七百六十四 1.横浜国立大学園祭訪問記、2.学生に左翼と中国の在り方を説く

平成二十七乙未
十一月一日(日) 出し物はほとんど音楽
昨年は十一の大学、学部の学園祭を見て回つたが、国立が一つも入つてゐなかつた。といふことで家から近いといふそれだけの理由で昨日は横浜国大の文化祭を見に行つた。午後四時ころ到着した。日は傾いたがまだ盛況だつた。昨年の十一大学学部のときも感じたが、なぜジャズやロックや軽音楽が多いのだ。管弦楽や合唱など正当派もあるが、これらを含めて西洋音楽或いはそれの変化したものだ。また小学校以来の音楽教育の結果として正当派が多いなら判る。軽音楽が多いのは、西洋音楽教育に欠陥があるためだ。
もし日本音楽の多いなかで、少数の軽音楽があるならまだ判る。さうではなく多数の軽音楽に混ざり少数の西洋音楽がある。日本は西洋音楽の教育を中止し、古来の音階の教育を行ふべきだ。

十一月一日(日)その二 安保法制反対の展示室
一つの教室を使用して安保法制に反対の展示があつた。最初は安倍首相が米議会で演説した内容を英語と日本語を対比させたものだ。対比内容より、米日豪印で中国を包囲しようとしてゐる。こちらのほうが重要で、展示内容に賛成である。米豪と、日本、インドは文化が異なる。日印の間でも異なるが、それらと大きく異なる米豪といつしよにする理由は政治体制の相違だ。しかし政治体制は文化より大きいと考へるのは、冷戦時代の発想である。だから米日豪印包囲網なぞといふものを考へてはいけない。しかし巨大な中国は周辺国に脅威ではある。日本はASEANと組んで中国と対峙するとともに、中国をもこの勢力に組み入れる努力をすべきだ。
次の展示では、中国のウィグル政策など中国の問題部分を指摘したものが多かつた。各展示ごとに担当者が異なる。この展示の担当者に次のような内容を説いた。
私が君たちの年齢のときは、まだベトナム戦争が続いてゐたし、中国では元沢東思想、日本では社会党が野党第一党だつた。
日清戦争ののち朝鮮半島が日本の保護下になることは確実だつたが、朝鮮はロシアの保護を求めようとした。日露戦争の後に蒋介石はイギリスの保護を求めた。これらと同じようにアメリカ一強はアジアやアフリカのためにならない。
中国の内政は、格差はあるし民主主義は不十分で、資本主義と社会主義の悪い部分を集めたものだ。しかし資本主義の繁栄は石油消費と引き換へだから、それを止めれば資本主義は優位ではなくなる。


十一月一日(日)その三 留学生
マレーシアとベトナムの模擬店がそれぞれあつた。日本語でコーヒーが幾らですよ、セットで幾らですなどと説明してくれた。留学生を増やすとは日本語で学習をする外国人を増やすことだ。英語で授業を受けて卒業しても日本の役に立たない。アジア人は日本語をよく学習する。欧米人は駄目である。日本の大学を卒業したら就業ビザを無条件で与へ るとともに、各企業も卒業生を積極的に採用するよう税制の優遇をすべきだ。
欧米でも日本語を学習する人はゐる。そのような人たちの優遇も必要だ。日経アメリカ人の活用も必要である。国益とはこのことだ。英語、英語と叫ぶ連中はどこからか怪しげな工作が回つた連中と考へてよい。

十一月一日(日)その四 酒類の販売
酒類も販売する模擬店が多かつた。私も二百円でビール1杯を飲んだ。羽目を外したり問題を起こさないなら、お祭りなのだから酒類の販売もよいのかといふ気もする。日本酒は度数後強いから駄目である。アルコールは5%未満。1人2杯まで。制限をつけてもよい。飲み会ではないのだから。幸い酔つた学生は一人も見なかつた。(完)

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