千四百八十五(モリカケ桜疑獄百九十八の四) 安倍の失敗が今も影響
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
十一月十三日(金)
安倍は無責任な男だ。コロナ騒ぎの最中に政権を放り出し、今になって元気になったと発言してゐる。しかし安倍の失敗が今も影響する。朝日新聞のホームページによると
政府の飲食店支援策「Go To イート」のポイント事業で、不適切な利用が出ていると指摘されている問題で、加藤勝信官房長官は8日午前の記者会見で、ポイント相当額(昼食で500円分、夕食で1千円分)を下回る飲食を事業対象から外す方向で調整していることを明らかにした。(中略)この事業は13のインターネットの予約サイトを通じて飲食した人に、昼食で500円分、夕食で1千円分のポイントが後日もらえる仕組み。10月1日の開始後、大手焼き鳥チェーンで、ポイント相当額を下回る飲食で済ませて差額を得る利用方法がSNSで「錬金術」などと紹介され、野党議員らが見直しを求めていた。

これは、企画した安倍政権の責任だ。

十一月十四日(土)
NHKのホームページによると
安倍 前総理大臣は、19日朝、東京 九段の靖国神社に参拝し「ご英霊に尊崇の念を表するために参拝いたしました」と述べました。(中略)安倍氏は、第2次安倍政権の発足から1年後の平成25年12月に靖国神社に参拝しましたが、その後、総理大臣在任中は参拝しませんでした。

岸信介は、開戦の勅書に副書した。先の戦争は工業力の差が敗因だから、商工大臣として工業力の差を主張しなかった責任は重大だ。
安倍は岸の孫だが、親族に誰かがゐること自体は問題ない。しかし安倍は、尊敬する人物に岸を挙げる。この時点で、岸の敗戦責任は安倍が相続した。 敗戦責任を引き継いだ安倍が「ご英霊」に参拝することは、不適切だ。

十一月十五日(日)
毎日新聞ホームページに
「思想統制」「国民目線とずれ」 中曽根元首相の合同葬巡り教育現場から批判

と云ふ記事が載った。
中曽根康弘元首相の合同葬に合わせ、政府が全国の国立大など教育現場に弔旗の掲揚や黙とうで弔意の表明を求めていることが明らかになった。(中略)大阪大の男性教授は「思想統制のようで、単純に気味が悪い。国葬でもないのに、『国立』と名の付く組織に勤務しているだけで従う義理はない。何か勘違いされているのではないか」

中曽根は、国民が国鉄に反感を持った原因の動労松崎派と手を組んだ。その非常識なやり方に、争議団が解決するまで、私はJRにはできるだけ乗らなかったくらいだ。
国立大などへの弔旗の掲揚や黙とうとともに、税金からも約一億円の費用を支出したことも問題だ。前者は文科相で安倍側近羽生田の責任、後者は中曽根が死んだときの首相兼自民党総裁安倍の責任だ。
中曽根はプラザ合意でも、国内に多大な影響を与へた。第二の敗戦とさへ云へる。第一の敗戦に責任がある岸を尊敬する安倍が、第二の敗戦中曽根の葬儀枠組みを決めるとは、驚くばかりだ。

十一月十六日(月)
時事通信のホームページによると、安倍は
憲法改正に関し「今国会で国民投票法改正案を成立させるべきだ。本気でやるべきだ」と語った。

安倍は病気を理由に退陣したはずだ。新型コロナで大変なときに政権を投げ出したら、非難が殺到する。病気と云ふことで、国民の同情があった。それなのにこの発言だ。盗人猛々しいとは、このことだ。
毎日新聞のホームページによると、安倍は
自民党の「ポストコロナの経済政策を考える議員連盟」の会長に就任する。安倍氏は首相在任中に休眠していた議連「創生日本」も再開させる予定。


十一月十七日(火)
西日本新聞のホームページに
「すこぶる調子がいい」安倍氏“復権”の先に見据えるのは…

と云ふ記事がある。
長門市で墓参を終えた安倍氏は、力強い口調で報道陣に復調ぶりを示した。その後は、(中略)集まった支援者に「おかげで薬も効いて体調も早く回復している」。

辞任前は薬を飲まなかったのだらうか。そんなことはない。
「すこぶる調子がいい。辞めたのがうそみたい」。安倍氏の出身派閥・細田派の幹部は、最近の安倍氏に目を見張る。所属議員の政治資金パーティーに連日駆け付けてマイクを握り、夜の会合にも出席。アルコールも口にする。
派内では、派閥復帰と会長就任を望む声が一段と高まり、安倍氏も周囲に「(来秋までに行われる)総選挙の前後を考えている」と、その時期に言及し始めた。「ここで終わるつもりはさらさらない、ということだ」と自民党関係者。院政を敷き存分に影響力を振るうキングメーカーか、「(首相)再々登板」への布石か。

忘れてはいけない。安倍は病気を理由に、コロナ騒ぎの最中に、政権を放り出した。復帰することは許されない。派閥の会長に就任することも許されない。

十一月十八日(水)
十六日に開かれた党所属議員のパーティーで、安倍は
「もし私が首相だったら、(解散に)駆られるということを申し上げて、準備を怠りなくしていただきたい」

と話した。これも、病気で辞任した男の云ふことではない。野党は、安倍がコロナ騒ぎの最中に政権を放り出したことと、安倍のお友だちや弟が政権の中枢にゐることを、選挙になったら攻撃するとよい。Gotoイートのずさんな企画で、不正にポイントを稼ぐ悪人たちがゐたことも攻撃するとよい。感染者が増えたことも攻撃すべきだ。

十一月十九日(木)
西日本新聞のホームページによると
二階派が、政府と党の主要ポストを相当数占める(中略)のと明暗をなし、麻生氏は浮き上がってしまっている状態。国会の答弁席こそ首相の隣に座っているが、安倍氏にしていたように気軽に話し掛ける場面も明らかに少なく、「楽しいはずがない」(周辺)。

そこで
気脈を通じる安倍氏が98人の最大派閥を率いて表舞台に返り咲けば、54人の第2派閥のボスである麻生氏にとってまたとない援軍となる。合力して主流派を形成し、自らその盟主となって「菅―二階ライン」から主導権を奪い返す―。麻生氏の言動には、そんな魂胆がのぞく。

菅さんは二階さんと連携し、98人を切り崩して菅派(準二階派)を結成すべきだ。

十一月二十日(金)
独占禁止法に倣ひ、自民党は党則に独占禁止条項を設定すべきだ。自民党は各党の合流で結成されたのだから、単独の政党とは異なる。
そもそも安倍の出身派閥は、小泉さんのときに膨張した。その小泉さんは、今では反主流若しくは野党寄りの立場だ。小泉さんの意思を継ぐためにも、独占禁止条項を設定し二分割した一方を総裁預かりとすべきだ。(終)

その三、(モリカケ桜疑獄百九十八の三)その五、(モリカケ桜疑獄百九十八の五)

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