二千七百五十六(うた)石原莞爾が暴いた第二次世界大戦の真犯人(京都大学/文芸批評家:浜崎洋介)
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
五月十二日(月)
浜崎洋介さんが出演し解説する動画「石原莞爾が暴いた第二次世界大戦の真犯人(京都大学/文芸批評家:浜崎洋介)」を観た。偶々Youtubeの先頭に載ったのがきっかけであった。しかし内容は、極めて優れたものだ。内容を要約すると
富岡幸一郎さんと浜崎洋介さんの書籍「封印された大東亜戦争の真実」は、書籍にするつもりのなかった対談で、だから面白い。元となった書籍が林房雄「大東亜戦争肯定論」で、大東亜戦争を賞讃した本ではない。否定の否定。林房雄は、幕末から対米までの「東亜百年戦争」だとする仮説を立てる。
戦前は地球全体西洋の帝国主義が支配する 日本が生きる余地は少なし
反歌
タイ国は英と仏とに挟まれる中国虫食ひ日本が壊す
石原莞爾が東京裁判に呼ばれ「本当の戦争責任者は誰か」と問はれて、ペリーと答へた。ペリーが来なくて開国しろと脅さなければ、未だに平和にやってゐた。脅したから脅へた。背伸びして文明開化だと西洋化して、いつ侵略されるか分からなかったから、気張った。しかも当時は自由市場が無かったから、自分で市場を獲得しなくてはならない。帝国主義的になる。西洋は帝国主義でやってきた。日本が伸びてくるから押さへつけた。
富岡先生と浜崎先生は文学が専門なのには大東亜戦争を語る必然性は、の質問に
林房雄さんは小説家。小説家は精神史に目を向ける。浜崎さんの別の著書「ぼんやりとした不安の近代日本」。日本人はどういふ精神状況を強いられて、あの一歩を踏み出したか。夏目漱石は、日露戦争が終はったばかりのときに、変な先生を登場させ「日本は駄目だね、滅びる」と云ふ。夏目漱石は、大正初期か明治末期になぜ言へたのか。慧眼なのは、日本人の精神がからっぽになることを直感した。この直観力は、文学者ならでは。
浜崎さんは、前に西部邁さんが出演するテレビで観た顔に似てゐる。名前は分からない。西部さんと、浜崎さんに似た顔の人と、もう一人出演した。もう一人の人が和魂洋才は無理だと言ひ、西部さんは同意した。
このときの放送を観て小生は、西部さんは取り巻きがよくない、と批判を書いた。調べて見ると澤村修治さんの和魂洋才不要論を批判だ。Wikipediaの澤村修治には
特別シリーズ「日本人とはそも何者ぞ」(西部邁、浜崎洋介との共演。MXテレビ、2017年6月17日~2018年1月27日、全20回)
とある。やはり顔の記憶は正しかった。取り巻きがよくないとは、浜崎さんのことだった。
西部さん自殺をするは保守派とは異なる思想 虚無主義と唯物論で 西洋の学問により保守主義へ入るが故の欠陥となる
反歌
西部さん和魂洋才不要論自殺を遥か超える悪行(終)
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