二千四百九十八(朗詠のうた)日本酒購入記
甲辰(西洋発狂人歴2024)年
十月一日(火)
「小西酒造株式会社富士山蔵」兵庫県伊丹市が製造し、イオントップバリューが販売者の「純米酒」を、先日買った。1.8Lで七百円台、辛口、やや淡麗、精米歩合70%、15度以上16度未満。常温、ぬる燗、上燗が◎。冷やして、少し冷やしてが〇。前回のCGC純米酒とほぼ同じだが、こちらのほうが歴史に沿った酒蔵で、こちらを応援したい。
味はどちらもほぼ同じだが、こちらは常温で飲めるところが有難い。
やまと酒長く続くの神の酒 酒蔵の名と酒の名を 味はひながら選びて買はう
反歌
やまと酒酒の名ほろ酔ひ酒の味酒蔵の名と四つ楽しむ
十月三日(木)
その次に、日本盛株式会社(兵庫県西宮市)の「四段仕込 純米」を買った。2Lで九百九十八円。やや辛口で濃醇。常温が◎。氷入り、冷やして、ぬる燗が〇。通常は三段仕込なのに一段多くしたので、買ってみた。小生は淡麗が合ふので、やはり濃醇は合はなかった。いろいろ試すうちに口が慣れるだらう。
お酒には多くの型がある故に次々試す楽しみのうち
十月六日(日)
菊正宗しぼりたてギンパック1.8L1080円(抜。これまでも同じ)を買った。やや辛口淡麗、冷やしてが◎、それ以外はすべて×。アルコール14%以上15%未満。日本酒度+3.0。
「果実感」大吟醸酒と比べてください。
のシールが貼ってある。確かに美味しいが、続けて飲むと飽きるかも知れない。「しぼりたて 生貯蔵酒」と赤枠内に書いてある。
若い人や外国人には、かう云ふ味が合ふ。
お酒への考へ変はる優れ酒 麦や葡萄の酒及び沸かし濃くした酒なぞは 比べ能はずもはや敵なし
反歌
神の酒清らかな酒秋津洲大和の酒にもはや敵なし
十月十日(木)
ギンパックは飽きが来ない。四年程前に吟醸酒を飲んだ時は、飽きが来た。ギンパックは、吟醸酒では無いからだらうか。「しぼりたて」が理由かも知れない。
唯一の欠点は、冷やして飲むので飲み過ぎやすい。冷たいと吸収が遅いためだ。このお酒は、これからも買ひたいが、美味しい為もあり、飲み過ぎに注意が必要だ。と云っても、いつもより三割くらい多く飲むだけで、世間で云ふ飲み過ぎとは異なる。小生はγ-GTPが、上限の1/3以下である。今の三倍は飲んでも大丈夫です、とは医師に云はれなかったが。
本日イオンモール北戸田迄散歩した。イオンモールの酒店を見て、瓶詰の酒がたくさんあるのと、値段が高い(と云っても二倍程度だが)ことに気付いた。最近は紙パックの高いものを買って高級感に浸ってゐたが、上には上がある。とは云へ、瓶詰は重いし、保管しなくてはならないし(捨ててもよいのだが、慣例で記念に)、紙パックを続けたいものだ。
ちはやぶる神の酒にて家までが軽くて割れずお金も安し
神と紙は掛詞。
十月十三日(日)
「菊正宗 辛口 キクマサ ピン」を買った。前にも一回買ったが、まったく記憶に残らなかった。今回買ったのは、日本酒には甘辛ピンと云ふ言葉があり、甘口、辛口、すっきり感ださうだ。
やや辛口淡麗、冷やして、常温、ぬる燗、上燗が赤色、熱燗が灰色。アルコール14%以上15%未満。日本酒度+3.5。
この酒は美味しい。これまで辛口を好むと思って来たのは、すっきり感を好むことだった。
辛口は酸っぱさまたは辛さにてすっきり感と違ふに気付く(終)
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