二千百(うた)思想を引き継がず、能力を引き継ぐ
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
九月十九日(火)
松本一泊旅行のときに、小生が宗教に興味を持つ理由を、下の子に訊かれた。寺泊に行ったときに、良寛記念館の標識を見つけたと答へたが、その前にタイやスリランカへ行ったのではと訊かれた。
即座に答へることは出来たのだが、この答へは要注意だ。その答へとは、両親の思想を引き継いだ。父は中国共産党や当時はその兄弟政党と云はれた日本共産党支持だった。母は、昭和三十年代に住んだ根津の家で、向かひの魚屋の娘で真島湯の向かひに嫁に行った人から布教されて、或る団体に所属してゐた。
両方の思想を受け継いだのが小生だが、二人の子は妻や小生の思想は引き継がないでほしい。だから、二つ目の答へはためらった。そして、その解決法を見つけた。思想を引き継がず、能力を引き継ぐ、である。
その理由は、時代が異なる。昭和四十年代は、ベトナム戦争があり、共産主義側が勝った。宗教団体が、国民の半分以上を制することだって不可能ではなかった。
今の時代の人には、考へられないことでせう。だから、思想を引き継がず、能力を引き継いでほしい。
昭和の世共産側が勝ち続く だが西側が唯物を 云はずそのため冷戦負ける
反歌
温暖化欧米側に解決が出来ない訳は唯物論に
九月二十日(水)
よく考へてみると、小生は思想を引き継いだのではなく、手段を引き継いだ。小生の思想は、人類に地球破壊を止めさせることだ。共産主義が世界で勝てば、環境破壊は起きなかった。宗教団体が国民の過半数を制する国があれば、環境破壊を今よりは食ひ止めることができた。
単純の唯物論が資本主義 帝国主義から恐慌の保護主義を経て 冷戦の終結後には地球を壊す
反歌
資本主義リベラル共に単純の唯物論で地球を壊す
九月二十一日(木)
西洋列強が地球のほとんどを植民地にした明治大正昭和前半は、鎌倉時代に似るから、鎌倉時代の教へは昭和二十年まで人気があった。戦後も各団体が布教を続けたが、昭和四十五年辺りに停止した。
この段階で、この教へとは手を切ればよかった。これが小生の反省点だ。これは小生の感想で、人それぞれ違ふだらう。小生は、止観のうち止が合ふ。しかし元寇と云ふ異常事態の教へは、異常事態では全員に合っても、平時には合はない。
これはキリスト教も同じだ。キリスト教から今の地球破壊思想が出て来た以上、キリスト教は少なくとも、欧州以外にて信仰してはいけない。なほ信仰の自由があるから、どうしてもと云ふ人は構はない。社会の傾向についてである。
唯物論宗教批判を源に だが宗論も人により合ふ合はぬあり注意を要す
反歌
唯物は悪魔の思想そしてまた宗論も時に悪魔の思想
反歌
昔から続く習はし唯物と宗論超える人類の智慧(終)
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