二百七十(2)、野田といふ民主主義の寄生虫が現れた理由(寄生虫から癌細胞へ)
6月4日( )内を追加

平成二十四年
五月十五日(火)「東京新聞の記事」
東京新聞はときどき偏向記事が載る。勿論、国売り新聞(自称読売新聞)や拝米新自由主義船橋洋一が主筆だつた朝日新聞のほうが偏向記事の割合ははるかに多い。その東京新聞に良好な記事が載つた。
おいしい「年収7千万円」
平均的議員への年収

といふ見出しが付いてゐる。
「特に生活が変わったわけではないけど、千五百万円は、たまったかな」
二〇〇九年の衆院選で初当選した議員のつぶやきだ。議員という職業は、そんなに「おいしい」のだろうか。

記事はこのような書き出しで始まる。なぜ野田といふ民主主義の寄生虫が現れたのかがこの記事から判る。世の中をよくしようと思つて政治をする人間とカネ儲けや偉くならうと思つて議員になる人間がゐる。後者の典型が野田や前原のような拝米新自由主義派である。
勿論自民党や民主党非野田前原派もこのようになりがちではある。しかし自民党は地元を支持基盤とするし、民主党非野田前原派も地元の自民党長期政権に反対する人達を支持基盤とする。そこに国民の意思を反映させる仕組みを備へる。特に鳩山氏や小沢氏は与党の自民党を離党し、大臣や利権を蹴つてまで野党を結成した。その政治姿勢は立派である。
それに対して野田派前原派は大手マスコミに目立つことしかできない。まさに七千万円を浪費する民主主義の寄生虫である。

五月十六日(水)「政治が目的ではなく議員でゐることが目的の連中」
かつて社会党の国会議員は政治が目的だつたが、いつの間にか議員でゐることだけが目的の人ばかりになつてしまつたといふ識者の意見を聞いたことがある。それから間もなく社会党が解党したのも当然の成り行きであつた。野田派前原派は本当に議員でゐるだけ、偉くなるだけが目的の連中が多い。しかもマスコミに目立つことで達成しようとする。国民と乖離するから実に有害である。
年に7000万円も浪費すれば国民と感覚が異なる。自民党も市会議員、県会議員レベルでは地元を支持基盤とするが、国会議員は二世や官僚出身で地元とは縁の遠い人が多くなつた。しかしそれ以上に心配なのが民主党の拝米新自由主義派である。目がマスコミにしか向かない。

五月十七日(木)「相手チームと談合する試合」
現代の民主主義の根本は政権交代にある。野球の試合で1回ごとに攻守が交代するように与野党が交代することは西洋式議会主義の根幹である。西洋の猿真似はよくないが、与野党交代だけは大いに見習ふべきだ。
ところが菅直人といふペテン師が、国民は消費税増税に反対して投票したのに消費税増税を叫び始めた。自民党との野合を狙つてのことである。野球の監督が相手チームと談合するようなものだ。国民の批判を受けて退陣した。後を継いだ野田がまた同じことを繰り返す。自民党にさかんに談合を持ちかけるが、自民党のほうが大人である。乗つてこない。野田も民主主義の破壊者である。

五月十九日(土)「庶民を切り捨て中の上または上の下に焦点を絞る」
野田の悪いところは庶民を無視し中の上または上の下に焦点を絞ることだ。その野田とそつくりなのが前原派の小宮山洋子である。
パートや非正規雇用で最低賃金付近の女性が多いのに、消費税増税を推進する、派遣法は骨抜きにする、有期雇用規制はやらない。それでゐて女性の幹部登用を推進するため労働局職員に2万1千社を訪問させるといふ。フランス革命のときに、主婦たちがパンをよこせとベルサイユ宮殿に行進したときに、マリーアントワネツトが「パンがなければケーキを食べればいい」と発言したのと同じである。感覚が狂つてゐる。
私が民主党小沢派に賛成する理由は1期目の議員が多いことだ。1期目はやる気が充満し「国民の生活が第一」と主張する。2期目、3期目と進むにつれ、何しろ高額所得者だから庶民と感覚が違つてくる。小宮山は4期目である。

五月二十二日(水)「腹を割らずに腹を切れ」
野田が小沢氏と「腹を割つて」話し合ふさうだ。野田は前に「政治生命を懸けて」「生命を懸けて」と叫んだ。腹を割らずに腹を切つたらどうか。そのほうが生命を懸けたことになる。ほとんどの国民もそれを望んでゐる。選挙の時は天下り廃絶で消費税5%分を捻出と叫び、首相になつたら増税増税と繰り返すだけの詐欺山はこの世に存在する価値がない。
そもそも会談とは双方が歩み寄るものだ。野田は消費税増税を中止または景気回復まで延期するつもりがあるのか。本来は景気回復まででは駄目だ。海外の税制を導入するからは雇用や労働組合も海外に合はせる必要がある。大企業、官庁と中小企業、個人商店の労働条件、離職率、廃業率を合はせるべきだ。少なくともプラザ合意の前までは合つてゐた。

五月二十九日(火)「今回の増税騒ぎの本質」
今回の消費税増税がいけない理由は、どさくさにまぎれて直間比率を変へることだ。もし本当に財政危機なら、直間比率を変へずに所得税も法人税も消費税も全部を同じ比率で上げるべきだ。しかし経費の削減が不十分である。だから本当の財政危機とは言へない。
財政赤字の原因は景気の低迷である。別の言ひ方をすれば低迷する前がバブルで高揚しすぎた。バブルの余韻が残り一方で後始末に追はれるときに消費税を5%に上げた。だからバブル前の3%に戻すべきだ。更には中曽根のウソに始まつた消費税(当時は売上税)自体がよくない。あのとき所得が「上」の人を下げ、併せて逆転しないためなど副次的を装つて「中の上」も下げた。あれで日本社会が崩壊した。消費税導入前に一旦戻し、その上で国民全体が議論すべきだ。
今回は財務省幹部とマスコミが連動して、再び「上」と「中の上」に都合のよい増税を狙つた。それに菅と野田が洗脳された。これが今回の増税騒ぎの本質である。

六月二日(土)「内閣改造」
野田の詐欺山が内閣を改造するらしい。改造するなら野田を変へるべきだ。菅が選挙公約を裏切つて退任した。それなのに野田が同じことを繰り返す。これほど首相に不適格な男はゐない。自分を解任するなんて画期的だ。大阪の橋下市長は知事から市長になつた。野田は首相から町内会長にでもなればよい。

六月四日(月)「野田は民主主義の癌細胞だ」
これまで野田のことを民主主義の寄生虫と呼んできた。しかし内閣改造で自民党との大連立を狙ふとなると寄生虫の範疇を超へることになる。民主主義の破壊だからだ。自民党は悪魔の誘ひに乗つてはいけない。寄生虫は宿主を殺さない。野田は民主主義を殺さうとしてゐる。もはや寄生虫ではなく癌細胞である。癌細胞は最後に体を殺し自身も消滅する。

六月四日(月)その二「元経済企画庁長官田中秀征氏」
元経済企画庁長官の田中秀征氏が消費税に反対する六つの理由を挙げてゐる。週刊ダイヤモンドのDiamond On Lineに載つてゐる。
(1)日本経済、現状の景気は、5%の消費税率アップに耐えられない。
(2)行政改革、「税金の無駄使いの排除」が後回しにされている。
(3)何のための増税なのかが明確でない。
(4)今回の消費税増税は明らかに民主党の公約違反。しかも最重要公約の違反である。
(5)先に総選挙で民意を問うべきではないか。
(6)なぜ大震災対応に総力で取り組まなければならない今、消費税増税を最優先の課題としているのか。

なかでも(5)の増税を決めてから総選挙をするといふその不誠実な態度は許し難い。田中氏も次のように述べてゐる。
 「民意を問うてから決める」のではなく、「決めてから民意を問う」不誠実な政治手法は、首相や財務省が世論を信じていないから横行するのだろう。
万一増税が可決されても心配は不要である。
 万が一、消費税増税法を成立させることができたとしても、怒り心頭の有権者は、総選挙でその法律の凍結を主張する勢力に加担して振り出しに戻させるに違いない。
増税勢力を大敗させ、増税法案を凍結させればよい。そのときに増税勢力のほとんどは政界から去ることになる。

六月九日(土)「大飯原発」
野田の詐欺山が関西電力大飯原発を「国民の生活を守るために、大飯発電所を再起動すべきだというのが私の判断だ」と述べた。この一言に野田の詐欺性が潜んでゐる。国民の生活を守るためには原発は止めておくべきだ。原発を止めたままにしておいても経費は掛かる。だから私でさへ地元が承認するなら原発再起動に反対ではない。しかし地元とは立地自治体のことではない。
野田は「立地自治体のご理解をお願いしたい」とも述べた。野田は万一事故が起きた場合に放射性物質は立地自治体にだけに飛散すると思つてゐるらしい。廃水も立地自治体の沿岸にだけ到達すると考へてゐるらしい。
地元とは少なくとも半径100Kmだ。立地自治体は補助金漬けで感覚が変になつてゐる。立地自治体以外の地元の承認が必要だ。

六月十一日(月)「二人の執拗な男の接点」
昨日大阪の繁華街で通り魔が通行人二人を刺して殺害した。執拗に刺し続けたらしい。執拗といふと多くの国民が野田を思ひ出す。民主党のすべきは自民党の長期政権で溜つた垢を掃除することだ。民主党も政権が続けば垢が溜るから今度は自民党が掃除してくれるだらう。ところが野田は何を勘違ひしたのか執拗に消費税増税を繰り返す。
通り魔は36歳の無職の男だつた。無職だから通り魔になつたとも言へる。消費税を増税をしたら多量の失業者が出るだらう。欧州は失業者が多くても困らない仕組みになつてゐる。日本は失業者が固定するから大変なことになる。野田は通り魔の共犯者と言へる。

六月十二日(火)「野田は民主主義破壊の犯罪者だ」
野田が解散をちらつかせて与野党協議を進めようとしてゐるらしい。解散とは国民に判断を委ねることだから、消費税賛成派と反対派がすべての選挙区に立候補すべきだ。
今解散したら両方がそろはない。現時点の解散は民主主義破壊の犯罪行為である。だいたい解散して一番困るのが選挙公約詐欺派(野田前原派)である。

六月十二日(火)その二「野田は国民生活破壊の犯罪者だ」
与野党協議で、低所得者に臨時で現金を給付といふ案が出てゐるらしい。何としても消費税を通したい読売新聞のホームページだけが報道してゐる。低所得者への現金給付は絶対に駄目である。まづ、給付を受ける人とその他の人の関係が不連続となる。
二番目に所得税を上げれば中小企業の倒産、リストラが本格化して低所得者が増へる。つまり野田の案は、人を大量に殺しておいて「ご安心してください。葬儀料は支給します。」と言ふようなものだ。

六月十四日(木)「野田は国会議員の資格がない」
野田は「書いてあることは命懸けで実行する。 書いてないことはやらないんです。 それがルールです」と言つた。なぜ書いてあることを実行せず、書いてない消費税増税をやらうとするのか。野田には国会議員の資格はない。

六月十五日(金)「野田は人格異常者といふしかない」
書いてあることは命懸けで実行する。 書いてないことはやらないんです。 それがルールです。こんな発言が明らかになれば、まともな人間であれば消費税は書いてありませんでした。次回の総選挙のときに考へます。ご指摘ありがとうございますとあつさり引くはずだ。野田は厚かましいといふか人格が異常といふか、消費税にとりつかれた。
国会議員といふのはあつかましい連中の集まりなのかも知れない。国民はさう思ひ始めた。野田派前原派の議員は早く派閥を脱退すべきだ。民主党は早く野田派前原派を放逐すべきだ。国会議員が嘘つきで厚かましいかどうかが試されてゐる。(完)


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