二千八(うた)(モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルト債放、二百五十四)1.岸信介を許すな、2.野党は社会破壊勢力になってはいけない
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
五月十二日(金)
デイリー新潮のホームページに
「安倍晋三元首相」暗殺の闇 なぜ祖父・岸信介は「統一教会教祖」の釈放嘆願書をレーガン大統領に送ったのか

が載った。ここでは「週刊新潮」2022年7月28日号が紹介した、岸が米大統領ロナルド・レーガンに宛てた書簡を引用する。
日付は1984年11月26日、脱税容疑で起訴され、米連邦刑務所に収監された統一教会の創始者、文鮮明を自由の身にしてほしいという。
〈文尊師は、現在、不当にも拘禁されています。(中略)彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願いしたいと思います〉
〈文尊師は、誠実な男であり、(以下略)〉
すでに当時、日本では統一教会の若者への勧誘や「霊感商法」が社会問題になっていた。その創始者である韓国人「脱税犯」の釈放を、日本の元総理が現職の大統領に訴えた。


五月十三日(土)
日米開戦を決めた東條内閣で商工大臣だった岸が、戦争遂行に深く関わったことはよく知られる。開戦詔書にも署名し、そのため敗戦の年、1945年9月に逮捕され、幽囚の日々を送っていた。
そして、それと同じく検察が注目したのが、戦前の満州での経歴だった。

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「満州ギャング」
1930年代、日本の傀儡(かいらい)国家、満州国に赴任した岸は、その経済運営を一手に担った。表向き、中国人の大臣がいたが飾りに過ぎず、実権は日本人の官僚が握った。石炭や鉄鋼、自動車など重工業の開発計画を練り、資金を配分し、企業を統制する。(以下略)
いわば金と権力、人脈を駆使する統治手法で、それをGHQの岸ファイルは、「軍事国家資本主義」「満州ギャング」と形容した。

金と権力、人脈を駆使する統治手法は、誰かが真似をした。カネはカケから、権力は警察官僚を重用、人脈は葛西発与謝野経由野田行。
権力と金と人脈満洲ギャング 権力と金と人脈長洲ギャング


五月十四日(日)
占領初期、GHQの力点は、(中略)農地解放や財閥解体、労働組合の育成など国家システムを改造してしまう勢いだった。
これに対し、行き過ぎた改革は日本を弱体化し、かえって共産勢力を伸ばすとの懸念が出始める。(中略)その結果、大物戦犯は釈放され、財閥解体は骨抜きになり、追放された官僚や実業家も続々と復帰していった。(中略)それを見事に示すGHQ指令書がある。
1948年12月23日付けで、翌日のクリスマス・イブに、巣鴨拘置所の戦犯容疑者15名を釈放しろという。そのリストの中に岸信介、児玉誉士夫、笹川良一の名前があった。
いずれもA級戦犯で、やがて岸は政界に復帰し、総理へ上り詰め、児玉や笹川も大物右翼として君臨した。そして、文鮮明が反共を掲げて創設した政治団体「国際勝共連合」を支援していった。

米ソ冷戦が、岸を復活させてしまった。

五月十五日(月)
西側は(中略)何としても勝たねばならない。そのためなら満州ギャングだろうが、A級戦犯だろうが娑婆に出す。また霊感商法で、献金を強いられ、信者の家庭が崩壊しようと構わない。ましてや脱税など問題ではない。(以下略)
1982年7月、ニューヨーク連邦地裁は、脱税容疑で起訴された文鮮明に懲役18カ月、罰金2万5千ドルの実刑判決を言い渡した。(中略)判決を受けて上告したが、1984年5月、米連邦最高裁は棄却、文は同年7月からコネチカット州ダンベリーの刑務所に収監された。岸がレーガンに釈放を求めたのは、その4カ月後である。

つひ祖父と孫の旋頭歌を作ってしまふ。船頭二人ゐて船疑獄に落ちる。
脱税の見逃しなどは小さなことだ モリカケの依怙贔屓など小さなことだ
国内の破綻者などは小さなことだ 自殺者が出たことなどは小さなことだ

反歌  国民のことを忘れた政治屋は依怙贔屓または私利私欲かな

五月十六日(火)
だが、それは決して彼一人の思いつきなどではなかったのだ。
同年11月、東京で「世界言論人会議」という国際会議が開かれた。これは世界中から約700名のジャーナリスト、学者が集まり、(中略)その最中、議長名でレーガン大統領に書簡が出された。
(中略)
〈宗教と報道の自由を掲げる合衆国憲法修正第1条の名の下、速やかな是正措置を取るようお勧めいたします〉
要は、大統領恩赦を与えてほしいという要請だ。この会議の創設者こそ、誰あろう文鮮明であり、東京で名誉議長として登壇したのが岸だった。

その後の、国内からの送金額を考へれば、岸を絶対に許してはならない。

五月十七日(水)
岸も、自分の働きかけが一種のヤバさを含むのを感じ取ったようだ。
レーガンへの書簡を託したのは、当時アール・エフ・ラジオ日本社長の遠山景久、通訳として同行したのが日系2世で元GHQ将校のキャピー原田だった。(中略)その返書も西新橋にあった岸事務所に届けられた。(中略)外務省を通せば当然、大臣を巻き込み、下手すると将来の政治キャリアに関わる。それを避けるには水面下で進めるしかない。
当時の外務大臣は岸の娘婿の安倍晋太郎、そして、その息子で秘書官を務めていたのが、若き日の晋三だった。

レーガンが文鮮明を釈放した、一番の影響力は誰だらうか。岸ではないのか。

五月十八日(木)
LGBT法案は、日本の国内問題だから、西洋野蛮国が口を出すのは筋違ひだ。一番良いのは、西洋野蛮人倶楽部(G7)が終了したあとに、日本独自に検討するのがよい。
とは云へ、自民党の修正案は問題点が解消され、悪くはない。それなのに、野党の多くが後退だと主張するのは変だ。野党は、社会破壊勢力になってはいけない。
そして、安倍は社会破壊勢力だった。その理由は従米である。岸は、敗戦で社会を破壊したが、安倍は従米で破壊しようとした。

五月十九日(金)
立民党の泉は、感覚の鈍い男だ。一昨日のNHKホームページに
立民 泉代表 米駐日大使と会談 LGBT議連法案提出へ 方針伝える

が載った。
立憲民主党の泉代表はアメリカのエマニュエル駐日大使と会談し、LGBTの人たちへの理解増進に向けた与党の法案は超党派の議員連盟の法案に比べて内容が後退しているとして、議員連盟の法案を国会に提出する方針を伝えました。

これだと、日本はアメリカの属領だ。独立国意識の無い人間は、国会議員に不適格だ。国会は、泉の辞任勧告を可決したほうがいい。
野田の消費税騒ぎのときも同じだったが、西洋でやってゐても、その制度を導入するには、雇用制度、社会制度、意識まで変へないと駄目だ。そんなことをすれば、社会がめちゃくちゃになる。それよりは、国内に合った方法を採用すべきだ。
「今煮える」と「居ず身」には困ったものだ。
今煮える地獄の釜か此の世には居ず身五右衛門処刑の釜か


五月二十日(土)
夕刊フジのzakzakに
LGBT法案めぐり〝露骨〟エマニュエル米大使が立民・泉代表と会談 岸田政権「強く『ノー』と表明すれば干渉なかった」島田教授

が載った。
米国政界に詳しい福井県立大学の島田洋一名誉教授は「エマニュエル氏は、シカゴ市長やバラク・オバマ大統領の補佐官を歴任した剛腕政治家だ。今年2月、岸田首相の秘書官が性的少数者を排除するような失言で更迭された。この直後、米政府でLGBTなどの課題を担当するジェシカ・スターン特使が来日し、与野党幹部らと面会した。結果的に、岸田政権はLGBT法案に急傾斜した。エマニュエル氏は『日本を指導し、性的少数者の環境を改善した』という〝功績〟を手土産に、ワシントンの政治中枢に凱旋(がいせん)する道筋を描いているのではないか」と語る。

ここまでは賛成だ。しかし島田さんは続いて
「エマニュエル氏は剛腕であると同時に柔軟だ。相手が意見を飲むと思えば付け込むが、反発すればスマートに〝撤退〟する。(以下略)

ここに日本の拝米保守の限界がある。アメリカの一方的な内政干渉なのだから、相手を「柔軟」「スマート」と誉めてはいけない。岸田さんが悪いことにしてはいけない。

五月二十一日(日)
日経新聞のホームページに
「法の支配」で新興国つなぐ G7首脳宣言

が載った。安倍の「モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルト債放」は、「法の支配」の逆だった。岸田さんはこれを機に、「モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルト債放」の原状回復をしてほしい。旧安倍派の皆さんも原状回復に協力し、安倍さんの名誉回復を果たさう。(終)

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