二千八十九(うた)六十年間で残念だったこと一覧
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
九月十日(日)
小生は六十七歳だが、最初の七年間くらいはほとんど記憶が無い。残りの六十年は、結婚の前が三十年、後が三十年なので、今が丁度中間だ。
六十年間で一番残念だったのは、冷戦が終了したことだった。その結果、地球規模では温暖化が進んだ。国内では、革新勢力が無くなってしまった。
冷戦後は、イスラム勢力が拡大しこれにも期待した。しかしこれも下火だ。その後、民族派が出て来た。これにも期待したが、下火になった。
つまり小生の思考の根源は、地球破壊を止めさせることだ。
人類の今最大の難題は　地球破壊を停止する　そのこと自体容易だが　欧米に住む野蛮人既得権益放す気が無い
反歌　 地球破壊欧米人にやらせたら停止すること絶対できぬ

九月十一日(月)
六十年間で二番目に残念だったのは、路面電車が次々と廃止になったことだ。小学校五年くらいのときに、銀座通りから都電が消えた。その後も次々と消えた。路面電車廃止が一段落したあとは、客車にも興味を持つやうになった。
客車について云へば、ＪＲが旅客と貨物に分かれたときに、イベント用を除いては全廃になるだらうと予想し、さうなった。
国鉄の分割時には　三課長汚きことをしたために　今に至るも回復できず
反歌　 安倍葛西与謝野に野田の組み合はせ倫理の意識欠如大きい

九月十二日(火)
三番目に残念だったのは、総評が解散したことだ。「昔陸軍、今総評」と云ふ言葉が流行ったが、それほど総評は実力があった。総評末期に、同盟や中立労連など民間大手の隠しベースアップが問題になった。低く妥結したと発表し、実際はもっと高い。そんなことをすれば、他の労働者が低く抑へられてしまふ。
そんな状態で総評、同盟、中立労連、新産別を解散して連合を結成しても、堕落労組連合になってしまふ。それでもこの当時はまだ、工員の比率が高かった。しかしその数年前にプラザ合意があり、工員比率の低下は時間の問題だった。
連合の結成当時は　労使での闘争気配がまだあった　プラザ合意で工員が激減をして　給料は円高による倍増で　国内分断非正規増加
反歌　 必要な所になくて不必要所にあるか日本の労組
もし組合員が管理職になっても役員や社長になってもそのまま組合員だったら変だ。さすがに管理職になれば組合を脱退し、新入社員が新たに組合員になる。国内でも同じにしなければいけない。組合が不要なところでは新入社員が組合に入らず、必要なところでは組合に入る。それを妨げるのが、ユニオンショップや、企業内組合で入らなければ会社から睨まれるやうなところだ。

九月十三日(金)
個人で残念だったのは、中学一年くらいのときに飼ひ犬が行方不明になった。あのあと鬱状態が十年は続いた。それから三十年も経過して、あれは犬を保健所で殺処分したのだと気付いた。
その反省から、我が家では動物を大切にする。その心が子にも伝はり、上の子は獣医師になったのだと思ふ。(終)

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