二千十三(うた)地元の話題(生協の本部棟完成、山田うどん、辻用水傍、見沼代親水公園)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
五月二十三日(火)
建設中の生協本部棟が完成した。本日帰宅時に横を歩いたところ、職員が出入りしてゐた。コープみらいとコープデリの本部が、この付近に散在してゐた。今まで退避した建物も、壊して建て替へるのだらう。
さいたま市水道局の、井戸水汲み上げ場だけが取り残された。本部棟の建設が始まった初期には、土を掘って汲み上げ場だけが出っ張って取り残された。建物が完成した今も、そのまま残る。おそらく稼働はしてゐないだらう。
この土地は、生協が購入するのが一番良い。しかし入札になるだらうし、或いは市役所が持ち続けるのかも知れない。
生協のコープみらいとコープデリ 新本部棟完成し 三方囲まれ取水場井戸とポンプがそのまま残る

反歌  取水場前の小道が唯一つ周りはすべて新本部棟
反歌  正しくは右に退避の旧棟がすぐ建て替へに未来新棟

五月二十五日(木)
メモ書き歌(駅東側)で山田うどん閉店を取り上げたので、調べた。日刊スポーツのホームページに
南浦和で32年…山田うどん唯一の立ち食い店閉店(以下略)

が載った。
埼玉県民のソウルフードとして有名な「山田うどん」唯一の立ち食い店が閉店する。JR南浦和駅東口そばで約32年間愛されて続けてきた「ファミリー食堂山田うどん食堂」南浦和店(さいたま市南区)が、1月20日の営業をもって終了。運営する山田食品産業(本社・埼玉県所沢市)はコロナ禍による売り上げ減少を理由とした(以下略)。

記事は後半で
同店は1990年(平2)8月に開店した。店舗面積は食事スペース、キッチン含めて約40平方メートル。定員は最大でも5人程度。それでも最盛期には1日当たり、平日で380人、土日祝祭日で480人程度が来店していたが、コロナ禍の影響で20年度の売り上げは前年比で4割減。昨年も客足は回復しなかった。

昭和五十(1975)年頃開店したのかと思ったら、意外と遅かった。
(追記)山田うどんの前は、普通の立ち食ひそば屋だったことを思ひ出した。

五月二十六日(金)
毎月恒例の通院をしたところ、待合室が一杯だ。家に一旦戻らうと思ったが、自転車で暫くその辺を散歩することにした。宅地造成工事の前を通った。工事現場のずっと奥に、サービス付き高齢者住宅が見える。かつてこの辺りに雑木林があった。それを宅地化したのだらうか。そんなことを考へた。
六辻水辺公園に行くと、雑木林は健在だった。それとは別の雑木林だらうか。調べてみると、二棟の二階建てアパートが奥にあり、手前は十余台分の駐車場だ。これらを戸建てに造成することが判った。
武蔵野は雑木林がよく似合ふ ここ五十年宅地化が進み更には 高層化 雑木林とそこに棲む 動植物が次々消える

反歌  辻用水見沼の下流幾筋に横に釣り堀雑木林が
釣り堀は埋め立てられ、今は公園になった。かつて精神病院が近くにあった筈だが、今は医院なので調べると
昭和28年に精神科病院として開院し平成元年より診療所になり現在に至っています。

とある。

五月三十一日(水)
一週間前に、見沼代親水公園近くの仕事が入った。行くには日暮里で乗り換へるので、時間が掛かり過ぎる。もう一つ理由があったので、この物件は断った。二番目の理由が無ければ引き受けただらう。それほど見沼代用水は魅力がある。
この特集は(見沼代用水と地元の話題)だ。それなのに時間が掛かり過ぎる理由は、見沼代用水が東縁と西縁に分かれる。小生の家は、西縁の終点から更に西側だ。つまり広大な灌漑区域の西端だ。
利根川の水とうとうと南下する 見沼埋め立て代はりにて田を潤して 東西に広がり乍ら足立郡へと

反歌  足立郡都内足立区宅地化し北足立郡ほぼ家となる
反歌  足立郡浦和大宮与野蕨川口が市に伊奈町のみに
もう一つ、理由がある。東縁の見沼代親水公園まで、川口駅から直線で5Kmだ。ところが公共交通を使ふと、川口駅から親水公園駅まで日暮里乗り換へで19.7Km、46分。県南地区は、東京へ同心円で繋がるが、横へは行かない。これが衛星都市の欠点だ。
武蔵野線は横に繋がるが大回りだ。南浦和から親水公園まで、日暮里経由だと57分で653円、南越谷経由だと1時間4分で659円。7分で6円が余計に掛かる。
昭和六十年頃まで浦和市内では、浦和駅西口から旧中山道と南浦和橋で線路を超え、産業道路を経由して南浦和駅東口へ行ったり、南浦和駅西口から南浦和橋で線路を超え、産業道路を経由して浦和駅東口に行くバスがあった。つまり市内をくまなく連絡した。
その後、東京通勤者がますます増大し、駅と自宅とを往復するだけの人が多くなった。
東京の衛星都市の宿命かすべてが南下草木もなびく
宅地化と庭駐車場見沼代コンクリート化草木無くなる
(終)

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