千八百七十(うた) 豊橋、浜松、静岡旅行記
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
十一月六日(日)
大人の休日倶楽部ジパングは、JR東日本の大人の休日倶楽部と、全国共通のジパング倶楽部が合はさったものだ。このうちのジパング倶楽部を使って、豊橋、浜松、静岡まで日帰り旅行をすることにした。当初は名古屋、豊橋、浜松、静岡だったものを縮小した。
みどりの窓口廃止後の、話せる指定券券売機を使ってジパング倶楽部の切符を購入してみる目的もあった。帰りの静岡東京間のみ指定席にして、あとは自由席で申し込んだ。ところが発見された特急券はすべて自由席だ。帰宅後に気付いた。列車名と発車時刻は書いたのに「自由席」に丸を付けたのが原因だった。
窓口で直接なら駅員が気付くし、私も発券前に気付く。機械を通して会話をすると気付かなくなる。金額が合ふので、構はないが。自由席でも座れた。
ジパング倶楽部手帳の押印はどうするのかと思ったが、終了後に改札で押してもらふやう指示があった。
応対が機械経由は確認を省きやすいし見逃しやすい


十一月九日(水)
ジパング倶楽部では、東海道新幹線の「のぞみ」、山陽新幹線の「みずほ」が割引対象にならない。「ひかり」「こだま」は一時間にそれぞれ二本だ。倉敷を断念したのは、これが理由だ。名古屋を豊橋に縮小したのもこれが理由だ。
東京駅を8時33分の「ひかり」に乗ることにした。ホームがずいぶん混むので、東北上越北陸新幹線との差に愕然とした。(1)小生は、東北上越北陸新幹線ののんびりした雰囲気が合ふ。まづさう思った。次に、(2)昨年ジパング倶楽部で熱海まで行ったことを思ひ出した。あのときは感じなかったのは、その後東日本パスを四回使用し、一回あたり四日間で在来線三回、残りの十三回は東北上越北陸新幹線を使ったのでそれに慣れたかな。(3)或いはコロナの旅行自粛が終はったためか。特に欧米人観光客の大きなスーツケースが混雑に拍車を掛けた。
真相は分からないが、すべての理由が関連するのかも知れない。「ひかり」は一時間二十分で豊橋に着いた。豊橋鉄道の新豊橋駅の前まで行き、戻って路面電車停留所へ行き、駅前を少し歩き回り、駅ビルで日本酒カップ蓬莱泉を買ひ、浜松までの普通列車の車内で飲んだ。これは美味しいお酒でお薦めだ。
小生は、年末年始と旅行中を除き、昼に酒は飲まない。旅行中の酒は、夕食の前か昼食の前だが、今回は飲み鉄をしてみた。自民党で反安倍の急先鋒だった石破さんが、趣味は乗り鉄と飲み鉄と云ふ記事を読んだからだ。車窓から見える浜名湖に、かつて青春18切符でここまで日帰りで来たことを思ひ出した。ところが過去のホームページを調べると、宿泊を伴ふ旅行だった。日帰りで来たのは浜松までで、駅前を少し見ただけで帰った。
浜松では、遠州鉄道の新浜松駅まで行って戻った。帰りに青空市で、きゅうり二本100円を買った。新幹線改札内の店で日本酒カップを買った。浜松から静岡までの車内で飲んだ。純米酒だから美味しいはずだが、蓬莱泉に舌が慣れてそれほど美味しくなかった。それほど蓬莱泉は美味い。
静岡では、二度あることは三度あるの諺を覆して新静岡駅には行かなかった。駅を反対側に出て、暫く歩いたあと夫婦経営の食堂で定食(650円)を食べた。刺身は売り切れなので魚にした。味噌汁が美味しいので会計のときに言及すると、赤味噌の合はせ味噌なのでこの味が出るのでせうとのことだった。
美味い酒美味い味噌汁外走る景色と合はせ三つ満足
(終)

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