千七百八十六(普通のうた、和語のうた)閲覧注意 続、メモ書き歌
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
七月二十三日(土)
前回に続き、メモ書きの歌を作った。
天才を秀才が継ぎ鈍才奪取 天才は左千夫秀才茂吉赤彦
病床の子規は新聞社員にて俳句短歌の改革企画

旋頭歌の前半は、一般論だ。後半はアララギ派に当てはめた。ここでは子規が、これらを超えて、新聞社の文学改革の企画だったと云ふ設定だ。
歌が幹ふみが小枝の心でもふみを作りて歌を埋め込む

私は今、歌が中心で(図書館から借りるのも歌の本ばかりだ)、ホームページの文章はその脇役だが、実際に作るときは文章が先で後から歌を作って埋める(歌と同じ内容の文を削除することもある)。
古の歌の流れが三つ度の曲がりを経ても正しく守る

一度目が古今集に始まる貴族化、二度目が明治維新で西洋文学の流入、三度目は先の戦争だ。
ふみ言葉音を合はすはたやすきが話し言葉へ八十路に近し

「たやすき」「近し」とふみ言葉を使ってしまった。
松陰は天才にして 晋作と玄瑞一誠秀才で あとは鈍才政治を奪取

最初に作った旋頭歌前半の姉妹編。舞台を幕末の長州に移した。

七月二十四日(日)
ここから二首は勤務したマンションでのことだ。まだたまに勤務するので、具体的な場所などはxxxにした。
xxxxx駅前通りささやかな営みを見せスーパーはxxxxxxx今見ると小さく見える昔の名残り
xxxxx駅前通りその先に走るxxxxxxxかすかに

勤務が終了したら、駅名、スーパー名、景色を具体的に戻したい。
人類は知恵が付き過ぎ悪知恵で地球滅ぼす癌細胞に

西洋野蛮文明に任せたら、地球は滅びる。
鳥の糞一度乾くと拭いても落ちぬ 乾いても毎日拭くと少しづつ減る

鳥の糞は乾く前に拭けば落ちる。しかし勤務しない日を挟むと乾く。その場合は、毎回根気よく拭くと、少しづつ減少する。
昔から馬鹿気違ひに近づくな云はれて気付く三団体が

三団体が、固定思想団体か労働組合か、それは云はない。三団体全部が同じ種類なのか別の種類なのかも云はない。所属を気に入る人がゐる以上、批判してはいけない。
鳥は巣を獣は群れを人間も石油消費で変へてはならぬ

人間は昔から、父母祖父母子孫がゐて、社会があって、その中で生活してきた。石油消費と引き換へに発生した西洋野蛮文明はこれらを破壊するが、永続できない。

七月二十六日(火)
今回もメモ用紙の歌を紹介したい。前回の後ろから二首目の歌の姉妹編で
入社した会社が馬鹿や気違ひのときは直さうこれは務めだ

入社した会社がこれだったときに、退職すると後から入る人が同じことの繰り返しになる。本人も次の会社で同じことになる。ひどい職場は誰もが長続きしないから中途採用する。結局は同じ種類の会社ばかり繰り返すことになる。そして犠牲者がどんどん増える。それより職場を改善させたほうがいいと思ふ。
真夏でも雲が厚くてときどきは雨が降る日も暑さは続く

今日の天候は(1)真夏で、(2)雨が降り、(3)暑さは続く、と逆転が二度あった。
強い雨ごみ出しのとき雨合羽ひと年を過ぎ初めて使ふ
今まではごみ出し無しか場所近く又は戸数とごみが少ない
(終)

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