二百七十(1)、野田の手下どもは民主主義破壊者だ

平成二十四年
五月十二日(土)「国対委員長発言の問題点」
民主党の城島国会対策委員長がNHKの番組で、衆院社会保障税一体改革特別委員会での審議について「連日運営していけば、6月4日の週あたりには100時間が見えてくる」と述べた。これで野田の手下どもは全員が民主主義破壊者であることが判る。上が駄目だと下まで駄目になる典型である。
審議の結果、党に持ち帰つて変更や廃案にすることは当然である。それをせず100時間を費やせばよいといふのは結論ありきであり、民主主義の破壊である。

五月十三日(日)「前原の問題発言」
輿石幹事長が、次の衆議院選挙は来年夏の参議院選挙との同日選挙が望ましいと述べたことについて、前原が「解散・総選挙は総理が決めることなので、ほかの者が口にするのは遠慮した方がいい」と批判した。前原は筋違ひも甚だしい。
野田は民主党により選ばれた。だから民主党が首相の動向に責任を持つのは当然である。判りやすく説明すれば、半導体会社のルネサスは大株主の日立製作所が31%、三菱電機が25%の株を所有する。両社から出向した取締役は、法律上は個人として責任を持つ。しかしそれぞれの所属会社が取締役に意見を伝へるのは当然である。首相と党も同じである。
ましてや首相は国民の間接選挙で選ばれる。首相の責任範囲のことを国民に情報開示することは当然である。嘘つき首相に好き勝手なことをされたら大変なことになる。民主党と国民といふ二つの監督が必要である。
解散権が首相にあるといふのは自民党政権の話だ。民主党は「首相が解散権を行使するときは党幹事会の承認を必要とする」といふ規則を作つて何ら構はない。勿論憲法が優先されるから首相が勝手に解散することはあり得るが、そのときは党内で処分すればよい。

五月二十一日(月)「小宮山洋子」
野田の詐欺山の悪政に順位を付ければ、一番目が消費税、二番目が小宮山洋子任命責任である。小宮山は厚労相失格である。この前の労働者派遣法の改正は極めて不十分だつた。これから始まる有期雇用規制法案は現状より悪化する内容を含む。それだけでも失格なのに、今度は労働局職員に女性の幹部登用や採用拡大を要請するため2万1千社を訪問させるといふ。職員数は限られてゐるから中小企業の違法が見逃される。昔は「貧乏人は麦を食へ」だつたが、これでは「中小労働者は違法を我慢しろ」である。
自民党は、2閣僚罷免より小宮山洋子罷免を要求したほうがよい。国民の支持が集まる。

五月二十七日(日)「仙谷」
仙谷が大阪維新の会の国政進出について、「大阪を再生すると言って知事、市長になったのだから、任期中はその施策をやらないと次は国政とはいかないのではないか」と批判した。筋違ひも甚だしい。民主党の拝米新自由主義派が消費税増税を言ひ出した。選挙公約とはまつたく異なるから、国民の支持を失つた。だから大阪維新の会に人気が集まつた。仙石は自分たちのウソが原因で大阪維新の会が国政に出ざるをえなくなつたのに、それを批判した。
消費税増税について「少々思慮の足りない方がいるにすぎない。全体の財政のバランスからすれば、社会保障と税の一体改革をやらなければならないことは、常識のある人なら分かっている」と批判した。これも筋違ひが甚だしい。増税は余力のある人達にお願ひすべきだ。一般の庶民と中小企業はぎりぎりの生活をしてゐる。そもそも消費税は中曽根のウソに始まつたのだから、消費税導入前の所得税に戻すべきだ。或いは欧米に合はせるといふなら企業内労組を禁止するなど社会制度も欧米に合はせるべきだ。
政府の歳出削減については、「行政や税金の使い方に無駄はあるが、1割を無駄でほじくり出せるというのは空想物語だ」と語つた。これも筋違ひが甚だしい。民間では一割削減など当り前である。どうも拝米新自由主義派には「少々大脳細胞の足りない方がいる」。社民党から消費税増税派に寝返つた人は、戦国時代なら裏切り者として打ち首である。首実検のときに「ずいぶん大脳の容積の少ない首だ」と言はれかねない。

六月二日(土)「仙谷その二」
仙谷がまた暴言を吐いた。「連立を組むのが一番素直だ」と述べた。国民が民主党に投票したのは、民主党が消費税に反対したためだ。それなのに自民党と連立するといふ。これは民主主義の破壊である。国家破壊罪といつてもよい。
仙谷は自民党案を「『丸のみ』といわれてもいい」とも言つた。戦国時代だつたら死罪である。トリカブトを丸のみするしかない。

六月六日(水)「岡田は反省猿と同レベルだ」
岡田が衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、衆院選政権公約で国民に約束した子ども手当の月額2万6千円に関し「過大だった。反省すべき点だ」と述べた。だつたら 閣僚を辞任するなり国会議員を辞任するなりすべきではないのか。無責任な男だ。反省のフリなら猿でもできる。
民間では契約した後で、「その金額ではできない。反省すべき点だ」では済まされない。岡田は早く辞任すべきだ。

六月十六日(土)「自民党案丸のみ発言に見へる増税の正体」
自民党案丸のみ発言で、増税の目的が社会保障ではなく増税そのものにあることが明らかになつた。仙谷もとんだ失言をしたものである。民主党内の野田派前原派の議員は早く派閥を離脱すべきだし、他の派閥は早く野田派前原派を党内から追放すべきだ。さうしないと民主党は解体してしまふ。
日テレによれば野田の周辺が野田首相は今回、完全に小沢さんを切って自民党と組んだという事だと話した。これは許し難いことだ。国民は自民党の増税に反対して民主党に投票した。それなのに野田といふ裏切り者が自民党と組んだ。こんなことが民主主義で許される訳がない。(完)


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