九百六十一 安倍さんの「お友達」は悪い人が多い
平成二十九丁酉年
四月十五日(土)
第一次安倍内閣は「お友達内閣」と揶揄され一年と持たなかった。今回も安倍さんのお友達が毎日報道される。まづは森友学園と加計学園だ。両方合はせて「お友達」ならぬ「森友達」だが、これは加計さんのアジア主義に免じて、一旦保留することにした。加計さんが自主的に辞退するのがアジア的解決なので、それを期待したい。
-------------------------ここから「マスコミの横暴を許すな76」--------------------------------
次のお友達は法相金田勝年だ。最高裁にNHKの受信料は合憲とする意見書を提出した。日経新聞Web版によると
国が当事者ではない訴訟で意見を述べたのは戦後2例目だ。(中略)意見書では公共放送について、災害や有事の際に「国民に情報を正確で具体的に提供し、国民が自らの生命、身体、財産などを最大限守るために適切な行動をとれるようにする重大な社会的使命がある」と記述。
だったら災害や有事の際の費用分だけを徴収すればよい。なぜ出来の悪い大河ドラマや紅白歌合戦の分まで負担しなくてはならないのか。だいたいNHKのアナウンサーは技能職に徹するべきなのに、タレントの猿真似や評論家の猿真似をする。所謂アナウンサー崩れだ。なぜあんな連中に国民の負担で高給を払はなければいけないのか。
-------------------------ここまで「マスコミの横暴を許すな76」--------------------------------
「マスコミの横暴を許すな75」「マスコミの横暴を許すな77」

四月十五日(土)その二
週刊朝日によると
首相に近い細田派議員はこう不安を隠さない。
「派閥抗争になって宏池会と平成研が組めばわが派は逆転されてしまう。このままでは首相の総裁選3選は絶望的。やっぱり、年末年始に解散を打っておくべきだった……」
私はこの議員とは考へが異なる。今は森友達騒動で改憲どころではなくなったが、今年一月始めまで改憲は既定路線だった。年末年始に解散しても2/3は取れないだらう。
今の議席数で、前文の廃止なり憲法九条に自衛隊の存在を入れるくらいはすべきだった。ここで大切なことは憲法九条を廃止しろと云ふのではない。自衛隊の存在を憲法に追記するのは当然のことだ。かつての社会党の自衛隊違憲論の立場なら憲法改正反対はあり得る。米ソ冷戦下で中立を守るために憲法改正反対もあり得る。どちらも主張せず憲法改正反対はあり得ない。
憲法を改正せず総裁選3選しか頭にないのは、私欲が強すぎる。安倍さんのお友達は森友達同様に利権があるのだらう。

四月十八日(火)
JR東海の葛西がとんでもないことを言った。日本の人口が減ることについて、移民が増えるから心配ないと云ふのだ。これは東海道新幹線やリニア新幹線についての質問で出た話で、しかも週刊ダイヤモンドのJR30年特集と、日経BPの両方で話したから、失言ではない。葛西の持論だ。国内のすべての産業は国民が生活するためにある。ところが葛西は東海道新幹線と建設中のリニア新幹線の乗客数のため移民を入れろと云ふのだ。正しくは、浸透圧で入ってくると云ふ。浸透圧に抗するために入国管理事務所がある。葛西の浸透圧発言は、入国管理の規制を緩めろと云ふことだから、入れろと云ふのと変はらない。
葛西に対する思ひは複雑だ。かつて国労と動労は順法闘争で乗客に多大な迷惑を掛けたが、ほとんどは動労の責任だ。そして上尾暴動が起きた。ところが民営分割の話が出るや動労は寝返った。そして国労は多数の解雇者を出した。あのとき国労も使用者側と協定を結ぶべきだったし、分割には反対しても民営化に反対すべきではなかった。国労は国鉄本社の官僚主義が自身にも浸透してしまったが、一方の動労は社会党員になったばかりと云ふ委員長の松崎が機関紙社会新報に登場して、社会党はこれで駄目になると確信した。党員になったばかりの人間を登場させる機関紙がどこにある。だいたい党員になったと云ふことは今までどこに所属してゐたのか。これで日本の労働運動も駄目になると確信した。
このころは共産党がまともで、動労から全動労が分裂し、機関紙赤旗では松崎のことをカクマル松崎と呼んだ。
葛西にはもう一つ、不信に思ふことがあった。10年程前だらうか、葛西は産経新聞の一面で中国の悪口を書いた。中国共産党を批判するのは構はない。しかし先進国(地球を滅亡させることで先に進む国)の立場で、非先進国を蔑んだ目で見るのは新手の西洋帝国主義だ。このころ当ホームページは「産経新聞ではあるまいし字が書いてあればよいと云ふものではない」と書いたことがある。産経にしようか朝日にしようか迷ったが、産経を選んだ理由は葛西が一面で中国の悪口を書いたからだった。
その葛西が最近は日本の伝統を発言し中国の悪口を云はなくなった。森友達の騒ぎの前だったから、安倍さんとお友達の葛西さんも良い方向に向かったと喜んでゐたが、安倍さんは森友達騒ぎ、お友達のほうは今回の移民発言だ。日本の産業は国内に居住する人たちのためにある。新幹線の乗客数を維持するため移民を受け入れろと云ふのは本末転倒だ。
ここでなぜ移民がよくないかを指摘すると、人は生まれた国で生活するのが一番よい。そのためには各国の経済格差を無くすべきだ。経済格差を無くすには地球破壊を止めることと国内の政治を安定させるべきだ。西洋の移民受け入れは、自分たちのやり方を世界に宣伝する効果と、自分たちの地球破壊行為を正当化するための偽善でもある。
日本については既に日本に居住する人と将来正当な手続きで入国する人たちは大歓迎だが(私は国内の外国人にはかなり親切なほうだと自負してゐる)、世界全体では移民しなくてよい地球を目指すべきだ。アメリカについては地球保護のため、移民を停止させる必要がある。(完)

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