六百三(その一)、ニセ(自称東京)新聞のすり替え、偽善を批判(マスコミの横暴を許すな23)

平成二十六甲午
八月十七日(日) すり替へ
昨日の朝配達物の一ページ目先頭は秘密保護法と解釈改憲に反対するもので、それだけならこの文章に賛成である。 ところが戦後69年 戦前のにおいといふ大見出しが付けられた辺りから怪しくなる。 私は昭和三十一年の生まれだから私が小学生辺りまでは周囲の大人は全員が戦前生まれだつた。だから戦前と戦後は 政治と戦争を除いて、庶民の暮らしに違ひはないことは判つてゐる。多くの国民は戦前の政治には絶対反対だし、戦争 にも絶対反対である。そのことと戦前のにおいとは異なる。後者は政治や戦争以外 のアメリカ猿真似の部分を含む。といふかアメリカ猿真似が大部分である。政治や戦争と、庶民の生活をすり換へる。拝米 新自由主義のニセ新聞とは云へずいぶん悪質な手口である。本物の本社が名古屋にあると東京本社の連中は表層だけ なぞつた偽善文章を書くようになるらしい。
更に云へば大正十四年に普通選挙(衆議院議員選挙法の改正)が公布され、昭和3年の第16回衆議院議員総選挙から昭和 17年の第21回衆議院議員総選挙まで6回の普通選挙が行はれた。当時の首相は枢密院などが選んだが、これは今と比べて 一長一短がある。三権分立をはつきりできるからである。また枢密院も間違つた人選をすると国民の批判を受ける。自然に 国会の第一党から選ぶようになる。日本の民主主義が崩れたのは軍部や枢密院が原因ではなく、国民が世界大恐慌に対応 できない政党政治に嫌気がさしたからだ。東京や大阪で石原氏や橋下氏の人気が高いのも同じ理由である。そこまで分析 しなくてはいけないのに、東京本社は三流人間しか配属されないようだ。

八月十七日(日)その二 昔の人を馬鹿にしてはいけない
昨日の夕方配達物の一ページ目先頭は最悪である。現代の皇居前広場の写真の前に終戦当日の皇居前広場の写真を持つた 手が写る。トリック写真ではあるまいし奇妙な印刷物(自称新聞)である。しかしそれより許し難いのは昔の人を今の感覚で馬鹿に したことだ。今の写真にはバスガイドに誘導されて観光客の一団が歩く。昔の写真は皆が皇居前広場で皇居に向ひ頭を下げてゐる。
どの時代の人たちもその時代に合つた生活をしたのであり、どの時代がよかつた悪かつたといふべきではない。ニセ(自称東京) 新聞はアメリカ猿真似の今が良くて昔は悪かつたと云ひたいらしいが、人類史上では今が最悪である。地球温暖化で人類は おろか全生物が滅びようとしてゐるからである。
それにしてもニセ新聞は根性が卑しい。昔の人を馬鹿にすることは、地方から東京に出てきた人を馬鹿にしたり、日本に住む 外国人、特にアジア人をアジアで唯一の先進国と言ふ目で蔑むのと同じだからである。

八月十七日(日)その三 ガザで二千人殺されてゐる最中に
今日の一ページ二番目の文章はここ数年で最悪の偽善である。平和のハーモニー響け といふ題が付く。本文は
音楽を通じて平和を目指す活動をしているユダヤ系米国人マイカ・ヘンドラーさん(二五)が二〇一二年、イスラエルのエルサレムで設立。 ユダヤ人とパレスチナ人が東西に分かれて住むエルサレムで、十回のコンサートを開いてきた。


ここまで読んでまづ疑問に思ふことは、出演したパレスチナ人の居住地はどこなのか。イスラエルは残留したパレスチナ人に国籍を 与えた。イスラエルは寛大だと思つてはいけない。少数だから受け入れた。多数になるようだと突然豹変する。
それはアメリカ大陸に上陸したときは少数派だつた白人が選挙を実施したか。最初は先住民を個々に滅ぼしたり分断したり独立 戦争のときはイギリス側に付かせて保留地を取り上げたり、とにかく悪知恵を最大限に発揮した。そして自分たちが多数派になると 多数決を主張する。そればかりではない。アメリカは世界では極めて少数派なのに軍事力と経済力を背景に極めて不公平な発言力 を既得権として死守する。イスラエルのやつてきたことはそれと変らない。まづそれを明らかにすべきだ。
次にパレスチナがイスラエルに反発するのは不当に土地を取り上げられたからだ。第二次世界大戦後に国連が行つたパレスチナと イスラエルの分割案は、あまりにイスラエルに有利だ。この点を改善しない限り本質は解決されない。ところがニセ新聞は、イスラエル軍 がパレスチナのガザ地区を攻撃し二千人近い死者が出たといふのにそのことは目立つようには報道せず、平和のハーモニーなどと イスラエルを美化する報道をした。そればかりではない。ユダヤ系アメリカ人を紹介することでイスラエルの凶暴の元凶、アメリカまで美化 した。欧州でさへ批判するイスラエルの凶暴を世界中でアメリカだけが擁護してきた。その理由がユダヤ系アメリカ人にあることは何十年 も前から世界中が知つてゐる。それを覆ひ隠す文章をニセ新聞は書いた。国内のマスコミが拝米反アジアと拝米反日の二種類しかない ためこのような駄文を書けるのであらう。

八月二十日(水) 社会欄(所謂三面)の名称マッチポンプ
ニセ(自称東京)新聞は特定の日の担当者が極めて悪く、それが東京本社内で通つてしまふようだ。社会欄(新聞なら所謂三面)に悪質 な文章が集結した。コリアンなる奇妙な日本語を使ふと在日韓国朝鮮人のためにならない。このことは何回も指摘して来たし、事実在日 韓国朝鮮人で自分のことをコリアンと名乗る人は皆無に近い。しかしニセ新聞や反日(自称朝日)新聞がさかんにコリアン、コリアンと叫ぶ とつい使つてしまふ人もあらう。だからコリアンを名称に含む団体を見つけて載せた文章があるが、これは一種のマッチポンプである。 ニセ新聞や反日新聞がコリアン、コリアンと騒ぐ。次にそれに慣れてつい使ふ団体が現れる。するとその団体名を載せるからである。 その隣にも「在日コリアン女性」といふ別の文章があるから、これでこの日の社会欄の意図が明白になる。

八月二十一日(木) 平和運動は二種しかない。敗戦嫌悪運動は守旧と反日拝米で有害
この日の社会欄にはもう一つ問題文章がある。さまよう日章旗といふ連載物である。「一郎君」といふ 日本兵の日章旗の右上に般若心経が書かれてゐる。この文章に登場する僧侶はおそらく良心的な人なのだらう。 前にも同じ事を指摘したがニセ新聞に載ると途端に醜くなつてしまふ。平和運動には二種類ある。 戦勝国側の平和運動と敗戦国側の平和運動である。ニセ新聞はどちらでもない。敗戦嫌悪運動である。化石燃料大量消費による贅沢世代 が敗戦嫌悪運動を主張すると現状維持の主張になる。これは極めて有害である。あとニセ新聞と反日新聞は敗戦嫌悪で反日拝米に持つて 行かうとする。これも極めて有害である。

八月二十四日(日) 支局より悪い東京本社
二十二日の地方欄(横浜版)に戦争遺跡を訪ねて 「6/乗蓮寺/平塚空襲で破損した墓石」といふ 文章が載つた。ここに登場する「平塚の空襲と戦災を記録する会」の会長(81)は良心的な人だし掲載されても嫌な印象を与へない。支局の 文章作成者は東京本社のように思ひ上がつてゐないためだらう。ここには空襲で破損した墓石の写真も載り、読者も共感を持つことができる。
しかし東京本社の悪弊はある。B29はなぜ民間を空襲したのか。これは国際法違反である。無論日本軍も民間を攻撃したが、だつたら両方の 違法行為を批判すればよい。そのことを云はないと民間攻撃を容認したことになる。また当時はアジア、アフリカのほとんどが欧米の植民地 だつた。だからといつて日本は第一次世界大戦でずるくなりドイツの権益を火事場泥棒し、満洲鉄道の貸借期間を反故にした。そこまで指摘 しないと日本は悪く米英仏蘭は正しいといふ単なる戦勝国ごますり文章になつてしまふ。
五年ほど前に横浜駅西口広場を通りかかつた。右翼が一人だけで宣伝カーを用いて演説してゐた。戦争は正義の味方何とか仮面ではあるまいし 一方が正しくてもう一方は悪いといふのではないといふ内容で、私はこの主張に賛成である。今の日本に日本は正しくて米英は悪いといふ人は ゐない。しかし米英は正しくて日本は悪いといふ人は多い。正しくは日本も米英もどちらも悪い。これが正解である。米英は正しくて日本が悪い といふのが拝米新自由主義反日反社会(自称朝日)新聞、そしてニセ(自称東京)新聞である。(完)


マスコミの横暴を許すな22マスコミの横暴を許すな24

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