千九百五十二(和語のうた) 日本酒復活大作戦、酎ハイに対抗できる日本酒を(銀座訪問外伝)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
二月二十六日(日)
一昨日に上中里経由で銀座へ行ったときは、まづ西ヶ原で昼食を取ろうとした。ところが食堂は見当たらない。地下鉄で銀座まで行き、動物会議の展示を見て、不二家本社跡まで行った。これは一連の行動だから、途中で昼食を取らうとはしなかった。
有楽町駅まで歩きながら食堂を探したが、少し高い。土地家屋代が高いためだらう。有楽町駅と乗り換への東京駅で、まづ食堂を探した。次に駅の売店で日本酒を探した。
昼間に酒を飲んでよいのは旅行のときだけだ。今回は1.中里貝塚、2.飛鳥の小径、3.財務省研修所内の小道、4.滝野川公園は僅かな往復、5.動物会議、6.不二家旧本社跡、と廻ったので近場ではあるが、旅行に含めることにした。
駅の売店には、ビールと酎ハイはあるが、日本酒がない。ここ三十年ほど、日本酒の低迷が続く。その理由の一つに、駅の売店で日本酒を売らなくなった。
理由は分かる。日本酒は14度前後のため、酔ひが速い。対策は二つある。酎ハイ並みの日本酒を作るか、日本酒と水を組み合はせて販売する。
酎ハイ並みの日本酒には、関門が二つある。美味しくできるかと、日本酒製造費を下げられるか。酎ハイ並みの濃度だから、省ける工程と材料があるだらう。美味しくするには、酒造組合が新潟、京都、兵庫などの大学、研究所、飲料メーカーと提携するとよい。農水省も補助金を出すべきだ。
日本酒と水を組み合はせるのは簡単だ。50ml日本酒パックと100ml水パックを組みで販売する。水は、伏見の名水などでもよいし、味付きで酒と合ふものでもよい。健康ブームに乗って、アセトアルデヒドの分解に役立ったり、アルコールで消費するビタミン類でもよい。
焼酎は鹿児島では昔から飲用された。しかし沖縄を除くそのほかの地方では、日本酒が引用された。この文化を守ることは大切だ。そして地酒も大切だ。地酒は旅の楽しみだ。とは云へ、観光客向けの酒は勝ってはいけない。単に値段が高いだけだ。
旅に出て ある街でのみ売る酒に遭ふことがある 地(ところ)にて米水人に合ふ恵み酒

(反歌) ところのみ醸す酒には昔から伝はる味がありて楽しむ
この日は、昼食抜きで家へ午後三時に着いた。そして半合ほど酒を飲み普通の昼食を済ませ、結果として普通の長距離日帰り旅行になった。
そして夕食時には空腹となったので、普通の一日が終はった。(終)

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