七百六十六 シロアリ民主党を撲滅しよう(醜い大労組推薦候補)

平成二十七乙未
十一月五日(木) 元民主党幹事長中野寛成氏
十月十七日の朝日新聞に元民主党幹事長中野寛成氏の発言が載つた。読者に不快感を与へる発言である。冒頭から
政治にはお金がかかります。例えば民主党が政権交代を実現した2009年。私が代表を努める政党支部は、政党交付金から切手代と郵送代に90万円、国道沿いに開いた事務所に月30万円を支出しました。


こんな主張を認めたら、泥棒は逮捕されたら「生活にはお金がかかります。例えば昨年。我が家は食費に5万円、国道沿いのアパートに月8万円を支出しました。」と言へばよい。脱税が露見した中小企業は「経営にはお金がかかります。例えば昨年。私が代表を努める会社は、従業員の給料に90万円、国道沿いに開いた事務所に月30万円を支出しました。」と言へばよいことになる。
こんな男が十一期も衆議院議員に居座り、民主党幹事長も歴任したとは呆れる。中野寛成氏は大労組の出身ではない。しかし旧民社党の公認として大労組の推薦を受け、多額の選挙資金を貰つてきたはずだ。

十一月十二日(木) カネを使はないと当選しないのは民主主義ではない
中野氏は続ける。
参院選を控え、有権者に政策ビラを何千、何万と送りました。選挙は有権者と政策について幅広く考える絶好の機会です。(中略)政党交付金は、民主主義を保障する必要コストだと思います。

カネを掛けず選挙管理委員会のビラと政権放送だけで選挙民に投票させる。これが民主主義だ。カネを掛けるのは民主主義ではない。そもそも議員は選挙民の意向を反映させるための数のコマである。だから無給で議会のときだけ時給を支給すればよい。選挙民の意向で毎回当落が変はるから、生活の手段として議員になることは許されない。シロアリ民主党のシロアリ(自称議員)どもが生活の手段とするからカネが掛かる。

十一月十四日(土) 盗人猛々しい
中野氏の発言を見てゐると、盗人猛々しいといふ諺を思ひ出す。
そもそも、企業・団体献金をなくす方向で導入されたものです。

盗人をなくすために、交付金を盗人に払つてはダメである。盗みを厳罰にすればよい。尤も失業者をなくすといふ根本の改革も必要である。企業・団体献金は常識で考へれば賄賂である。企業は自社の利益のために献金する。団体は業界団体なりシロアリ偽労組の利益のために献金する。これを賄賂といはないで、何と呼ぶ。
特定の候補だけが企業・団体献金を受けたら公正ではない。すべての候補から企業・団体献金をなくせばよい。それなのに中野氏は企業・団体献金をなくす方向で導入されたといふ。だいたい「なくす方向」とは何だ。盗人が刑事裁判で「今後は盗まない方向にします」と発言して、裁判官は反省してゐると判断する訳がない。再犯の虞があるとして余計罪が重くなる。
政治に必要なお金が、なかなか集まらない現実もある。支援者に「寄付を下さい」とは言いにくい。ふるさと納税でさえあれだけ物品を供与しないと集まらないように、日本には寄付の文化が根付いていません。

かつての総労働対総資本の時代であれば、多くの労働者は喜んで寄付をした。或いは自民党長期政権を終了させるため細川政権を誕生させるときも、多くの国民は期待した。鳩山政権が誕生するときも多くの人々が期待した。そのようなときなら喜んで寄付もしよう。ところが一度目は江田三郎、二度目は村山富市、三度目は菅と野田がぶち壊した。
自分たちの醜さが原因なのに日本文化のせいにするとは驚く。だいたいシロアリ民主党は大企業シロアリ偽労組とアメリカ猿真似新自由主義者の野合である。後者はアメリカ文化をありがたがり、日本文化を遅れたものとみなす。つまり反日(自称朝日)新聞みたいな連中である。中野氏は前者の出身なのに後の発想だ。両方の悪いとこ取りは、シロアリ民主党全体の特徴となつた。
衆院議員を11期務めました。初当選したころは、盆踊りなど地域の行事で祝儀を持っていくのは当然のことでした。税金から政党交付金が配分されるようになり、議員側のお金の使い方の意識も変わりつつあると感じています。

中野氏のいふ事は、昔はひどかつたから今でも多少悪いのは勘弁してくれといふことだ。そもそも昔は祝儀を持つて行つたのに今は持つて行かないとなると、経費は掛からなくなる。だから政党交付金は要らないといふなら話は判る。だけど要るといふのは矛盾だ。だから中野氏も「変わりつつあると感じています」と曖昧な云ひ方をする。こんな云ひ方では駄目である。犯罪者の刑事裁判のときに弁護人が「被告は変わりつつあると感じています」と発言し、裁判官が納得すると中野氏は思ふか。(完)


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