二百六十、消費税を増税してはいけない本質的理由
平成二十四年
四月二十二日(日)「貿易黒字解消から見た消費税」
中曽根の嘘に始まつた消費税は、貿易黒字を増大させ日本経済を破壊した。貿易黒字の原因は終身雇用による従業員の上昇志向による。それまでは中間層以上は税率が高くなつた。だから係長までが普通、課長以上になるのは特別な人達だつた。ところが中の上の税率が低くなつたから、誰もが課長、部長を目指しモーレツサラリーマンになつた。その結果は余計に貿易黒字を増大させた。
消費税自体は、貿易黒字を減少させる目的で導入された面もある。例へば物品税の廃止や自動車税の低減により、自動車の購買を増大させようとしたとも考へられる。しかし国内の自動車メーカーが強くなるだけで余計貿易黒字を増大させた。
四月二十三日(月)「法人税減税」
消費税増税と併せて法人税を減税する。既に4月から一部を減税した。これで菅や野田の言つた財政危機だとか社会保障だとかが嘘だと判る。しかし更に重大な問題がある。法人税減税により国内企業の海外進出を促進しようとするなら、それは間違つてゐる。今はインターネツトの時代だから海外とのやり取りや海外に進出した企業の社内連絡はEメールを使へば簡単だが、普通には英語、英語と騒ぐ大手マスコミが多い。
英語の学習には厖大な時間が必要であり、もし企業で行ふとすれば非効率となるから貿易黒字削減の効果はある。しかし貿易黒字は国民の努力の結晶である。国民に還元すべきだ。日本が英語、英語と騒いで得をするのはアメリカである。貿易黒字を削減するためにはアメリカからの輸入を増やすことであり、日本語の得意なアメリカ人を育成するために日本がアメリカの大学に寄付をするのなら大歓迎である。客(日本)が売り手(アメリカ)の言語に合わせるのは筋違ひである。
それより海外に進出するならその国の言葉を習ふべきだ。韓国、中国、東南アジア等々各国の言葉を習ふべきだ。その費用を減税するなら賛成である。
これまでも何回も言つてきたが企業経営で大変なのは黒字にすることだ。黒字にするのに四苦八苦する企業を応援するのは構はない。貿易黒字削減に役立つし雇用の促進にもなる。しかし厖大な利益を上げる企業には応分の負担をさせてこそ貿易黒字の削減に役立つ。
四月二十四日(火)「西洋猿真似」
消費税を推進するのは西洋猿真似の連中ばかりである。中曽根の嘘から始まつたことは先日述べた。中曽根の拝米度は異常で、日本列島不沈空母発言をもたらした。あの発言は国内はもとより海外からも評判が悪く、旧ソ連は「あの発言を忘れない」と不快感を示し関係が悪化した。
今回の増税騒ぎも、菅直人の公約違反から始まつた。国民は、天下りの廃絶で消費税5%分を作るといふ民主党を信じて投票した。ところが大手マスコミの厖大な偏向記事でまづ鳩山内閣と小沢幹事長を倒し、その次に菅直人が突然消費税増税と法人税減税を言ひ出した。大手マスコミと菅直人の嘘つき連合により起こつたと言へる。
消費税を導入しようとしたときに、多くの国民は反対した。日本の国情に合はないためである。土井委員長の社会党ブームのときに参議院で消費税廃止法を可決させたこともあつた。これも消費税が国情に合はないためである。西洋猿真似の連中が日本を先の戦争に巻き込んだことを忘れてはいけない。
もし西洋の猿真似で消費税を増税するなら、労働組合を西洋に合せなくてはいけない。終身雇用制も廃止し西洋に合せなくてはいけない。XX教的保守政党と社民政党の二大政党対立にしなくてはいけないし、それに関連して公約に嘘をついて自民党と組まうとする輩は民主主義破壊者として政界から永久追放しなくてはいけない。消費税を議論するのはそれからでも遅くはない。
四月二十五日(水)「速度警告音廃止に見る日本の政策力の喪失」
かつては自動車が時速100Kmを超えると警告音が流れた。日本独自のものだが、当時の日本は国内に合つた政策を立てる能力があつた。ところがアメリカの圧力で廃止された。警告音は小さな問題だが、日本が国内に合つた政策を立てる能力を失つた弊害は大きい。
消費税は日本に合はない。だからずつと導入されなかつた。中以上の所得税を下げるのも日本に合はない。それどころかアメリカやイギリスより負担率が下がつてしまつた。このことは元財務省主税局総務課長の森信茂樹氏も認めてゐる。
四月二十六日(木)「地域を支へる多くの産業が危ない」
大半の国民は余裕がない。消費税が上がればその分を節約するしかない。我が家もその例外ではない。給料日前には大幅な赤字になる。NHK受信料など必要な支出は節約できないからそれ以外を節約するしかない。だから節約分野の支出は5%ではなく20%に達する。
消費税を上げれば中小企業や個人商店は売上げが10%や20%減る。倒産や廃業が相次ぎ失業者が続出する。ペテン師の菅直人、野田、その子分のちびつ子ギヤング、言ふだけ番長、現代の小早川秀秋の千葉景子、辻元清美、仙谷など朝日新聞みたいな拝米新自由主義者は国民の敵である。
四月二十六日(木)「試行錯誤」
政治には試行錯誤が必要である。試して駄目だつたら元に戻す。ブラザ合意以降船橋洋一の英語公用語まではアメリカ化を試行する時代であつた。それ以前も明治維新以降は西洋の猿真似だつたが取捨の決定権は日本側にあつた。しかしプラザ合意以降は完全にアメリカ化である。これでは駄目だと判つたのは、船橋洋一の英語公用語、少子化、派遣切り騒動、地球温暖化である。
小沢氏もかつては消費税増税を思索したことがあつたが、あの時はまだアメリカ化の時代だつた。今はアメリカから独立の時代だから消費税を上げてはいけない。小沢氏もそのことを知つてゐるから増税に反対するのだと思ふ。
小沢氏は小渕政権の時代に連立政権を離脱し、第2英語公用語の小渕内閣を倒すといふ大功績がある。あのときを境にアメリカ化の時代は終はつた。跡を継いだ森の「神の国」発言は首相として適切かどうかは別にしてそれを物語る。その次の小泉も郵便局をやり玉に上げたり根つからの拝米だつたりと誤りはあつたが、米沢藩の上杉鷹山を引用するなどアメリカ化が駄目なことを悟つてゐた。(完)
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