九百六十 NHKは廃局にすべきだ(二つの民放番組「西村京太郎サスペンス鉄道捜査官12」「日曜ミステリー不倫調査員片山由美(11)京都伏見・月下美人殺人事件」を観て、民放との落差に驚いた)
平成二十九丁酉年
四月九日(日)
今日は民放テレビの「西村京太郎サスペンス鉄道捜査官12」「日曜ミステリー不倫調査員片山由美(11)京都伏見・月下美人殺人事件」を観た。それぞれ二時間づつなので、合計四時間観た。ただし広告の時間はパソコンを使ったから、正味三時間半か。
観て改めて思ったのは、NHKの大河ドラマは出来が悪い。今回の二つの刑事ドラマとNHKの大河ドラマは対極にある。後者のやうな出来の悪いものに、国民の視聴料が使はれることは許し難い。

四月十二日(水)
二つの刑事ドラマは、犯人と思はせる人は犯人ではなく別に真犯人がゐて、更にそれ以外に急展開するので退屈することなく観ることができる。ここがNHKとの違ひだ。
大河ドラマはつまらない筋書きを45分間だらだらと続ける。それを更に一年間続けるから二重に退屈する。二重に反転する話と、二重の退屈。大河ドラマは完全な対極だ。

四月十五日(土)
二つの刑事ドラマに共通するのは、話が二転三転する。「西村京太郎サスペンス鉄道捜査官12」では沢口靖子が演じる役の大学時代の後輩と、三重県警元刑事で捜査に協力する防犯コンサルタント会社経営者が実は犯人だった。不倫調査員片山由美(11)京都伏見・月下美人殺人事件では、女経営者殺しの犯人は息子の愛人、愛人殺しの犯人は息子の離婚騒ぎの妻、妻と愛人は幼いころからの親友と、ここでも二転三転した。
鉄道捜査官は、鉄道警察隊がなぜ捜査までするのかと云ふところだけが解せなかったが,鉄道捜査隊東京駅分駐所刑事課と云ふ架空の組織なので、それならよいかと納得した。沢口靖子が主演の刑事ドラマに「科捜研の女」がある。これは沢口靖子だけが賢く行動するのでその非現実性にあまり共感を覚えないが、西村京太郎サスペンス鉄道捜査官は良い作りだ。12作から登場した新任の刑事課課長が盛り立てた。
不倫調査員片山由美(11)は夫の京都中央警察署刑事課課長、探偵所長の女性、伏見園の社長、子たちの人間関係と、見どころがたくさんある。
ここがNHKの大河ドラマとの違ひだ。大河ドラマは見どころが一つしかない上に、その一つがつまらないのだから救ひやうがない。いやNHKは、和尚とその弟子、井伊家とその家中、その他の雑多な登場人物が見どころだと思ってゐるのかも知れない。視聴者から見ると時間稼ぎのための退屈な脇道に過ぎない。
歴史ファンとドラマファンに見捨てられ、出演者の個人ファンだけに頼る。NHKの堕落ぶりを表す。NHKは廃局以外にない。民営化では手遅れだ。(完)

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