二千二百二十九(うた)日本語漢詩(その二)
新春前癸卯(西洋未開人歴2024)年
二月二日(金)
前に提案した日本語漢詩を、再度作ってみた。
曇天で心も復た暗く
干した洗濯物を憂へる
月一度の母の通院に
雨の心配三倍に増す
母通院の日に雨が降ると、傘を二本持ち、かばんを三つ持ち、歩行器の向きも気にして大変である。
六十八歳を迎へて嬉しくも鬱になる
二年前に心の落ち着きが衰へ
昨年は走ると足の筋肉が疲れる
止観で安定と活性を養ふ
小生が六十五歳未満で再雇用中に、同じ年齢の人が室内を歩く時、手をパチンと一回打った。それ以外は正常なので、高齢で落ち着きが少し欠けたかと思った。小生は六十六歳で、少し心の落ち着きが欠けたかなと自覚した。手を打ったりはしないが。
或る医師が検査値について云ふ
快適なら心配の必要は無いと
此の医師は数値異常だ
異常者の発言は役立つ
高齢者に詳しい医師がマスコミによく登場し、数値は気にしなくてよいといふ。ところが此の医師自身が数値異常で薬を飲むことが露見した。二重基準ではないかと批判が起きたことに対し、この医師の数値はかなり異常だが薬で異常程度まで抑へてゐると云ふ。それなら二重基準ではない。
五箇月の執筆が好調で
連続して三十頁以上だ
年齢を超越して知恵が働く
止観之止と歌を詠むことが利く
月ごとの作成頁数の表で赤色(二十八以上)が五ヶ月連続は初めてだ。しかもすべて三十以上だ。三十以上は、二十五年間で八回しかなく、そのうち五回を占めた。
月一回の旅行は
日帰りの新幹線
月数回の寄り道は
又は小旅行と呼ぶ
小旅行は六十五歳以上の三年間に、豊橋浜松静岡が一回、静岡が一回、あとは沼津から三島、伊東だ。ジパング倶楽部はのぞみ号に乗れないためだ。あと、JR東日本の範囲内では、大人の休日倶楽部パスで四日連続が六回、宇都宮が一回。
一月に二回日帰り旅をした
十二月は四日連続だった
今月は行くか不(ず)二行か一か未定だ
心は駅旅路旅先へと飛ぶ
駅とは切符売り場、旅路は交通手段、旅先は行った先。
水神社は今も在る
古隅田川の脇
昔は下が隅田川
今は上も復た同名
古隅田川は、綾瀬川と中川の掘削で消滅したが、昭和四十年代までは水神社の辺りから下流が隅田川、上流は荒川だった。
漢字にて漢詩に倣ひ日本語で 作りたうた(詩)は調子よく 漢字の数を合はせる効果
反歌
もろこしのうた(詩)を作るの習はしは歴史が長く捨てるに惜しい
二月三日(土)
歩行補助器を
使ひ始めて二箇月
先月は通院が無く
今回で二回目
週の関係で、先月は通院が無かった。その代はり今月は、月始めだった。
母が途中で疲れ止まっても
押して行けて時間が判る
乗り合ひ自動車に
不レ乗ら家迄歩いた
新しい歩行補助器は大きいので、持って乗合自動車に乗るのは気が引ける。
歌や日本語漢詩は
止観と同じ効果だ
止にて精神が安定し
観にて精神を活性する(終)
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