四百七十九、あまちゃん人気の勢ひで消費税増税を中止させよう(その二)


平成25年
九月十八日(水)「地元産業と新規事業が日本を救ふ」
地元産業と新規事業が日本を救ふが、消費税増税はそれに反する。怪しげなニセ労組シロアリ連合や倒産の心配のないシロアリ企業のサラリーマン偽経営者だけが得をする。それが消費税である。

九月十九日(木)「消費税は赤字企業を圧迫する」
会社経営の要諦は黒字にすることである。黒字額の大きさはバブル経済の遺物で重用ではない。日本は新しく生まれる企業が少ない。たまにあつても従業員は過労死や使ひ捨てのブラック企業ばかりである。そのようななかで消費税を導入したらだうなるか。ますます新規参入企業が生まれなくなる。
今の日本はプラザ合意以降の円高で、海外が産業のコメになつてゐる。海外で生産したカネが国内を潤す。しかしこれは長続きはしない。大量の失業者が出るし、地元の産業が発達しない。消費税を増税しては絶対に駄目である。

九月二十日(金)「官僚企業対地元産業」
かつては経営者対労働組合だつたが、プラザ合意の後は徐々に官僚企業対地元産業になつた。製造部門を海外に移転したため国内から技能職が激減し労働組合が変質した。派遣、請負、非正規雇用で元請け会社の労働組合はますます変質した。変質したのは労働組合だけではない。企業自体も官僚化した。
今や官僚企業対地元産業である。官僚企業とそのシロアリのニセ労組が消費税増税を強行した。自民党は地元を基盤とする。今こそ消費税増税を延期すべきだ。

九月二十一日(土)「転職の権利」
アキは東京でまづアイドルグループに入り、映画の共同主役にもなつた。しかし北三陸に戻つた。水口も芸能プロダクションの営業だつたのに北三陸で琥珀掘りに戻つた。
日本では平成五年あたりまでは転職の自由があつたがそれ以降はなくなつた。誰でも数回は転職するのはよいことだ。中小企業ではもともと転職者が多い。異常なのは大企業だけだ。ところが自分たちのやり方が悪いのに法律を変へようとやつきになつてゐる。一番よいのは大企業を解体することだ。日本は地元企業が似合ふ。ニセ労組シロアリ連合と大企業サラリーマンニセ経営者のいふことを聞いてはいけない。

九月二十二日(日)「大企業サラリーマンニセ経営者」
昭和六十年辺りまで経営者にはそれ相応の人格と能力があつた。ところが同じ制度が長く続くとシロアリが涌いてくる。長時間残業やサービス残業、ゴマスリ、派閥などで能力人格不相応に出世した悪質な連中が多くなつた。まづ取締役といふのは十数人以下が適切である。ところがバブルのあたりからやたらと多くなつた。
あまりに多くなりその後、執行役員といふ制度まで現れた。これは多くなりすぎた取締役を削減するための外部向けの単なる制度である。
日本の企業が駄目になつたのは昭和五十五年辺りから組織が官僚化したためだが、官僚組織はそれ以上に無駄である。事務次官、審議官、参事官は要らない。全部廃止すべきだ。給料を民間に準拠するなら転職率、退職勧奨率も民間に準拠すべきだ。
大企業と官庁のシロアリどもを退治すれば消費税増税は必要ないし、労働法制の緩和も必要ない。海女カフェと北三陸鉄道を見習ふべきだ。

九月二十四日(火)「嘘をつくしか取り得のないシロアリ民主党」
「あまちゃん」が人気の理由に、嘘をつく人がゐないことだ。悪態をつく人はゐるが悪気はない。だから歌の影武者を用いたことが今でも尾を引いてゐる。皆が正直者である。
それに比べてシロアリ民主党は一体何だ。国民は消費税に反対して民主党(当時)に投票した。ところが菅が首相になるや消費税増税を突然言ひ出した。皆から批判され辞任したのに野田が同じことをした。安倍首相は第二の野田になつてはいけない。

九月二十八日(土)「最終回」
「あまちゃん」は高い視聴率のなかで本日終了した。朝、昼、BS三回と五回放送し、朝の視聴率が22%。朝見る人は全体の45%だから全体の視聴率は22/0.45=49%。それ以外に日曜のダイジェスト版やインターネットの海外サイト等で見る人もゐるから国民の半分以上が見た計算になる。人気の理由は地元を元気にしようとする姿勢である。 以下は朝のテレビ小説「あまちゃん」(その六、汽笛の聞こえる喫茶室)の抜粋である。

昭和五十九年はプラザ合意の前年で円高になる前だつた。あのとき円高は経済の平衡作用だと気が付き、輸出を減らせば円高は収まり元気な日本が復活した。しかし日本は技能職の事務技術職への移動や、派遣、偽装請負、海外移転、過労死で乗り切らうとして失はれた二十年を招いた。
輸出企業即ち東京はそれで乗り切つた。しかし地方の地場産業は切り捨てられた。昨年、岩手大学農学部の就職担当教授と話したときも、輸出産業の給料は高いといふ話が出た。もちろん金融業などは更に給料が高いがそれは農学部の卒業生とは関係がない。地場産業を復活させるため円高を元に戻す。しかし輸出は増やさせない。これが「あまちゃん」で未だ終結してゐない日本の課題である。(完)


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