五百三十四、「一水会」木村三浩代表支持(小さな団体は運営が大変)
平成二十六甲午
一月十九日(日)「木村三浩氏」
猪瀬前都知事の五千万円問題で、そのうちの五百万円を木村氏が借用してゐたことがテレビを含む各マスコミで報道された。木村氏はテレビのインタビューでも放送された。私は木村氏を支持する。
一つには木村氏を経由して昨年の三島由紀夫、森田必勝両烈士追悼四十三年祭に列席したことである。木村氏は私利私欲のために五百万円を借用したのではない。それなら少しでも縁のある木村氏を援護するのは当然である。
二つには小さな団体を運営するのは大変である。私の所属する労組も分裂前に何回か家賃の滞納があつた。滞納したくて滞納したのではない。短期に資金が不足し払へなかつた。そのため後に家主から賃貸契約解除の訴訟を起こされた。
一月二十二日(水)「小さな団体は拝米勢力の介入を受けやすい」
十年ほど前に女系天皇に反対する集会が日本武道館であり満席の盛況だつた。この集会に出席した最大の理由は偏向マスコミどもが一斉に女系天皇を叫び始めたその背後に反対することであり、二番目には秋篠宮様がいらつしやるのにそのことを差し置いて新たな皇位継承をすることは人の道に反することであり、三番目には櫻井よしこ女史と中西輝政氏が講演者だつたのでなぜ拝米の二人が講演するのかその理由を探らうといふものだつた。
私は男女平等主義だから集会に大手を振つて参加できる。職場でも組合でもどこでも男女を区別はしない。男尊女卑が根底にあるとそれを誤魔化すために集会には参加できないし、偏向新聞が偏向記事を書いても反論できない。
あの集会を思ひ返すと中西輝政氏の講演は極めて歯切れが悪かつた。本人が意識するかしないかは別にして、拝米或いは拝西洋の工作員の役割を果たした。集会は武道館を満席にしたが主催団体の人数は少ないはずだ。だから拝西洋の介入を受ける。そのとき思つた。
一月二十三日(木)「明治の日推進の集ひ」
昨年の十一月に「明治の日推進の集ひ」に参加した。終了後、各団体が会場を出る人達にビラや機関紙などを配布した。私も幾つか受け取つたがその一つに反共産党の中国人の団体の日本語機関紙があつた。私は中国人が政治活動をすることに反対ではない。母国を良くしようとする運動はそれが親共だらうと反共だらうと賛成である。
ずいぶん前に或る外国を旅行し観光地で中国語の横断幕を観光客向けに掲げる人たちがゐた。横断幕は読めば意味が判るから読んでゐると一人がそつと小冊子を私に配つた。それに目を向けてすぐ目を上げたところ、もうその団体はゐなかつた。中国人観光客が来たときだけ掲げてすぐ撤収するのだらう。私はその活動に敬意を表する。だから今までホームページには書かなかつた。今は現地の中国大使館も把握しただらう。
それに比べて「明治の日推進の集ひ」で受け取つた日本語の機関紙は賛成できない。本部がアメリカとある。中国人が中国をよくしようとする運動には賛成だがアメリカが介入する運動には反対である。
同じように「明治の日推進の集ひ」も相当にアメリカの影響下にある人達の介入を受けたことを感じた。
一月二十五日(土)「マスコミの介入は介入される側に原因がある」
二十年前に全労協全国一般の単組内に管理職でも入れる労組が生まれた。丁度管理職のリストラが世間で問題になつた時期で、結成のときにマスコミが押し掛け本物の管理職はもともと組合内の数名であとはその場に居合せた人で人数を増やして何とかしのいだ。しかしその後は相談の電話が相次ぎ、全国一般とは別のビルに移転した。
ここまでは問題はない。世の中の現象は正規分布或いは対数正規分布、ポアソン分布などに従ふが、たまたま良い結果がでることがある。その機会を逃さないことは世間一般の成功の秘訣でもある。
ところがその後もマスコミにちやほやされるために、すつかり有頂天になつた。そして全労協を脱退した。次に連合に加盟した。相談者や組合員への対応がすごく傲慢になつた。連合の会長選に立候補しもちろん弱小単産だから落選した。しかし想ひのほかに善戦だつたとマスコミにまた取り上げられた。私は内情を知つてゐたから白けた気分になつた。あれは善戦でも何でもない。落選確実だから面白がつたり本命候補と多少距離のある単産が入れただけだ。
その後も単産の大会にテレビカメラが入つた。別の集会には予め或る大手新聞が記事を書くことになつてゐて事実翌日記事が載つた。このころになると完全にマスコミに介入されるようになつた。労組は記事に載るからと有頂天になる。記者は上からの命令で取材するのだが自分たちの既得権が脅かされない範囲で取材することに気が付かない。
一番最初の取材には不純物はない。しかし回を重ねるに連れてマスコミ、労組の双方が不純になつた。
一月二十五日(土)その二「一水会のマスコミとアメリカの介入を受けないことは賞賛されるべきだ」
一水会はマスコミにときどき登場する。しかし私が見たところマスコミの介入は受けてゐない。右翼団体は米ソ冷戦のとき政府或いはアメリカの介入を受けた。冷戦時にアメリカは日本を過分に優遇した。中ソ側に付かずアメリカ側に付くとこんなに優遇されるぞといふ宣伝塔でもあつた。しかし昭和五十年辺りからの日本の過大な貿易黒字でアメリカは方針を変更し、冷戦終結後は英語公用語だのグローバルだのと日本を破壊する政策に転換した。
多くの右翼団体のうち特に一水会はそのことに気が付き右も左もないと主張し、つまりアメリカの介入は受けてゐない。このことは立派である。(完)
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