五百七十四、リベラル主敵論(山口二郎氏批判、その二十一)アパート白骨事件と女児殺害事件は朝日新聞等が原因だ(マスコミの横暴を許すな19)
平成二十六甲午
六月四日(水)山口氏のコラム
山口氏が十日前のコラムに、自民党以外の野党は全て消えてその後に自民党からリベラルが分離するしかないと書いた。前半は賛成だが、自民党が二つに分かれるときはハト派が分離するか自主憲法派が分離すべきだ。リベラルとハト派はまつたく異なる。リベラルといふのは自由主義であり拝米である。つまりシロアリ民主党内の野田派や前原派のことでありその行き着く先はグローバリズムであり新自由主義である。
菅直人やシロアリ民主党を異常なまでに支持した山口氏である。シロアリ民主党に将来がないことに気付き、自民党にリベラルを増殖させようといふ腹づもりであらう。
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六月五日(木)良い自民党と悪い自民党
かつて自民党と社会党は日本を二分してせめぎあつた。しかも社会党が左右に分裂の後は左派が議席を急増させた。そして左右合同である。だから社会党に脅威を感じて自由党と民主党(今のシロアリ民主党とは異なる)が合併して自由民主党になつた。当時は保守合同と称されたが、保守とは革新勢力に対するものであり、本物の保守だけではなかつた。しかし保守といふ言葉の持つ永続性といふ意味に多くの国民は魅力を感じたのであつた。
時代は下り今なら自由合同とでも称するだらう。自民党は保守派、独立(自主憲法)派といふ良い自民党の部分と、新自由主義、属国主義といふ悪い自民党の部分がある。いはゆるリベラルである。
六月七日(土)朝日新聞等の関与比率
アパート白骨事件は社会が崩壊しなければ起きなかつた。朝日新聞等に100%責任がある。女児殺害事件は資本主義が利益第一主義で卑猥な雑誌やテレビ番組や映画で国内の公序良俗を破壊した。それを放置したリベラルマスコミの責任である。そればかりか朝日新聞等自体が雑誌やテレビを関連事業や関連会社に持つ。女児殺害事件は社会の公序良俗が破壊されなくても稀に起きることがあるかも知れない。しかしその比率は低く五分の一乃至二十分の一であらう。だとすれば90%は朝日新聞等の責任である。
以上述べたことは公益から見た責任比率であり、個々の責任比率はこの数字とは異なる。だから犯人に100%の責任があることは言ふまでもない。
六月十一日(水)電気も止められる
アパートは電気が止められてゐたさうだ。それなのに気がつかないのは社会が崩壊したからだ。
日本には他と異なることをすると浮き上がるといふ悪しき集団主義がある。
だから西洋は個人主義に見えて西洋は魅力的に見える。しかし西洋には西洋の共同志向がある。
そのことを考えずリベラル、リベラルと叫ぶ連中に少年は殺された。さう断じて間違ひない。
六月二十一日(土)
リベラルは中間ではなく悪魔の思想である
保守主義と社会主義の中間にリベラルがある。多くの人がさう思つてしまつた。しかし
リベラルの行き着く先は新自由主義である。社会党の左右合同とそれに対抗して自民党
の保守合同で、五十五年体制が出来上がつた。保守と革新の誕生である。この呼び方
は米ソ冷戦で日本を社会主義にするのか現状維持するのがで、革新と保守だから意味
は合つてゐる。合つてはゐるが冷戦が無くなると革新は西洋化といふ名の文化破壊、
保守は新自由主義に向はふことになり、両者の共通項つまり両者の中間のリベラルが
現れた。
しかしリベラルは中間ではない。新自由主義といふ悪魔の思想である。丁度、数学の
二次曲線は中央が低く両端が高いように、国民度といふ尺度で見れば中間は個人主義
、新自由主義のエゴイズムである。(完)
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