二百九十八、これからが増税法を潰す本番(その一全選挙区に増税反対候補を)

平成二十四年
八月九日(木)「これからが本番」
仮に増税法案が可決した場合は、それからが増税をつぶす本番である。まづ衆議院選挙で国民の生活が第一、みんなの党、大阪と名古屋、共産党、社民党、国民新党亀井派などが選挙協力をして、消費税増税派議員を全員落選させる。
次の参議院選挙やその次の選挙でも、「このままでは増税になる」と毎回しつこく主張し、増税派を次々と全員落選させる。これで増税法は廃止になる。戦後の日本も六十七年。政治屋、官僚、マスコミ、ニセ経営者団体、ニセ労組といつた既得権派の膿が溜つた。プラザ合意以降の日本が駄目なのはこれらのみにくい連中が原因である。今こそ既得権派を一掃し、日本を立て直さう。

それにしても官僚やマスコミによる一連の鳩山潰し、小沢潰し、橋下潰しはひどかつた。これを逆手に取れば醜い連中を一掃することができる。

八月十日(金)朝「小泉進次郎青年局長」
不信任案には、自民党からも小泉進次郎青年局長など七名が賛成した。小泉元首相は日本での新自由主義の始まり言はれるが、当時一回は試す必要があつた。だから多くの国民が支持した。だから最初は田中真紀子さんと組んだりもした。その後、規制緩和の問題点が明らかになるが、それは後を継いだ人たちが修正すべきだ。それをしなかつたのは歴代首相の責任である。
小泉進次郎氏はあまり好きではなかつたが、今回の賛成は偉い。野田の支持率が低いのは消費税で嘘をついたのが理由だ。それ以外に理由はない。ところが自民党は消費税は可決させて解散に追ひ込むといふ。これほど矛盾した話はない。
国民の生活が第一、みんなの党、大阪と名古屋、共産党、社民党、国民新党亀井派などは選挙協定を結び、全選挙区に反増税候補を擁立すべきだ。その際に自民党や民主党の造反者を受け入れる心の広さを持つてほしい。過去は問はない。国民の関心は未来にある。

八月十日(金)夜「民自公の八百長を絶対に許すな」
TBS Newsiによると
「代表が代わって、仮に総理が代わるという状況だったら、公党間の合意をしたということを次の方にお伝えするということ」(野田首相)
 法案の成立後「近いうちに国民に信を問う」という3党首による合意をめぐって、民主党の輿石幹事長が9日、「党首が代わった場合には白紙になる」という可能性に言及したのに対し、自民党の谷垣総裁が「よくそんなバカなことが言えると思う」と激しく反発。10日、野田首相は、その火消しともみられる答弁をしました。
 「もし私が代表ではなくなった場合、その後の総理大臣の解散を、当然、縛れる話ではありませんけれども」(野田首相)
 これに対し、谷垣総裁は・・・。
 「ここまで来ますと、ひとつひとつの発言に対して、ああだこうだ言いだしたらきりがありません。もうちょっと国政に対して真摯な姿勢で臨んでほしい」(自民党 谷垣禎一)


野田が一番悪い。しかし谷垣が二番目に悪いことがこれで明らかになつた。谷垣は首相になつた夢を今夜は見る。しかし明日以降は見られまい。菅、与謝野、野田、ちびつこギヤング(嫌味で言つてゐるのではなく本当に苗字を忘れた)、小宮山。これに加へて谷垣も同類になつた。無能なやつほど首相になりたがる。だから歴代を発表してはいけない

八月十一日(土)「全選挙区に増税反対候補を擁立しよう」
消費税増税を覆すには、次の衆議院選挙にはすべての選挙区に増税反対候補を擁立すべきだ。そのためには民自公を除く各政党の選挙協力が必要である。「増税に賛成した候補は全員落選させよう」をスローガンにするとよい。
それにしても民自公は耐用年数を過ぎた政党である。存在自体が有害である。今回のことは日本にとりよい機会である。議員でゐるだけが目的の連中を一掃し、耐用年数の過ぎた政党を撲滅しよう。

八月十一日(土)その二「第2ペテン師のみにくい記者会見」
ペテン師といへば菅直人である。国民の生活が第一といふ政策を信じてほとんどの人が投票したのに消費税増税を云ひ出した。そればかりか東北大震災での醜いスタンドプレイには、非常時のときになぜこんなことができるのだらうと驚いた。今、東電のビデオでも問題になつてゐる。
さすがに首相を退陣せざるを得なくなつた。ところが跡を継いだ野田がまた同じことを始めた。判り易く言へば終戦直後にまた東条英機みたいなやつが首相になつたようなものだ。終戦直後に「鬼畜米英」を叫んだら、いくら人類史上最大の犯罪人のアメリカでも驚き即刻銃殺であらう。その野田が記者会見で次のような醜い発言をした。
消費税を引き上げることは09年の総選挙時のマニフェストには明記していなかった。深く国民におわびしたい。

おわびといふのは過失のときにするものだ。例へば首相官邸の近くで車を運転しミスで腹黒いやつをひき殺した。この場合はおわびすべきだ。
次に、首相官邸の近くで車を運転し腹黒いペテン師がゐたからわざとひき殺した。この場合はおわびすべきではない。野田は後者に当てはまる。わざと詐欺行為をした後でお詫びすることはできない。野田は更に次のように発言した。
未来を搾取するやり方はもはや通用しない。

そのために政府の改革が必要ではないのか。判り易く言へば或る企業で赤字が続いた。普通は資産売却なり事業再編成をする。ところがペテン師の社長が「未来を搾取するやり方はもはや通用しない」と言つて本社や工場の周辺の住民から買い物をする度に8%、数年後には10%を巻き上げ始めた。

八月十二日(日)「次の選挙は反増税派が圧勝」
「Yahooみんなの政治」といふサイトがある。ここの世論調査を見てみよう(世論調査へ)
消費税増税反対が圧倒的である。国民の生活が第一の支持率が圧倒的に多い。みんなの党も民主党より多い。これが国民の声である。

八月十四日(火)「東電を倒産させなかつた件で攻めよう」
「二百九十九、京都大学助教小出裕章先生の講演」にも書いたが、東電労組委員長新井行夫は2012年5月29日に「裏切った民主党議員には、報いをこうむってもらう」「(東電に)不法行為はない。国の認可をきちっと受け、現場の組合員はこれを守っていれば安全と思ってやってきた」とみにくい発言をした。 中川おさむ衆院議員(大阪18区)が2012年6月12日に開かれた院内集会で公表したのは関西電力の労働組合が「大飯原発再稼動問題で政府に慎重な判断を求める署名」に名を連ねた民主党議員に対して「署名を撤回するように」と求め「さもなくば次の選挙は推薦しない」と脅した。

特に許し難いのは東電労組委員長の新井である。これだけ国民に迷惑を与へておきながら民主党に圧力を掛けた。東電を倒産させなかつたのも、消費税増税をごり押ししたのも、かういふみにくい連中の圧力が原因であらう。企業別労組は労組ではない。企業と一体となつた圧力団体である。次の選挙はなぜ東電を倒産させなかつたのかと、東電労組委員長のみにくい言動を前面に出せば、増税賛成派を全員落選させることができる。

八月十五日(水)「大手新聞や通信社の世論調査」
先日紹介した「Yahooみんなの政治」が一番輿論を反映してゐる。大手新聞社や通信社の世論調査は質問内容が恣意的で世論誘導であることはこれまでも何回も指摘してきた。更に電話や対面での質問は考へる時間がないから、どうしても自民党などよく知つてゐる党名を言ひがちである。
それよりもつと大きな問題がある。「Yahooみんなの政治」は日本の行く末を心配する人達が投票する。大手新聞社の世論調査は感心のあるなしに係らず質問する。おそらく実際に投票所に足を運ぶのは半分か1/3だらう。
その代はりに業界やニセ労組や宗教団体の組織票が幅をきかせる。それが今回の消費税増税騒ぎになつた。今回の増税で大手、特に輸出産業は得をする。海外に進出したところも得をする。東電は本来は倒産させるべきなのに倒産させなかつたから関係者はぼろ儲けである。公明党は選挙制度改革と選挙時機で有利な条件を提示されたのかも知れない。これらを国民に訴へることと、実際にどの候補はどこから支援してもらつたといふことを大々的に発表することで、組織票の効果を無にするか、更には負にすることができる。

八月十五日(水)その二「消費税増税は必要ない」
先日、役所の非効率を改善すれば消費税増税が必要ないことを三つ痛感した。
(1)江東区立芭蕉記念館に行つた。受付に「写真を撮らないでください。飲食しないでください」と言はれた。写真機も弁当も持つてゐないから私には関係がないが、実に嫌な感じがした。民間ではかういふ言ひ方はしない。展示場は2階と3階だが1階は食べていいのではないか。2階を見ながらさう思つた。3階も見終つて1階に降りると弁当を食べてゐる人が三人ゐた。つまり受付は「食事は2階と3階ではとれません」といふべきだつた。
(2)芭蕉記念館の入場料は100円だが、10月1日から200円に値上げされる。同じ江東区立の深川江戸資料館も300円が400円に値上げされる。中川船番所資料館は200円のままである。だからこの三館の共通入場券400円を買はうとしたが、受付の男性は共通入場券を知らない。説明すると慌てて料金を調べ始めた。時間が掛かりさうなので普通の切符を購入した。
(3)或る講演会で京都大学助教の小出氏が「セシウムの多い米は東電の社員食堂で使つてもらひたい」と冗談を言ひ、会場はなごやかな雰囲気だつた。ところが「毒を食べさせる気か」と野次を飛ばした人がゐた。閉会の挨拶で現業公務員組合の委員長が、あの発言は不適切だ、東電も同じ労働者だと発言した。そもそも小出氏は本気で東電食堂がセシウムの多い米を使へと主張してゐる訳ではない。ユーモアである。それなのに本気で野次を飛ばし、閉会の挨拶でまた蒸し返す。役所が官僚主義だと労組までさうなる。否、役所も現場は真面目である。労組も現場はよい人達ばかりである。民間から見れば公務員は無駄と非効率だらけである。これらをなくせば消費税5%くらいすぐに捻出できる。もちろん現場ではない。本省や中央執行委員会である。

八月十六日(木)「現場と中央を分離し、組織推薦とカネの流れを監視しよう」
民主党大嘘派は泥舟である。否、泥舟どころか糞尿船である。糞尿を積んでゐるといふのではない。糞尿で作られた船である。泥より解けやすいし、悪臭が漂ふし、大量の蝿がたかる。それなのに無能な連中がしがみつくのは労組の支援があるといふ妄想であらう。連合は労組ではない。かつて労組だつたものが変質したものである。糞尿がかつては食物だつたのと同じである。
糞尿組織が推薦した、或いは糞尿組織からカネが流れた。これらをもれなく監視しよう。かつて土井委員長の時代に社会党は大躍進した。そのとき富士通労組では執行委員はおろか職場委員にまで土井委員長の写真の印刷されたテレホンカードが配られた。社会党を支援したお礼に社会党から配布されたといふ触れ込みだつた。その後、社会党は歯切れが悪くなり再び下り坂を転がり始めた。
今回、カネを支援しさうなのが、東電労組である。否、倒産を免れたところを見ると既にカネが流れたのかも知れない。併せて現場労働者と組合役員(別名、労働貴族)を分離することも必要である。


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