千二百四十 復元力理論(日蓮信者とサヨクに性格の悪い人が多い理由)
平成三十戊戌
十二月八日(土)
前に千百二 1.現在も日蓮を信仰する人)と(2.共産主義転向者)に、性格の悪い人がゐる理由を特集した。今回はそれを発展させ「復元力理論(日蓮とサヨクに性格の悪い人が多い理由)」特集とした。
「ゐる」だけだと、どこの組織にも性格の悪い人はゐるから、各団体は気にしない。しかし「多い」となると、気にするだらう。性格の悪い人が多い理由が判れば、改善できるから本人たちのためにもなる。

十二月九日(日)
寒ければ暖房をつけるし、暑ければ冷房を入れる。これが復元力だ。日蓮の時代は飢饉疫癘内乱に加へて、元寇まであった。多くの寺社があるのに、災害が続く理由を探さなくてはならない。日蓮が勉学修行した比叡山では、法華経より密教を重視するやうになってゐた。だから日蓮は法華経重視の論戦を張った。
マルクスの時代は、産業革命と云ふ唯物論と、それに過剰適合した資本主義の発生で、労働者の生活は悲惨なものだった。だから唯物論と資本主義に対抗できる、弁証法的唯物論と共産主義を考へ出した。
明治維新以降の日本は、植民地にされる危険があった。だから日蓮が流行った。昭和三十(1955)年辺りまでは、資本主義の行く先は帝国主義と戦争だった。だから共産主義も流行った。
この時代に日蓮を信仰した宮沢賢治や石原莞爾は正しかったし、米ソ冷戦が米側有利になる昭和五十五(1980)年頃まで共産主義を信じた人も正しかった。昭和五十五年頃まで日蓮を信じた人も正しかった。

十二月十二日(水)
昭和五十五年頃まで共産主義や日蓮を信じた人が正しかったとする根拠は、この頃までは資本主義が正しくないとする人が多かった。これまで帝国主義による戦争は膨大な数に及び、そして最後の戦争がベトナムで行はれた。日本で多くの人が誤解してゐることは、第二次世界大戦が終はっても西洋列強は植民地を手放さなかった。
インドは、イギリスが戦争で国力を消耗しもはや軍事力で独立運動を押さへつけることができなくなり、手を引いただけだ。ここで大切なことは、突然手を引けばよいと云ふものではない。そのためインドとパキスタンに分離し、双方のイスラム教徒とヒンドゥー教徒が大変なことになった。アルジェリアではフランスからの独立を目指す戦争が昭和三十七(1962)年まで続いた。ベトナムのフランスからの独立を目指す戦争は、フランスの敗北に終った。ところが今度はアメリカが乗り出して昭和五十年まで戦争は続いた。
ベトナム戦争が終はりこのときは共産主義の勝利だったが、カンボジアの虐殺や中国の文化大革命失敗により、資本主義の勝利は時間の問題となった。
昭和六十年以降、資本主義に対抗する勢力が無くなった。資本主義の本質は唯物論だが、それまで共産主義に対抗するため厚化粧をしてきた。共産主義を唯物論と批判することにより、宗教勢力を味方にした。共産主義経済の行き詰まりを批判して、自然経済を味方にした。
資本主義が現れる前の、独占と過当競争のない状態を、ここでは自然経済と呼ぶ。資本の論理によらず、感性や理性による経済である。個人経営者は概ね自然経済である。人類が社会を構成すると自然に現れるから、自然経済である。
資本主義でも、日本を例にとると総評社会党ブロックの強いときは、大資本の企業も自然経済だった。
そして昭和六十年以降、資本主義は少しづつ地肌を表し始めた。日本では、悪法労働者派遣法、総評の解散、社会党の消滅、グローバリズム。そして最後に地球温暖化が現れた。

十二月十三日(木)
日蓮信者とサヨクの性格が悪いとする理由は、唯物論(資本主義)に対抗しないことだ。日蓮の教へは日本中、更には中国やインドまでを法華経信者にすることだ。明治維新直後から昭和四十(1965)年辺りまで中国やインドは無理だが、日本国内ならその可能性が無かった訳ではない。しかし今では不可能になった。
共産主義も昭和六十(1985)年辺りまでは、美濃部都知事みたいな政権を日本に作れなかった訳ではない。しかしこれも今では不可能になった。
公明党が自民党と連立を組むことは、かつては自民党の暴走を食ひ止める意義があった。しかし安倍が政権を取ってから、意義を失った。
サヨクは資本主義を自然経済に戻すべきだ。昭和五十五年に戻すだけだから、難しいことではない。しかし今は、社会を破壊することばかりやる。

十二月十五日(土)
日蓮信者のすべきは、拝めばご利益があるし他宗を信じると罰が当たるとする考へを、捨てることだ。そもそも日蓮の時代には唯物論が無かったから、人類の敵である唯物論への批判が無い。否、唯物論は地球まで滅ぼさうとしてゐるから、唯物論は人類と全生物の敵である。
サヨクのすべきは、単純唯物論を捨てることだ。マルクスの時代は単純唯物論がいづれ全人類に広まると考へられた。だから弁証法的唯物論を考へたが、文明は無限にある選択肢の中でたまたま歴史が選んだ選択肢の連続で生まれた。だから文明を尊重しなくてはいけない。文明とは各地域の公序良俗のことだ。米ソ冷戦の時代に於いては、共産主義の優位性を示すために西洋帝国主義からの民族独立を掲げ、だから日本でも人気があった。
今回の特集の結論として、世の中には自然経済と資本主義と社会主義の三つがあり、資本主義とは唯物論の行き着く先である。日蓮信者と左翼は唯物論になってはいけない。(終)

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