二百三十六(丙)、自民党は党内の拝米新自由主義派を分離すべきだ
平成二十四年
三月五日(月)「与野党議員はマスコミの洗脳工作に乗つてはいけない」
ここ数日、自民党側から数人が野田に連携した発言をしてゐる。自民党全体から見れば極めて小数だし、講演会での発言も内容の全体から見れば僅かの時間だが、マスコミは大々的に報道してあたかも自民党に野田連携が始まつたような書き方である。与野党議員はマスコミの洗脳工作に乗らないことが重要である。マスコミは大手新聞ばかりではない。NHKも同罪である。その理由は今回は「中の上」若しくは「上の下」が得するかどうかの問題だからだ。NHKはかつては「日本薄給協会」と陰口を叩かれたそうだが今では高給になつてしまつたからだ。といふより一般の職員は普通の給料でも、幹部は高給だからだ。NHKによると
茂木氏は「法案の採決の段階では混乱も予想される。本来、混乱を収束するのは与党の責任だが、心もとないので、自民党も一定の役割を果たす必要がある。国会を混乱させることが目的ではなく、与野党のさまざまなレベルで政治家が胸襟を開いて話す必要が出てくる」と述べ、いわゆる話し合い解散を念頭に、法案の成立に協力することもありうるという考えを示しました。
茂木は許しがたい。民主党新自由主義派の嘘つきに加担するつもりらしい。民主主義の破壊である。
三月六日(火)「国民政党としての自民党」
かつての自民党は、地元のために働く議員たちの集まりであつた。それが高じて利益誘導になつたりもしたが、県会や市会は今でも国民政党であることに間違ひはない。ところが国会レベルではアメリカに留学したといふ人間に特に顕著だが、拝米新自由主義が表われた。
三月七日(水)「自民党と民主党になぜ新自由主義派が入り込んだか」
自民党は社会党の左右合同に対抗して結党された。あのときは米ソが対立してゐた。自民党のアメリカ支持の姿勢も間違ひではなかつた。アメリカとソ連を比べればアメリカのほうが自由があつて生活も豊かである。しかしヒツピーや麻薬に代表される腐敗した文化と石油大量消費といふ負の面が見逃された。そして中曽根みたいな国民とは無縁の新自由主義者が出てきた。進歩的な政党の出身のくせに極端な拝米と、嘘を付いて大型間接税を導入しようとした。
社会党が分裂の後は民主党が出てきた。自民党の長期政権に対抗して結党された。もはや米ソ対立はないのに党内に怪しげな拝米派が現れた。進歩派を装うと拝米になる。しかし国民のことを考へない。だから欧米の都合のよいところだけ取り入れる。そして大型間接税を叫ぶ。
三月十一日(日)「岡田批判」
岡田は「今、解散すると国民の怒りは既存政党に向かう」と述べた。筋違ひも甚だしい。解散するから国民が怒るのではない。菅と野田が嘘をついたから国民は怒つてゐるのだ。国民は消費税増税をやめさせやうとして民主党に投票した。消費税5%分は官僚の天下り廃止で捻出する筈だつた。ところが菅直人が裏切つた。野田が同じ事を繰り返した。国民はそれに怒つてゐるのだ。
野球で3アウトを取れば攻守は交代する。今まで内野や外野で守備に付いた選手はバッターボックスに立つ。同じやうに菅直人といふ裏切り者の登場で攻守が交代した。今こそ自民党は国民政党に戻り、消費税反対を主張すべきだ。自民党は保守政党である。消費税は舶来のもので日本には合わない。特に戦後の高度経済成長で雇用の流動化が失われた結果と、バブル以降の個人事業が縮小した結果、消費税は絶対に上げてはいけない。自民党は市町村レベルを思考の中心に置くべきだ。
三月二十日(火)「自民党は岡田の腹黒い連立工作に乗つてはいけない」
野球にしろサツカーにしろ相手チームに勝つには大変な緊張感と努力を必要とする。もし互いに力を抜いてよいことにすれば楽だ。しかしさういふことを少しでもやれば観客が来なくなり、選手や監督は生活ができなくなる。なによりそれは八百長である。スポーツ界から永久追放される。
ところが政界では管直人といふ民主主義の寄生虫が、与野党対立が戦前に軍部の台頭を招いたと見当違ひなことを言ひ始めた。与野党が同じことをいふからテロや軍部の台頭を招いたのである。菅は消費税増税を手土産に連立しようとした。そして国民の批判を浴びて退陣した。
なぜ野田は同じことを繰り返すのか。副総理の岡田が連立工作をしてゐたことが明らかになつた。民主党新自由主義派の連中は国民をバカにし過ぎる。八百長政治屋は永久追放すべきだ。(完)
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