千九百三十三(和語のうた) 閲覧注意メモ書き長歌反歌
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
一月二十一日(土)
吉本さんの本を読み終へて、メモ書き歌を作った。
昨日まで吉本さんの本を読む 水上さんを誉めるため昔を水に流したが 読み進むうち昔に戻る

(反歌) さむ(作務)をせぬ水上さんの云ふことと良寛の詩(うた)ともに正しい
(反歌) 稼ぐため文を書く人その中に間違ひ及び目立たせるあり
良寛が作務をしなかったのは、原始仏道の影響だと思ふ。
良寛は人里離れさむをせず寒さしのぎて春来るを待つ
良寛の庵の更に上にあるお寺は里か山か仏か

小生は、山であり仏でもあると思ふ。
月による暦で明日は年始め これから寒くなるものの 体は慣れて新しい春

(反歌) 昔から豆まきの日が新しい春が来た日に年寄り遅し

一月二十八日(土)
西行の歌を詠み終へて、メモ書き歌を作った。
髪を剃り家を出た人歌作る 仏より歌偏りて それで名を得て今にても知る人多し 褒められもせず

(反歌) 良寛はお寺を超える生き方でお寺に劣る西行と逆(さか)
出家、僧(侶)、逆(ぎゃく)は和語ではないため、工夫した。
歌作り時掛け過ぎに気をつける言葉が狭く歌狭く心が濁り落ち着くがなし

(反歌) 歌作り心を正し落ち着かせ歌にて世への役(つと)めのために
(反歌) 止める観る心を正すもう一つ歌に力を入れ過ぎたとき
歌で心を落ち着かせる(或いは活性化させる)とともに、世の役に立つ。この気持ちが薄れると、上のやうになる。
ここ三日強い寒さで今朝もまた だが昼前に陽の光温かさ増し これからの大きい寒さ勢ひで越す

(反歌) 月にては既に年明け陽ではあと七日で春が立つを迎へる
(反歌) 体には寒さに慣れる力あり月より早く冬底過ぎる
歌を詠み過ぎると弊害があることを書いたが、同じやうに吉本、水上、西行と本を続けて読み過ぎた。
時々は本を読まずに歌を詠むこれも新たに心落ち着く
(終)

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