九百六十一 「お友達」続編(1.麻生太郎、2.下村博文、3.二階俊博、・・・)
平成二十九丁酉年
四月二十四日(月)
麻生さんは副総理兼財務相だから、閣内最高のお友達と云へる。その麻生さんが消費税増税について「上げやすい景気状況になりつつあることは確かだ」とニューヨークで講演した。まづ消費税増税は菅野田による嘘つき増税だから一旦もとに戻し選挙で国民に問ふのが筋だ。消費税増税を主張するときは民進党に転籍すべきだ。
そもそも菅野田増税騒ぎのときに、各新聞パンフレット社はこぞって日本の消費税を西洋と比較する記事をしつこく書いた。この菅野田マスコミ癒着を批判することが当時に野党だった自民公明維新の使命だ。
次に各国の消費税率を比較する前に直接税の税率を比較すべきではないのか。それをせず安直に消費税増税を叫ぶのは財務相として不適格だ。
まだある。安倍政権で景気が多少よくなったとは云へ、国民の実感は乏しい。その原因が前回の消費税増税にあることは明らかだ。ここで再度上げたら景気は下落する。財源として課税には抜け穴がある。特に相続税には抜け穴がある。抜け穴を埋めるべきだ。あと菅野田政権時代に、所得が「上の下」の階層にまで優遇した。自民党はこれらを改善する意向なのでもっと徹底すべきだ。

四月二十五日(火)
下村さんは幹事長代行兼東京都連会長なので、党内で七番目のお友達だ。その下村さんが民進党を離党した長島昭久さんについて「離党するなら、優秀な人なのでウエルカムだ。自民党も戦力アップになる」と無責任なことを言った。
冗談ではない。長島さんは今までずっと民主党、民進党に在籍し副大臣、東京都連会長を歴任した。それなのに優秀なら無条件で受け入れるのか。
長島さんの共産党との共闘に反対との主張には賛成だ。単純唯物論政党が日本に存在する必要はない。単純唯物論政党とは社会破壊拝西洋新自由主義反日パンフレットみたいな主張をすることを云ふ。別名を世俗主義、偽善リベラルと云ふ。民進党は第二の保守党、共産党はアジアにおける弁証法的唯物論の政党として別の立場から国民に貢献すべきだ。
民主党が与党だったときに、法務大臣の千葉が死刑を見学する暴挙に出た。長島さんはこのとき千葉に反対したか。批判したか。

下村さんについてもう一つ批判しなくてはならない。都連会長代行のとき都知事立候補者を巡って騒動が起きた。小池さんが当選し都連会長は辞任した。ここでなぜ会長代行が会長に昇格するのか。つまり都連はまったく反省してゐないと云ふことだ。
その後、千代田区長選に与謝野の甥を担ぎ出し大敗すると云ふ騒ぎもあった。

四月二十六日(水)
二階さんは幹事長だから、党内一番目のお友達だ。その二階さんが次のやうに語った。産経ニュースによると
女性問題により経済産業政務官を辞任し自民党を離党した中川俊直衆院議員=広島4区=について「いますぐ自民党が候補者を立てることは考えていない」と述べ、次期衆院選で中川氏の対立候補となる選挙区支部長の選任を急がない考えを示した。「自民党は最後まで責任を負うべきだ。本人の行動を注視しながら、再起を図れるように期待したい」とも語った。
中川俊直についてインターネットで調べると、不倫ストーカー、人として最低、父親の秀直さんも女性スキャンダルで失脚、と批判が続々と出て来る。こんな男に再起を期待してはいけない。せっかくの離党が「二階から目薬」になってしまふ。

四月二十七日(木)
復興相の今村雅弘は、地震が東北地方でよかったと、とんでもない発言をした。そして大臣を辞任した。
あのとき沿岸部は大きな被害を出したが、津波の来なかった地域も大変だった。私の妻の妹一家は仙台に在住だが、妹甥姪は仙台中心部で地震に遭ひ音信不通になった。数日後になって避難所にゐることが判った。家には舅と義弟がゐたが電話が不通で、川に近いが堤防が幅5mで高さ10mあるから大丈夫だらうと話した。津波は大丈夫だったが電気水道が止まり、家の被害は保険会社の認定で半壊だった。
東北地方全体が大変な目に遭ったのに、東北地方でよかったとは許し難い。

四月二十八日(金)
二階さんはあと二つ失言があった。しかし私は今年一月までは安倍内閣を全力で応援したからその余韻で、これらについては言及しない。二階さんが中国の大使と会見し、失言は仕事ですからと言った。なかなかユーモアがある。
安倍内閣は三選しようと考へてはいけない。考へた途端に三選できなくなる。それより憲法改正に注力すべきだ。九条への自衛隊の追記は敷居が高いし、別の条の変更はそれをきっかけに次回変更をすると勘繰られる。今回は前文の廃止がよい。野党の反対には、国の独立を前面に立てて反論する。これで自民党への国民の支持は再上昇する。(完)

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