二千七(和語のうた)健康注意
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
五月十一日(木)
最近、食事について方針を一つ変更した。カロリー、タンパク質、野菜の三つのみを気にしてゐたが、多くの食材を使ふことを気に掛けるやうになった。
今から三十年前に、厚生労働省が一日三十品目と発表したことがあった。その直後に、十五品目位を含むジュースが新発売されたこともあったが、これは見た途端間違ってゐると感じた。それは180ml程度の中に十五品目を詰め込んでも、一品目当たりの重量はわずかだ。これでは意味がない。つまり僅かな量の物は、全体で微小物として一品目でよい。
逆のこともある。一日三十品目でも、ご飯や肉などの一つが全体の三分の一を占めたのでは駄目だらう。だから上限も必要だ。 そんなこともあり、何年かして三十品目ではなく、三つの指標を気にしてきた。野菜は、緑黄色野菜を分けるし、カルシウムも気にする。だから五つの指標と云ってもよい。
しかし多くの食材を使ふと、微量だが必要なものも充足できる。そのため数日で多種の食材を使ふやうに変へた。
今日は蕎麦明日はうどんと日を変へて 食べるは人の倣ひにて 昔の人の賢さ示す

反歌  春のもの夏や秋などひと年で変へるも人の賢さ示す

五月十二日(金)
最近読んだインターネットの記事に、果糖ぶどう糖液糖は血糖値を急上昇させる、とあった。小生が最近仕事中に飲む飲料は、これが入ってゐる。そこでミルク紅茶に変更した。これは果糖ぶどう糖液糖を含まないが、砂糖を含む。そこで、日本茶に変更した。

-----------ここから「良寛の出家、漢詩。その他の人たちを含む和歌論」(百六十四の三)-------------------
気をつけよ甘きものには毒(わる)きあり 昔からある飲みものは これを含まず体健(すこや)か

反歌  昔から食べる物には毒(わる)き無し塩は暑きに腐らぬために
塩は健康に悪い。しかし暑いときに、腐らせて食中毒を起こしたり食べずに捨てて栄養失調になるよりは、よかった。冷蔵庫とともに、塩は例外となった。
この歌は、新和語の歌として、次のやうに作ることもできた。
気をつけよ甘きものには毒がある 昔からある飲みものは これを含まず体健(すこや)か

反歌  昔から食べる物には毒が無し塩は暑さで腐らぬために
新和語を認めると、より口語体になるから不思議だ「気をつけよ」はさすがに「気をつけろ」にはならないが。歌は、言葉による芸術だ。より厳しい基準で作ることにも意義がある。美しさや語感を損ねては駄目だが。
兼「良寛の出家、漢詩。その他の人たちを含む和歌論」(百六十四の二)へ 「良寛の出家、漢詩。その他の人たちを含む和歌論」(百六十五)へ
-----------ここまで「良寛の出家、漢詩。その他の人たちを含む和歌論」(百六十四の三)-------------------

五月十四日(土)
一日三十品目を云はなくなった理由は、食べ過ぎになる人が多いためださうだ。三日で三十品目がよいのではないか。これだと一日あたり少ない人が出てしまふ。一日十五品目、三日で三十品目がよい。(終)

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