二千百三十(うた)(モリカケ桜河柳ジャニーズ藪黒敗トリー放債カルト、二百七十三)安倍はひどかった
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
十月十九日(木)
集英社のホームページに
「安倍さんはひどかったが、岸田さんはもっとひどい」支持率急落の岸田政権が“安倍氏以上に安倍的”といわれる理由

が載った。前文は
故・安倍首相が続けた強権政治を「軽武装・経済重視」のソフト路線に転換してくれるのではないかとの期待を受けて誕生した岸田政権だが、政権誕生から2年が経ってもそのカラーははっきりせず、「安倍氏以上に安倍的」との声も聞こえてくる。
「日刊ゲンダイ」第一編集局長が政権との戦いを綴った『安倍晋三vs日刊ゲンダイ 「強権政治」との10年戦争』より一部を抜粋、編集してお届けする。

本文に入り
取材をすると幾人もの識者からこんな言葉が出てくる。(中略)ならば安倍氏はマシだったのか。選挙演説中の銃撃という非業の死を遂げたこともあり、安倍氏の行ってきた政治に対しての評価がオブラートに包まれてしまいそうな気がした。
例えば、大平正芳や宮沢喜一らの時代を知る年配の人になればなるほど、岸田氏がハト派の宏池会であることにかすかな希望を見ていた。(中略)だが、財源も中身も不透明なまま、米国に促されるように防衛費倍増を決めるなどの裏切りに、「岸田さんはもっとひどい」に変わったという。

その理由は、岸田は首相の地位にしがみつくことしか考へてゐない。とは云へ一番悪いのは、人数が癌細胞みたいに増えた旧安倍派だ。

十月二十日(金)
岸田氏は(中略)かつて、「総理になったら最もやりたいこと」を問われ「人事」と答えた。総理になってからも、「どうして総理になろうと思ったのか」と尋ねた子どもに、「日本の社会の中で一番権限が大きい人なので目指した」と答えている。「国家観がない」「総理大臣がゴール」と言われる所以だ。
(中略)
本書で書いてきたように、日本の政治も経済も社会もダメにした元凶はやはり安倍氏だ。岸田氏はその延長線上にいるに過ぎない。しかし岸田氏は、安倍路線を確固たる信念を持って踏襲しているわけではないから、何事にも躊躇がない。逡巡がない。(中略)だから怖い。

かつて「昔の社会党は労働運動のために議員になったのに、今は議員でゐることが目的になった」と云はれるやうになった。そして消滅した。岸田は消滅する以外にない。

十月二十一日(土)
日刊ゲンダイの記事(2023年7月4日発行)で元経産官僚の古賀茂明氏がこう話していた。
「安倍氏はもういない。安倍派にも実力のある議員がいるわけでもない。それなのに、得体の知れない『安倍的なもの』が、ウイルスのように人々に伝染し続けている。(以下略)」

その原因は、旧安倍派と云ふ癌細胞だ。癌細胞は目的が無いのに増殖や存在を続ける。旧安倍派も、目的が無いのに私欲だけで存在を続ける。そして日本は、少しづつ蝕まれてきた。

十月二十二日(日)
ジャニーズの性加害は前回取り上げたが、新たな記事がAERAのホームページに載った。
安倍晋三元首相とジャニーズの「蜜月」 タレントを官邸に招き、ジャニー氏に弔電まで送った“知られざる関係”とは

である。
特定の芸能事務所のタレントと首相がこれだけ頻繁に接近するのは異例だろう。そして、長い弔辞を送るほど蜜月だったジャニー喜多川氏との関係を識者はどうみるのか。
元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明氏はこう話す。
「ジャニー氏は半世紀以上にわたり、多数の少年に性的虐待を繰り返してきたのが本当の姿だったわけです。それにもかかわらず、安倍氏はジャニー氏を『稀代のプロデューサー』と持ち上げた。所属タレントの心を痛めつけ、性的に虐待した史上まれにみる性犯罪者に対して、結果として、安倍氏は箔付けをして、ますます神格化させてしまった。もしジャニー氏が生きていたら、国民栄誉賞を与えていたのではと思うくらいの褒めちぎり方です」

呆れた男である。
その人を知るには友を見るとよい性的虐待繰り返す友
アベ友はジャニーズモリカケ河柳藪黒トリーカルトと多災

モリカケのうちモリは、トカゲの尻尾切りに遭ったが。トカゲの頭切りをすれば面白かったのに。

十月二十三日(月)
百歩譲って、安倍氏がジャニー氏の性加害について(中略)知らなかったのなら仕方がない面もあろう。だが(中略)古賀氏はこう批判する。
「国会でもジャニー氏の性的虐待が追及され、文春との裁判でジャニーズ側が敗訴したわけですから、当然、安倍氏はそれらのことをわかっていたでしょう。安倍氏には、政治家としての倫理観と品格が欠如しています。自らの人気取りに利用できそうなら、(中略)歯止めがきかないんですね。(以下略)」

お友だち優遇も歯止めがきかなかった。反対する人への弾圧も歯止めがきかなかった。

十月二十四日(火)
古賀氏は、「桜を見る会」でも安倍氏が大勢のタレントを招待し、一緒に写真を撮っていたこととの類似性を指摘する。
「芸能人が悪いわけではありません。悪いのは、芸能人と仲良くすれば票が取れるだろうという安倍氏の魂胆です。完全に国民を見下しています」
そして、こう続ける。
「いわゆる“メディアの沈黙”だけではなく、”政府の沈黙”もあったのではないか。特に警察が集めた情報の中には、ジャニー氏の性的虐待に関するものもあったかもしれない。しかし、首相だった安倍氏があのありさまでは、警察も忖度するでしょうし、(中略)本来はもっと早く明るみに出るべきだった、ジャニー氏の犯罪行為にフタをするような役割を果たしてしまっていたのではないか」

その安倍の悪政及び悪性に、無反省なのが旧安倍派と云ふ国会の癌細胞だ。

十月二十五日(水)
政策コンサルタント室伏謙一さんが二つの点から女性局の海外出張を批判した。ここで問題になるのは、エッフェル問題が騒がれ始めたときに、松川を含む参加者は、真面目な研修でした、今後に役立つ研修でした、と言ひ訳をした。或いは未だにきちんと説明をしない。
そんな女を、副幹事長にしてよいのか。解任すれば、岸田の支持率は少し上がる。そもそもあのときは、議員辞職を求める声さへ強かった。岸田を早く退陣させて次を狙ふ、幹事長の策謀かも知れぬ。

十月二十六日(木)
東京新聞のホームページに
【独自】国交省、外郭団体経由で「脱法」出向 受け入れた日本財団、5億円余り独占受注 背景に安倍元首相の発言

が載った。前文は
国土交通省海事局が、2018年10月末までの4年余り、所管の外郭団体を経由し、法律で人事交流が認められていない日本財団(東京)に職員を出向させていたことが分かった。
財団は出向を受け入れていた間、海事局から総額5億円余りの事業7件を独占的に受注していた。
競艇事業を主な収入源とする日本財団。その競艇の監督官庁に当たるのが海事局だ。脱法的な二重出向から浮かび上がるのは、両者のもたれ合いの関係だった。

本文の、安倍発言の部分は
海事局が日本財団への二重出向を始めた2014年、日本財団は、海洋開発の人材育成の必要性を提言している。(中略)日本財団の提言を後押ししたのが、安倍晋三首相(当時)だった。
「日本の海洋開発技術者の数を、30年までに5倍の1万人程度に引き上げたい」。財団提言の翌年の2015年7月、安倍首相は政府主催の「海の日」のイベントで、こう表明した。
安倍首相が掲げた目標を実現するため、日本財団は2016年10月、海洋開発の人材育成に向けた産官学のプロジェクト「オーシャンイノベーションコンソーシアム」を立ち上げる。この海洋人材育成のプロジェクトに従事してきたのが、海事局から日本財団に送り込まれた歴代の職員たちだった。


十月二十七日(金)
記事は最後に
◆今回の問題、専門家はどう見る
元厚生労働官僚の中野雅至・神戸学院大教授(行政学)の話 官民交流に法律で制限をかけているのは、官民の癒着を防ぐため。規制をなし崩しにするような海事局の行為は由々しき問題だ。ましてや海事局と日本財団は密接な関係にある。官民交流自体にメリットはあっても、今回のような脱法的な人事交流が横行すれば、制度自体に疑念を持たれかねない。
会計検査院元局長の有川博・日大客員教授の話 外郭団体をダミーに使った形の人事交流は、どうみても脱法人事であり、透明性も公正性も欠いている。特定の法人に国が職員を送り続け、その法人が関連する事業を国から1者応募の形で受注するのは利益相反の可能性が高い。特定の法人に偏った官民連携になっている。

安倍の一言の前年に、財団の提言がある。そして脱法人事が始まった。背景を調べるべきだ。

十月二十八日(土)
テレ朝ニュースのホームページに
旧統一教会の被害者救済に向け 自公が「作業チーム」立ち上げ 来月中旬にも中間報告

が載った。ここまでは問題ない。しかしその次に、萩生田の顔写真が大きく載る。まるで運転免許証だ。本文に入り
統一教会の問題を巡り、自民党と公明党は被害者の救済に向けた対応を協議するための作業チームを立ち上げました。来月中旬にも中間提言を取りまとめる見通しです。
自民党 萩生田政調会長:「被害者救済のためにどうしたら良いのか、(以下略)

これは、作業チーム立ち上げを報道するふりをして、萩生田をカルトとは無関係だと洗脳させるものだ。萩生田こそ一番カルトに近かった。そんな人間の顔写真とは驚く。指名手配犯のニュースかと勘違ひしてしまふ。
ホームページとは云へ、テレ朝までこんな記事を載せるのは、かつて萩生田担当者だった人脈を誰かが利用したのか。

十月二十九日(日)
Diamondのホームページに
安倍元首相の旧統一教会カネ疑惑を報じた毎日新聞「匂わせスクープ」にモヤモヤするワケ

が載った。この記事自体は安倍を擁護するもので、後半では
森友・加計問題もそうだが、安倍元首相は明確な根拠がないまま「疑惑」を指摘されて、メディアからボロカスに叩かれてきた人だ。(中略)そして、凶弾に倒れてもなお「疑惑」が叫ばれて人々に「罪人」扱いされている。反論も釈明もできない状況で、旧統一教会と接点があったというだけで「犯罪者」扱いだ。

と、とんでもないことを言ひだす。とは云へ、最初の部分だけ役立つ。
● 旧統一教会から「講演料」? 安倍元首相に疑惑向ける記事にモヤモヤ
 「安倍さんが無料で出演は考えづらい。最低でも数千万はもらっているのではないでしょうか!もし金をもらっていなければ信者に近いことになり、これは大きな問題となってしまいます。長期に政権を担った方が統一教会の信者だった事になります」
「びっくりですね。講演料が三億円!他も数千万円、日本の議員連中ももらってないということは、あり得ない」
ネットでは、そんな「死人にむち打つような言葉」で埋め尽くされた。

どこが役立つかと云へば、カネをもらっても貰はなくても、国民はモヤモヤする。

十月二十九日(日)
記事は最後に
保守の人たちは安倍元首相をあれほど持ち上げていたのに、「旧統一教会問題」が注目されてから多くの人はサッと引いてしまった。

安倍のしたことは、憲法改正を出したり引っ込めたり、稲田や森直系の馳にやらせてLGBT推進派と組みかつて葛西が革マル松崎と組んだやうなことをしたり、およそ保守とは程遠いものだった。サッと引くのは当然だ。
政治闘争的には「悪の権化」に見えたという一面もあるかもしれないが、(中略)公の場で「安倍」と呼び捨てにしたり、根拠のない誹謗中傷をするのはさすがに控えた方がいい、という気もするのは、筆者だけだろうか。

筆者(窪田順生)だけである。小生も死後は「安倍さん」とさん付けにしたが、旧安倍派が自民党反主流派村上さんへの停権処分を強行したため、呼び捨てに戻した。旧安倍派は、悪の権化の補正をすべきなのに、逆をするから国民は呼び捨てを続ける。(終)

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