぐるものだ。 

これについて
毎日新聞の記者が、記事の素案を内容確認のため大阪市財政局の担当者に送り、担当者がそれを部局内で共有した。つまり書いたのは毎日の記者だから「それが公文書になるの?」という素朴な疑問が湧くが、役所内で文書を共有したら公文書扱いになるのだという。

それが読売新聞の主張だ。相澤さんは
あっ、「都構想」を「森友」に、「大阪市」を「財務省」に変えたら、森友事件とほぼ同じじゃないか! 議員に隠ぺいしたところまで同じだ。(中略)でも、森友事件が発覚した2017年(平成29年)2月のあの時、盛んに報道したのは朝日新聞と毎日新聞とNHKだった。読売新聞は産経新聞とともに、当初はほとんど何も記事を出さなかった。(中略)森友の文書はスルー、都構想に不利な文書は叩く、というのであればダブルスタンダードになってしまう。


十一月二十四日(火)
記事は次に
ここで「モリカケ」と並び称された加計問題のことを思い出す。加計学園の獣医学部新設計画で「行政がゆがめられた」と告発した前川喜平元文部科学事務次官について、出会い系バー通いを記事にしたのが読売新聞だった。前川さんの告発が世に出る直前のタイミングだったこともあり、前川さんの信用を貶める意図があったとしか思えなかったことから、「不公正な報道だ」「口封じではないか」と、むしろ読売新聞が批判された。権力に不利なことは報じず、有利になるよう報じる。


十一月二十五日(水)
安倍の公設第一秘書が警察の任意取り調べを受けた。これまで安倍が国会で答弁してきたことは嘘だった。いよいよ安倍の時代は終りか。
国連の委員会がカルロスゴーンへの取り調べは不当だと判断した。日本政府は反論するさうだが、原因はカルロスゴーンを海外逃亡させたことだ。安倍政権の責任だ。

十一月二十六日(木)
毎日新聞のホームページによると
森友「虚偽答弁」139回 安倍政権時、衆院調査局が報告

と云ふ見出しで
衆院調査局は24日、学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡る国会質疑で、安倍政権下の政府答弁のうち事実と異なる答弁が計139回あったと明らかにした。

加計学園問題では何回か、桜問題では何回か、検察庁法改正問題では何回か。

十一月二十七日(金)
全国の地方紙共同ホームページである47ニュースに
トランプ氏は「平均的な米国人」
安倍晋三前首相インタビュー(2)

が載った。トランプが大統領になったとき、世界中がその異常さに躊躇した。それなのに安倍がのこのこ会ひに行き、世界認定を与へてしまった。トランプの異常さは、次々と側近を解任し、パレスチナの緊張を劇化させて多数の死傷者を出させ、北朝鮮とは鳴り物入りで仲良しを演出したのに成果がなく、今は大統領選挙で揉める。
週刊文春11月26日号に
「安倍首相に言ったんだ」トランプがついた“真っ赤なウソ”――ユニクロ潜入記者が見た米大統領選挙

が載った。
「オレは12年前、ミシガンで最も活躍した人物に選ばれた時、『なぜミシガンは自動車産業の仕事口を、賃金の安いメキシコやカナダに流出させているんだ』と言った。賞を貰って文句を言ったのはオレぐらいだろ」
聴衆が沸き、こう続けた。
「(大統領就任後)安倍首相に『日本はもっとミシガンに自動車工場を作らないといけない』って言ったんだ。その翌日、日本の自動車企業がミシガン州で5つの工場を建てると発表した」
だが、トランプがその年最も活躍した人に選ばれたことも、日本企業がミシガンに5工場を建てるというのも真っ赤な嘘だった。

安倍はトランプと仲が良かったとされる。それは何でも言ひなりで、嘘の題材にされても抗議しないからだ。(終)

その四、(モリカケ桜疑獄百九十八の四)その六、(モリカケ桜疑獄百九十八の六)

メニューへ戻る その四へ その六へ